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イイね!
2017年04月14日

無駄だけど無駄じゃなかった

無駄だけど無駄じゃなかった 実は




先週の休日

今週の休日と

ガレージ行く前に

鈴鹿の某企業にお邪魔しておりまして。

(本当に、文字通り邪魔しに行っているんだよなぁ・・・)

ボディ造りの基礎的な部分を勉強をさせて頂いております。(汗


しかも、その企業がカスタムカー教室を開いていて、受講料を払って教えてもらっているとかいうわけでは全くなくて(昔、そういう受講を関東までしにいった事があります)
純粋に、社長様の100%ご厚意で、洗練され凝縮された知識・ノウハウの一端を、ご享受して頂いております。(汗汗




勘の鋭い方は、薄々お察しだったかと思いますが…


ブログのネタにしても良いと許可は頂いているので、書かさせて頂きますと・・・



フヂエンさん

正式には

フヂイ エンヂニアリング

さんです。



そこで、今SSK4プロジェクトなどの膨大な仕事量を抱え、1日が48時間あっても足りないはずの藤井社長の、その超貴重な時間の一時を頂いております。まさに、恐縮というのはこう言う事を言います。


一応、言い訳させて頂くと(;・∀・)


僕が突然にフヂエンさんの迷惑も顧みずに、会社にアポなしで突撃した・・・というわけでは無く!


僕の荒唐無稽なボディ造詣の様子をネットで見た藤井社長の方から、「基礎くらい教えてあげるから、そのフェンダー持ってうちにおいて」とお声をかけて頂いたというきっかけでして・・・

ええと・・・あの一連の僕の作業は、その道のプロから見たら、居たたまれなくて見てられなかったらしいです。(汗

実は、そういう方々、多かれ少なかれいらっしゃったんですが…

例えば、前回のプライベートブログにツッコミいれてる方。知り合いのプロの板金屋さんなんですが、あの方普段は滅多にコメントすることないんです。なのにあの時は怒涛のツッコミ3連発ですw

他にも「いい加減助けを呼んだらどうか?」という声はいくつか届いていたのですが…

まさか、まだ所在地が四日市にあってM01の制作をヤフーブログに書いてた頃からブックマークしていて、
(その時はAE86にEJ20載せはじめた所で、この記事が検索でヒットした。紅茶号のシフトチェンジ機構のヒントを探してる頃だった)

その時からM01やミッドシップ86を見学したいと思いつつも、基本的にコミュ症人見知りの自分ではなかなか飛び込めず、
(県内ならチャンスは何度でもあると高を括っていたことが結果的に見学のチャンスを永久に失ってしまった)

ある日突然SSK4プロジェクトがメディアで発表され、モーターファン誌の連載も始まり、もう完全にメディアの向こう側の人になったと思って、芸能人を見るファン目線で見ていたところだったので、突然お声をかけられた時は、青天の霹靂というか驚天動地といいますか・・・


その時は
「これは、神が与えたもうた、僕がフヂエンさんを見学できる最後のチャンスだ!」
と思ったわけです。

そうです。最初の目的はミッドシップ86やM01を造り、そして今SSK4というビッグプロジェクトが進行中の地元企業を、一度は見学したいという動機にあり、「基礎を教えてもらう」というのは、明確な用事がなければ訪問なんて出来ないコミュ症な自分が、会社見学をするための口実という側面が強かったと言ってもいいでしょう。


ですが、フヂエンさんを初訪問したその日に、僕は悟りました。


「このチャンスをここで見逃したら、紅茶号の完全完成はもう二度と無い」
と。

初めてお会いした藤井社長は、寡黙な佇まいの中にギラギラした熱い闘志が垣間見えるような、とてもスーパーな感じの方でした。
ですが、様々な経験やノウハウから包み隠さずお話してくれる一方で「その車はあくまでも君の車だから、君が造りたいように作ればいい」と、客観的な正解を持っているけどそれを押し付ける事はしないという、僕のようなペーペーの素人にはもったいないご配慮もして頂けるような方でした。


当日、フヂエンさんの社員さんが自主制作していた面白くて高度な(そして、これは絶対に日本で誰かはやると思ってた)改造車を見せてもらってる時に、カルビという会社の新井社長さんという方がたまたま来訪されて、藤井さんの紹介でいろいろお話を聞かせて頂きました(レース関係企業に疎い僕は存じ上げてなかったのですが、知る人ぞ知るカーボンコンポジットの大家だとか)

物事の方法論とか、考え方とか、新井社長からお聞きした話した様々ですが、グサリと胸を貫いた言葉は
「時間は有限」
「やるなら早く」

という在り来たりな言葉でした。在り来たりですが、至言でした。

ちなみに、その時目の前に有った改造車は、紅茶号に近いコンセプトだったんですが、車体にエンジンは既に載っていて製作者本人に「ここまでするのに時間はどれくらい?」と聞くと帰ってきたのは「3か月くらい・・・」と。僕より小学校一回り以上年下の若いメカニックな方の自主制作です。


振りかえって自分。

23歳くらいでスタートした、この改造計画。

当初は3年くらいで完成させるつもりが、どんどん改造箇所が大規模になっていって

なんとか三十路までには造ると決めていたのに

気がつけば先月33歳の誕生日を迎えていました。

昨夏には、ガレージ環境維持の要である伯父が緊急入院をするアクシデントもありました。






正直、そろそろ限界は感じていたんです。

この改造計画には、対外的な意味や意義は何もありません。
FFのミッドシップ化も、パイプフレームも、実際にやる人やれる人は1万人に1人くらいかもしれませんが、日本には人口が1億いるんです。ってことは、1万人に1人クラスでも1万台は存在するわけです。(笑)

つまり、ミドシップ化もパイプフレーム化も、なにも目新しいものでも何でもないわけです。

では、この10年もかけた改造計画のどこに、第三者が着目できるような目新しさがあったのかといえば、それは

かけらも専門教育を受けていない文系卒素人が、たった独りでパイプフレームとミッドシップの車を造ろうとしたら出来るのか?

そして、それはどんな形が生まれるのか?

というトリビアの種の実証実験だったんじゃないかと。

そして実験結果は

とりあえず10年間、モチベーションの波は訪れるけど、やり続ければ

素人でも

ミッドシップ化と、パイプフレーム化誰でも独りで出来る

だけど

ボディメイクは無理


という事が分かりましたね。(^^
それが解っただけでも、この10年の無駄な時間は無駄じゃなかった。
そしてその情報を全世界が共有できる場所に発信した。

その事が、対外的な紅茶号改造計画の意義であったのだと思います。


おそらく、あのままパイプフレームの時の同じような、完全孤立独学独歩型アプローチをとっていたら、まともに見れるようなモノができるまで、パイプフレームにかかった時間の3倍はかかっていてもおかしくはなかった。

その事を、経験者が見れば容易に想像がついたのでしょう。あのボディ造りの結末がどうなったかを。

だから、僕がやりだしたあの荒唐無稽なボディ造りに、思わず声をかけてしまったのって

『大地震が起きた直後に、海へ向かう若者を見かけてしまった』

そんな場面に出くわしたようなものだったのかもしれませんね。


審査員のタ○リさん、このトリビアの種、何分咲きでしたでしょうか?





ブログ一覧 | 日記
Posted at 2017/04/15 02:43:19

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この記事へのコメント

2017年4月15日 3:24
一期一会を地でいくようなお話ですね。お相手が大物だからすごいとか、それも無くはないんですがお人柄とか、もっといえば社風とか? 若い頃なら行きたい会社になっていたような?

あのサムネイルに少し映った記事と、この記事。おっしゃりたいことが理解できました。

個人のDIYをプロが見れば、それはやはり思うところはあるでしょう。そこは仕方ないと思います。ただ、遊びも本気でやってれば人を動かす力があるんだなーと。もしかしてレースの世界はこういう人達の集まりなのかな?
深イイ話を拝見できました。
コメントへの返答
2017年4月15日 9:20
やっている事も凄い人たちなんですが、あんなに忙しいのに、こういうボランティアみたいな事が出来る心の余裕が凄いなぁと思います。
普通なら、プロがこんな厄介な事を進んで受け入れたりしないです。
この熱量を持っているから、ああいったガチのチャレンジに次々と挑戦できるんでしょうね。

あの記事はいわば自分の内心のせめぎ合いです。
孤立DIYを貫こうとする独学幕府と、現実を突き付け開国DIYを迫る新政府軍の(笑)

そう、結局DIYでやってくことには変わりないんですけどねー
さすがにこれ以上、地図もナビも持たないで旅を続けていくには問題が出てきたということで

自分が歩かないとゴールに行かないという事実は変わりありません( ;´Д`)
2017年4月15日 5:02
大型Gタイプ さん、こんばんわ、イェルスードです。

「時間は有限」「やるなら早く」
こういう言葉を聞くと、 ストレイト・クーガー を思い出しますね。

イェルスも彼の名言をもじって、速攻で何かをキメタ時に「月間より週間、週間より日間、日間より時間、時間より分間、分間より秒間、そう、just on now。はやさこそ文化の基本法則だ。」と勢いでまくしたてたりしていましたが、やはり、何をするにしても、時間に余裕が持てるので、早い(速い)ことは、良い事だと思います。
コメントへの返答
2017年4月15日 22:50
こんばんわ、みのりさん。

自分に足りなかったものは、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ、そしてなによりも 

速さが足りない!!

紅茶号を、自由自在にサーキットに運べる環境のタイムリミットが、もうそれほど残ってなくてですね。(´・ω・`)
2017年4月15日 7:07
これは意外な新展開ですね。
(´・ω・`)

なんだかなぁ・・・

近所のバカなコが未だにバカ過ぎて距離を置きたくなった今日この頃・・・

声をかけたくなるような人に出会いたいものです。

いつかまた三重県あたりまで行けたら・・・

その時は・・・
コメントへの返答
2017年4月15日 22:57
ぜったいぜったい信じろ自分を

まっかにまっかに燃えるんだ

がっちり がっちり かしこくなるより

あっつい あっつい 大きなバカになれ!

2017年4月15日 9:52
おっ!
木型からですか!
この形状作りからですね!
がんば!
コメントへの返答
2017年4月15日 23:05
マスターモデル造りです。

遠回りに用にみえて、実は一番の近道であったのです。


あの鉄板フェンダーは思い出のオブジェとなりました。


2017年4月15日 15:14
良いな~、

少し修行に行って来たのですね、
どんなフェンダーになるのか楽しみです!
コメントへの返答
2017年4月15日 23:11
精神と時の部屋に修行にいっております。

おそらく、素人が独学だけでは3年かかる行程が3日で到達しています(´・ω・`)
2017年4月23日 10:46
思いもよらぬ所でフヂエンの名前が・・・。

中期以降のエリーゼのボディって、FRPと言いつつどっちかと言えばボート用のそれに近くて自動車業界では微妙に一般的でない材質のため(自動車業界での)普通のFRP補修材やパテやサフ使うと数年で剥離してくるとゆー問題があって、そのせいか雪中ジムカーナで雪の壁に突っ込んだ後、過去に補修した部分近くの塗装面が剥がれ落ちたり(ボンドで貼ってる)、追突されて交換したリアカウルの一部で、まるで内部から鉄板が腐食してるかのような勢いで塗装が浮いてきたりで、一度ディーラー経由でなく確実に信用できて経験もあって、こっちの注文に出来る範囲で柔軟に対応してくれそうなお店に出さねば・・・という事で、以前から目をつけてたんですよw
https://blogs.yahoo.co.jp/michutoraru/50022735.html

でもなんか最近、素人がただの板金塗装を頼みに行って良いのか躊躇するような勢いでオリジナルレーシングカー作ったり童夢の往年のレーシングカーの再生始めたり、あげく自動運転にも参画したりして、愛知から三重という距離とは別のハードルが上がってしまった感で・・・。

で、どうでした? まだ普通の板金塗装してました?w
コメントへの返答
2017年4月23日 11:50
僕も内情に詳しいわけではないですけど…

オリジナルカーとかレースとか、そういう技術開発や未来への投資のようなジャンルと
通常の板金屋・整備工場さんとしての側面もしっかりやってますから、ご相談してみては?

ちなみに エリーゼなら何か超クオリティ高いオリジナルボディ作ってましたが(笑)
https://mobile.twitter.com/mitsurufujii/status/855371216030269440
2017年5月13日 7:57
おはようございます。
なか卯で朝飯食いながら、久しぶりにみんカラみたらウチの事を紹介してもらっていたみたいで驚きました。
ありがとうございます。

自動車を作りたい、という人はたまに居ますが、本当にクルマのカタチになるまで進めるエネルギーを持つ人は非常に稀です。
クルマさえ作らなければ人生もっと楽になるのに、辞められない病気です。
童夢の林さん、軽美の新井さん、そして僕はその病気です。
多分キミもそうなんじゃないかな?と思った次第です。
もし、キミにとって自動車作りが不治の病であるなら、できるだけ高い到達点に行って欲しい、と思うのは、先輩として自然な気持ちです。

ボディメイクは地味だし時間掛かるし粉だらけになるし、自動車作りの中で最も折れるポイントです。
でも、頭の中のカタチを、目の前で実際のカタチに作り替えて行く技術を身に付けると、最早後戻りできない程の脳内快感物質が分泌されます。

楽しみつつ頑張ってください。
コメントへの返答
2017年5月13日 22:50
紹介だなんて恐縮です。僕なんかのブログで書いてもバイラルマーケティングになりません。(笑)

色々なチャレンジを行うフヂエンさんの名前がじわりじわりと広がっているようで、↑のみゅーずさんみたく、エリーゼユーザーからも熱い視線がそそがれてますね。

他には真似できない技術があって、その価値を理解し求める顧客がつくというのは、仕事の形として一つの理想形で憧れます。


自分のやっている事を、まるまる全てブログで公開するようになってからも5年が経ち、十人十色な価値観の反応を見て聞いて、自分はこの先どこへ行こうとしているのかとか、色々考えつづけています。

10年前、5年前、そして今とで、車や車造りという遊びに対する思想は移ろい変わっていってますが、おぼろげながら思いっていることは

楽しく・無理なく・自然に

これからの人生でも、この遊びを続けていこうと思っています。

さすがに紅茶号のような遠回りすぎる車造りはとてもやれませんけど(笑)

何十年も、ただただ趣味で自作の車を造り続ける変なおっさんがいる。

そんな毒にも薬にもならないビルダーが、この業界に一人くらいいってもいいんじゃないかと思ったり。(´・ω・`)

プロフィール

「今週出走の模様」
何シテル?   10/03 22:16
人生とは前向きに生きていくしかないが、後ろ向きにしか理解できないものである。 そんな人生送ってます。 名前が微妙にころころ変わりますが、基本的な名前は”...
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