アラビアのオレンスのブログ一覧

　15年弱ほど使用してゐるメガネの鼻パッドの片方が取れてしまつた。シリコーンでできてゐる消耗品なので買つたメガネ屋に行くと新しいパッドをつけてくれる。しかし、それを買つたイワキ立川店は数年前に閉店してしまつた。その直前にカスタマ台帳上の私のページを近隣の他支店に移しますと言はれた。候補に弐店あり、通勤途中の某店に移して欲しいと答えたが、本日もう一つの候補の支店が便利な状況で鼻パッド取れが生じた。
　イワキ八王子店に「台帳は .. にあるが ..」と前置きし新しい鼻パッドをつけてもらつた。ここまでは普通の現象だ。じつはここまで 15分ほど要した。私を担当した店員(実は單なる店員ではなかつた)はパッドを新品にして、丁寧に(おそらくレンズをフレームから外してから)洗浄して私に掛けさせると彼の方を向けと命じた。その後数秒間メガネと私の頭に触れたあと奥に引き込み 5-10分後に現れた。
　彼はフレームの形状を、立川店に居た店員に比べると、大胆に修正した。その場では彼の仕事の成果はほとんど感じなかつたが、かれの凄さを時間の経過とともにに感じた。けふは気温が高くてメガネがずり落ちやすい天気だつたが、全くずれ落ちない。手で重力方向に力を加へてもずり落ちない。
　このフレームは Lindberg rim シリーズの Jupiter と云ふモデルで、昔は岸田外務大臣が、また水谷豊がテレビドラマの相棒の中でかけてゐた。デンマーク製なので典型的日本人の私の平たい顔にはフィットしなひのでずり落ちると思つてゐたがそれは誤りだつたやうだ。おそるべし技巧をもつその店員の名前を聞くのをおこたつてしまひ残念だ。