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大型Gタイプのブログ一覧

2016年10月16日 イイね!

幕間劇 『それでも針は廻っている』

幕間劇 『それでも針は廻っている』
オルタネーター

いわゆる発電機である。

車の走行中に必要なあらゆる電気を生みだしている源泉だ。




実は、当初からこのオルタネーターの駆動ベルトの鳴きががよく起きていたのである。

最初は、本来の形ではない状態で駆動させていて、ベルトのテンションが上手くいってないせいかと思っていたのだが、ついこの前から張り具合をどれだけ変えても、凄まじいベルト鳴きが収まらなくなってしまったのだ。


さすがに、こんなに鳴きっぱなしでは煩過ぎて走れたもんじゃないと悲嘆にくれていた時、偶然にもとある現象をが起きた。

エンジン始動中に、借り付け状態だったマイナス端子が不意に外れたと思ったら、その瞬間エンジンが停止したのである。


・・・アレ?  発電してないじゃん(゚Д゚;)







スペアに変えたら、一発で音が止んだよ。


なんだよ、オルタが壊れてたのかよ。(´・ω・`)


今まで、ベルトの鳴きって、ベルトそのものの劣化だったり、テンショナーの劣化だったりが原因だと思ってたんですが、オルタネーターが壊れても鳴くもんなのねと初めて知った32歳の秋でした。

取り外したオルタのプーリーを手で回しても、特に抵抗も異音もなく、クルクルとよく回るので、いったい何が原因なのかよく分からなかったんですが。


まぁとにかく、これでベルト鳴きも止まって、めでたしめでたし


とはならなかったんですよね。


何故ならば、このままではこのスペアのオルタは使えないのだ。

そもそも紅茶号のエンジンは一度交換されていますが、オルタネーターは、ドナー車から取り出したものを移して使っていたのにはワケがある。






何故ならばハーネスのコネクタが違うからである。



そんなわけで、こいつのスペアのオルタを使うには、変換ハーネスを用意する必要がある。

あるのだが…、刻は草木も眠る丑三つ時。注文から到着までが最短のAmazonであっても、明日の休日までに間に合わせるなんて物理的に不可能なのだ。

そうなると、せっかくのガレージホリデーに走行が出来なくなってしまう。

もちろん、オルタがなくてもバッテリーが枯渇するまではエンジンは動くが、もし絶対止まっちゃダメなところで止まってしまったら? そう思うと、やはりオルタが動いてないと試験走行はしたくないのである。


明日に間に合わせるには、今何とかするしかない。


それはつまり

変換ハーネスを自作するしかない

ということである




幸いにも、新しいオルタにくっついていたハーネスの切れ端があるので、新オルタ側の3ピンコネクタはあるのだ。


ならば、あとはこの反対側に付ける





この旧メスコネクタがあれば、変換ハーネスを自作できる。



よし、旧オルタを分解してコネクタを摘出しよう!



そこから、大型Gタイプの真夜中の戦いが始まったのである。


オルタなんて分解した事は1度もない。


20年も前の個体で、当然一度も非分解なそれのネジは硬く固着していて、それでいてトルクがかかりずらい舐めやすい+ネジなもんだから、まぁ頭が舐める舐める。

その為に、このオルタをボール盤に無理やり固定し、舐めたネジの頭に穴をあけ、専用のツールで抜いたりしたりなんかして。。。

まぁとにかく、10年前の学生時代なら即効白旗降参な分解戦も、この10年で積み上げた戦力の総力戦で、ついにはオルタのコネクタの裏側まで辿りついたのである!!





な・・・ん・・・・だ・・・・と・・・・!?



































その日、ガレージの隣にある母屋の縁側、その襖の向こうから
「1時間・・・2時間・・・3時間・・・ 嗚呼、なんて無駄な時間を・・・」
とすすり泣く男の声が聞こえてきたという・・・


また、付近住民の話によると、最近この界隈では、手に時計を抱え

「時計の針を戻してけれぇぇ!/(;´Д`)/」


と叫びながら追いかけてくる敗残兵の幽霊が出現するという恐ろしい都市伝説が広まっているという。

しかし安心してほしい。ちゃんと対応策がある。

もし、貴方がその幽霊に出くわしたときは

「アマゾン アマゾン アマゾン」と三回唱えて



このパーツを全力で向こう側に放り投げれば、幽霊はそっちへ漂って行くので、その間に逃げる事ができるはずだ。


ただし、間違っても


「・・・え? 変換コネクタなんて造ろうとしないで、ハーネスの先っちょ切って造り変えればよかったんじゃ?」


などと言ってはいけない。


絶対に言ってはいけないよ。

もしその幽霊の前でそれを言ってしまったら、貴方の身の安全は保証できない・・・
Posted at 2016/10/16 22:30:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | T-top | 日記

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