アラビアのオレンスのブログ一覧

　壱年ぶりに映画館で映画をみた。La La Land を観に、最寄りの立川でも昭島でもなくわざわざやや遠い府中に、行くと妻に云ふと、一緒に行くと云ふ。共に高齢者割引適用年齢だ。
　府中まで行くのは Sizzler があるのでそこで夕食をしてから映画を観るためだ。Sizzler の高齢者割引(20%)は土日はランチタイムのみ適用なので残念ながら本日は通常料金を払つた。
　La La Land が Sizzler で優雅な食事をしてから観るに値する作品であつたかと云ふと、からうじて、さふであつた。

映画の内容と関係なひ感想と云ふかむしろ憶測：
　あのポスターを見た人の中で昔巴里の亜米利加人を観た人の半数は少なくとも一瞬は「観たい」と感じたと察する。制作者もそれは意図としてゐたと思わせるほど巴里の亜米利加人の雰囲気が満載であつた。製作者は最低観客数をこの指標で見積もつたのではないだらうか。
　あの映画は完成が危ぶまれてゐたと聞いてゐたが、最期に資金援助をしたのはトヨタ自動車に違ひない。しかし、あのプリウスが作品を台無しにしてゐた。
　のだめカンタービレ実写版とは異なりヤマハは資金援助をしてゐなかつたやうだ。おかげでピアノは全てスタインウェーアンドサンズだつたので OK だ。
　ライアンもエマもダンスに関しては一流ではなひ。私としては今ひとつダンスが上手かつたら満足できた(超うまいダンスを期待してゐたので)。しかし制作者は意図的に彼らを選んだと察する。ダンスは見かけよりハートが重要だと制作者は云ひたいひのだらうか。確かにハートは伝わつて來た。

　私は伊太利亜では必ず伊太利亜料理店で食事をするが、獨逸では、タイ、土耳古、伊太利亜などの料理店には入るが、決して獨逸料理店には入らなひ。
　数日前にデュッセルドルフ中央駅を出て散歩をしやうとしたら雨が降り始めた。そこで雨宿りを兼ねて食事をしやうとしたところ亜米利加料理店がすぐそこにあつた。聞いたことの無い名前だが、中を大きなガラス窓越しに数秒間観察すると良い雰囲気に見へたので入つた。
　メニュをみると最初だつたかその次の行に Chile con carne が有り、しかも価格がそのページで最低だつたので、それと葡萄酒(シャルドネ 200cc)を注文した。これらを決定するまでに要した時間は15秒以内で、私としては超短時間だつた。
　出てきた料理は全然亜米利加風でなく上品であり、その点においては獨逸風でもなくオシャレでしかもチリコンカルネの食べ方にこんな風もあるのかと感心した。インディカ米の堅煮ご飯の上に、中央部分を避けて、チリコンカルネがかけてあり、サワークリームが端に乗せられゐた。味も歯ごたへも期待以上だつた。
　「獨逸では獨逸料理店は避けよ」といふ私の法則の正しさを再認識した。

　ズボンのフライのジッパーは、氣に入つたズボンで多く壊れる。特に GAP の場合はジッパーの布部が柔で裂ける。金具(Gap と彫刻されてゐるがどこ製かは不明)は問題なひ。
　先週初めて修理を試みた。代わりのジッパーをユザワヤで探したがサイズは合うが色が全然違ふものした見つからなかつた。このユザワヤは他に比べると大変せまい床面積なので品揃えには期待していなかつたが通勤途中にあることとその弐日後の出張で履いていきたかつたので、不適を承知でそれを採用することにした。
　web 上では幾つかの交換方法が見つかつたが、そもそもフライジッパーはゼロからズボンを縫う場合にのみ完璧に取り付け可能なので、出来栄えを軽視した。
　ミシンを用意することから数えると約弐時間を要したが、意外と簡単だつた。次回を出来栄えをもう少し重視したひ。