アラビアのオレンスのブログ一覧

　壱拾年くらい使わずにゐた自転車を生かすためにチューブを交換した。空気補充や空気圧測定の便利のために米式(正式名称：シュレーダー式)バルブのチューブを選んで Amazon で買つた。パナレーサーとかいふメーカーのものが弐個で千二百円弱と手頃な価格だつたので、これを選んだ。
　ホイールを自転車から外し、チューブを交換し、空気圧をエーモン製のタイヤゲージで計らうとしたところ、タイヤゲージがバルブと不完全にしか合わなひことが判つた。そのためタイヤゲージをバルブから外した瞬間に結構な量の空気が漏れ、測定中の空気圧はわかるが、測定後の空気圧がわからないといふ事態に遭遇した。
　バルブの先端をよく見るとコアピンがステム先端より数分の壱ミリメートルほど飛び出してゐる。よほど素早くタイヤゲージをバルブから引き離さないと、空気が多量に漏れてしまうやうだ。コアピンはステム先端に対して 0.5mm ほど埋没してゐるのが正しいと思つてゐるが、このパナレーサー製のチューブ(H/E 26x1.50 米式バルブ)に附いてゐるバルブではコアピンが数分の壱ミリメートルほど出つ張つてゐる。
　チューブ交換では手の指を汚すなど大変苦労したので、まともなバルブが付いたチューブを探し、購入し、インストールする等の苦労はもうしたくない。そこで、タイヤゲージの既存のゴムパッキングを取り去り、ゴムシートをシリンダー状に加工してパッキングを自作した。
　
　
　このゴムパッキングをタイヤゲージ付けてからは Panaracer の「コアピン出っぱりバルブ」でもゲージ脱着時の漏れがほとんど無くなりより正確な測定が可能になつた。四輪車のバルブにも良く合ひ、脱着時の漏れほんの少だ。
　はたして、そこいら辺のガスステーションの空気ポンプの先端はこのパナレーサー製の自転車チューブの怪しいバルブに合ふだらうか。