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2013年06月11日 イイね!

T-topと歩んだ10年の軌跡

T-topと歩んだ10年の軌跡前回のシフト周り製作のその後。

パワートレーンを抜いて身軽にして紅茶号をお外に出し、久しぶりにガレージ内を整理整頓清掃をしてみました。

次から新たな箇所の製作に移るにあたり、出しっぱなしの工具やら素材やら諸々のゴミなどを、一度全部整理する必要があるだろうと思ったからです。






作業台にちらばった工具類を全て片付け、床を綺麗に掃除して、この日は終了としました。


紅茶号と僕の、2013年の春がこれで終わったのです。


気がついてみたら、こいつとの付き合いはもう10年になっていました。


購入当日の記録はもはや残っていないので、正確な日時はわかりませんが、2003年初春 この車は僕の手元に来ました。18歳で免許を取得し、19歳の誕生日を迎えるちょっと前に、僕は人生で最初の所有車を手に入れることとなったのです。

スバル ヴィヴィオT-top 5速MT

その時の車が、今の紅茶号です。その頃は、まだ紅茶号などという名前をつけてませんでしたけど。



現存する、最古の画像記録がこの1枚。
友人のミニカと共に自宅で写した写真。

この頃は、まだほぼドノーマルであり、変えたところはヤフオクで落とした純正13インチアルミ化くらいなものでした。

このインチアップが人生で最初の車いじりです。

次に、ブレーキの13インチ化を図りましたが、これは失敗し、結局近所の整備工場へ丸投げしました。

その後、買って二ヶ月でエンジンをぶっ壊し、どうせ直すならとエンジンをEN07Xにスワップする事を決意。

当時はまだ珍しかった、RX-Tを目指してネットで情報を集め、出会ったのが名古屋の某氏。

トントン拍子で話は決まり、2003年のGWに紅茶号はRX化されたのです。

ここからが茨の道のスタートライン(笑)

今現在、僕が立っているこの場所に向い始めた、一番最初の分岐点だったのでした。

2003年 夏

生まれ変わった紅茶号を自慢したくてしょうがなかった当時19歳の若造は、人生初の車のオフ会に参加しました。



Zガンダム岡山オフ




すいません、間違えました






T-top 関西(よりちょっと西)オフ

このオフが、自分にとって一番最初の単独車種オフでした。

みんカラなんて影も形もなかった当時。
全国のT-top乗りの繋がりは、個人サイトのBBSが中心でした。

今はもう失われてしまいましたけど、T-topビストロ顔化のパイオニアである某S氏の個人サイトでの交友が、僕の車系コミュニティの原点で、当時ネット上でT-topに関わる全てがそこにあったような気がします。紅茶のRX化を手がけた某氏もそこで知り合いました。

ちなみに、上の画像で後姿が写っている方は、2000年代のネット上でのヴィヴィオコミュニティに属していた人なら、誰もが一度はその名を聞いた事があるであろう超有名人です。
この方の個人サイトを総本山に、ネット上のヴィヴィオコミュティは形成されていました。ここのBBSの過去ログが無ければ、当時の僕が独学でトラブルに対処するのは不可能でした。

すべては、SNSという次世代のネットコミュニティが世に登場する前のお話です。

ファイルサーバー内を漁っていたら、この時に製作された面白い映像が残っていたので、プライバシー的な問題が出ない程度に抜き出してUPしてみました。



デルソル乗りたちがやりはじめたという遊びを、T-topでもやってみたり。


本当に楽しいオフで、時間はあっというまに過ぎてゆきました。



そして、このオフの帰り。



僕は、電車に乗って帰ってきたのでした。




オフ会の帰り道、渋滞が発生していた兵庫県の高速道路上でラジエターが破裂し、動かせなくなったのです。

不幸中の幸いにも、周りの方々の助け(特にある方には一晩の宿をお世話に)や、地元スバルディーラー(確かスバル宝塚店のはず)の親切な対応で、トラブルは最小限のロスで解決できたのでした。

ただ、この時の経験は、ある種のトラウマとして、僕のカーライフ観に強い影響を与えました。

それは古い車や改造車への不信感であるのですが、その不信感の根幹は対象への無理解によるものでした。

車が何故壊れたか。何が壊れたか。直すにはどうしたらいいのか。

その全てが解らない事が、耐え難くて、堪らなかったのです。


「自分の乗る車を理解したい」


そう思うようになった自分は、その後次々と起こった紅茶号のメカニカルトラブルを、なんとか自力で解決しようと足掻き始めます。


最初の関門は、クラッチのすべりでした。



当時、紅茶号のRX化はエンジンだけしか行われておらず、ミッションはNAのバンのまま。
当然、ベルハウジング類も全てNAなので、クラッチもNAのままで、頻繁にクラッチすべりが発生していたのです。

回転をあわせて、クラッチを踏まずにギアチェンジさせたりとか、いろいろその場しのぎの対応をしていましたが、とうとう我慢の限界を超えて、トランスミッションごとクラッチ交換することに踏み切ったのです。

なにぶん、まだタイヤセットの脱着と、中途半端なブレーキ整備しかやってなかった為、工具も設備も知識もまるで足りず、かなり苦労しましたが、整備解説書と、ネットのBBSのおかげで無事交換できました。

多分一月くらいかかった気がします。



そして、その1年後くらいにエンジンスワップをしていました。

元々漏れていたエンジンオイル漏れに、余計な事をしてトドメをさしてしまい、エンジンオイルが10W-30なら1週間で空、5W-30なんて入れようものなら三日で空という状況に陥った為です。

これは、最終的に3ヶ月くらいかかりました。

パーツレビューでも少し触れてますが、初めてのエンジンスワップが、ヘッドのEXバルブ交換にまでなってしまった為で、頼れる人が回りに誰もいない状況で行っていた為に、ちょっとしたエラーの解決に、ずいぶん時間がかかってしまったからです。


そして、このトラブルを最後に、大きなトラブルは発生しなくなり、また発生したとしても、自力でなんとかできるという自信から、全国津々浦々あらゆる場所に、紅茶号に乗って行って、そこで様々な人と出会いました。



紅茶号と共にいろいろ行ったなぁ・・・ 


紅茶と過ごした10年のうち、最初の5年間は、十人十色のヴィヴィオユーザーの哲学に触れることで、自分を客観的に見つめるようになり、そして自分だけの、独自の人生観、いや車生観を育んでいった5年間だったように思います。

今はもう、仕事の都合でこういったオフ会に行くことは出来ないけど、もはやそれを嘆いてもいません。

何故なら、この最初の5年間で僕は十分オフ会を堪能したし、素晴らしい方々とも出会えましたから。

成功の体験も失敗の体験も全て出来ました。

地元でオフの主催もできました。無謀なスケジュールで、かなり失敗してしまったけど、まぁ伊勢神宮の地にT-topが20台(KK#や他車種いれると30台)も集結した風景や、青山高原の天辺でVIVIOの車文字なんてもう二度と拝めやしないでしょうよ。

あの時、僕の呼びかけに集まってくれたヴィヴィオ乗りは、もうそのほとんどがヴィヴィオを降りてしまったのでしょう。。
それは当然の事で、何も嘆く事ではなく、ただ単に始まりがあって終わりがあったというだけのこと。

この僕も、ある意味「ヴィヴィオを降りた」のです。

そして今から5年ほど前、紅茶号のナンバーを返納し、僕と紅茶号の全国行脚の旅は終わりました。



旅の終焉と同時期、僕は当時の貯金全てを放出し、今のガレージを建設しました。




それは、ある明確な目的を持って建てたガレージでした。


10年前、高速道路上で動かせなくなった紅茶号の前で、何も解らずおろおろとするだけだった19歳の自分が強く思った一つの願望

「自分の車を理解したい」

その思いは、いつしか荒唐無稽な妄執へと変貌していました。

「究極の理解は、自らの手で創りだすこと」

ろくな知識も何もないのに、いったいこの自信はどこから湧いてきたのか、自分で自分に呆れていましたけども、なんだかよく解らないエネルギーにつき動かされ、今現在の29歳の僕に至るわけです。






そして今年もまた夏がやってきました。



2003年のあの夏から、10度目の夏。

あらゆる偶然と、事象と、執念が集約され、たどり着いた今この瞬間。

振り返れば、奇跡のような軌跡でした。

この10年間は夢のような日々で、とても幸せだったのだけれど、できればもう少しだけ夢の続きを見させて欲しい。

こんな奇跡のような環境は、いつまでもは続かない事も解っています。

この時間が、あとどれほど残されているのか解らないけども、あの夏の日に始まった、僕と紅茶号の長い長い旅の終わりは、途中下車ではなく、ちゃんと終着駅まで辿りつける事を祈って、僕はまたこの夏もガレージに通い続けることにしましょう。

Posted at 2013/06/11 00:30:26 | コメント(3) | トラックバック(0) | T-top | 日記

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