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2016年05月15日 イイね!

新・紅茶号改造記 第三章『ヴィヴィオの太陽 ラジエター装着への軌跡』編 その2

新・紅茶号改造記 第三章『ヴィヴィオの太陽 ラジエター装着への軌跡』編 その2むかーしむかしの事じゃ(´・ω・`)

あるところに、パイプを冷間で曲げようとしている青年がおったそうな。




ある時は砂を詰めたり

ある時は水を密閉させ氷結させたり

またある時は、ホットガンと非接触型温度計で、ある一定の温度を保ってみたりと

それはそれは、色々な方法を試したそうじゃ




そして、ある時青年は悟ったそうな




冷間曲げには、相応の道具がいるわい(´・ω・`)




色々調べていくうちに、冷間曲げができるベンダーというのは、皆共通の形をしておりました。

それは



こーいう原始的なのではなくて


https://www.jd2.com/


こーいうのである

つまり、パイプに曲げの圧力がかかった時に、その外径をがっちりとホールドするような金型があるベンダーじゃないと駄目なのですよ。



しかし

この構造のベンダーは

日本では、3桁万円以上の業務用しか存在しません。


一応、厳密に探せば空調屋さんとか用の、この構造のベンダーがあるにはありましたが(20万~くらいで)

とても構造用炭素鋼を曲げる事を前提とした製品ではありません。


上記リンク先のJD2社のような、

個人事業主 や 個人のホビーレベルで、本格的なパイプフレーム作る事を目的としたパイプベンダー

など、日本には存在もしなければ、輸入販売する代理店すら無いのです。

供給が無いというのは、つまるところ


日本では商売が成立するだけの市場が存在しない


ということなのです。

これが、日本とアメリカにおける、自動車文化の差であると考えます。

いや、アメリカというか欧米でしょうか。

なにしろ、このレベルの個人が買える高性能ベンダーは

北米はおろか、英仏、オセアニアでも買えます。

北米以外は、日本より市場規模が小さい国であるにもかかわらずです。

どこも、自動車の大衆文化が大変発達している国です。

ニュージーランドなんか、あんな小さな島国なのに、チューニングメーカーが6ローターのロータリーエンジン作って、RX-3に載せてドラッグやってたりしますしね。

そういえば、ケーターハムが出るまでは、日本で唯一の黄色登録のできるフレイザーFC4でお馴染のフレイザー社も、ニュージーランドのバックヤードビルダーが始まりでした。


閑話休題


国内で手に入れるには、個人輸入するしか手が無いこのベンダー。

一度、業者を通じてコンタクトをとったことがあったのですが、色々わけあって個人輸入計画は凍結していました。



それから数年経ったある日の事でした。




某オークションに、日本じゃあまり見ないタイプの特殊なパイプベンダーが、それなりの金額で出品されていました。個人の出品でした。


見た感じ、自分が求めるタイプのベンダーではなく、価格も安くは無かったのであまり注目もされておらず、入札も質問も0件でした。ですが、何らかの予感めいたものもあり、もしかしたらと思って出品者に質問をおくりました。

「このベンダーでパイプを180度曲げられますか?」


と。

すると、帰ってきた答えはNoでした。 しかし、併せて書き添えられていた文章に、僕は長く暗い鉱山の奥で、一際輝く宝石を見つけたような感慨を覚えました。

出品者曰く、

「このベンダーは180度曲げられません。なだらなか曲線に曲げるためのベンダーです。 しかし、180度曲げられるベンダーも別にあり、それも出品する予定です」


その回答を見た瞬間、僕は電光石火のブラインドタッチで、こう綴っておりました。

「詳しく聞かせてもらおうか(´・ω・`)ノ(意訳)」

それから届いたメールを開くと、そこにあった詳細は、予想通りの・・・いや、予想を大きく上回る、最高の輝きを放つお宝でした。



・・・予感があったのです。


おそらく、このベンダーを喉から手が出るほど欲しいが、個人輸入の敷居を跨げずに断念しているようなヘタレが、全国には僕の他に二人はいるだろうと。

もし、このフライングのチャンスをみすみす見逃し、この宝石を白日の下にさらせば、執念同士がぶつかり合う入札合戦を引き起こす可能性がある。

気づかれなければ、そのまま競合なく競り落とせるかもしれない。

しかし、そうなる保証はどこにもない。

自分がアンテナを入っているならば

他社もアンテナははっていると考えるべき


だが今なら!


そう思った時、僕に指先はIBMのメカニカルキーボードすら叩き潰す勢いでキーを連打していたのです。



拝啓 出品者様

全部くれ(´・ω・`)ノ

敬具







・・・そして













2014年 夏


総計100kgを越える鋼鉄の塊たちが


ガレージへやってきたのでした。



続きは次回の講釈で

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人生とは前向きに生きていくしかないが、後ろ向きにしか理解できないものである。 そんな人生送ってます。 名前が微妙にころころ変わりますが、基本的な名前は”...
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