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大型Gタイプのブログ一覧

2017年05月21日 イイね!

それは良いインターネットでした 島根やっとかめ来訪記 完結編

それは良いインターネットでした 島根やっとかめ来訪記 完結編
まずいきなり






伝説のセンターシートに搭乗させて頂き、エンジン始動までしていただきました。


もう最初からクライマックスです。



懐かしのHKS CAMPです!

そろそろナウいヤング世代には知らない人も出てきていそうですが、後継のCAMP2のようにOBD2接続ではなく、この時代のデジタルメーターでは常識のECUや各部センサーから直接信号を取ってくるタイプのもの。

僕もCAMPは持っていて、紅茶号のデジタルメーター化計画で使おうと思っていたんですが、画面デザインで同ジャンルの商品であったEPSON EJ-1の方を気に行って、紅茶号にはそちらを付けていました。(後述する理由もあって)

こういうデジタルメーターって、いかにも競技車両って感じで憧れましたね。

ちなみに、大谷さんはこれ(CAMPでデジタルメーター)はもっと流行るかと思ったが、思ったより流行らなかったとの事。

そういえば、僕がまだ学生時代に見てたWEBサイトで、トヨタSERAをCAMPを使ってデジタルメーター化してる方がいたんですが、サイトに掲載されていた室内画像を見ると、メーター画面に SERA っていうオリジナル起動画面が映ってたんですよね。(SERAは僕が一番最初に買おうとした車 結局T-topになったけど)

あれにめちゃくちゃ憧れて、なんとか真似できないかとCAMPを手にいれて、方法を考えたものですが、電子工学まったく無知の自分ではどうにも出来ずに、今もCAMPは仕舞いこまれたまま。


作者のWEBサイトは既に消失しているようですが、該当ページだけ残っていました。
(今にして思えば、これSERAの起動画面とCAMPの起動画面は、多分別個の存在ですね。当時の僕はCAMPを改造して起動画面を造ったのだと思ってました。よくよく考えたらそんなわけがない)


・・・話が脱線しました






センターシートから見える前方視界は何とも不思議なものでした。

多分、慣れてない人が乗ると車幅感覚がつかめないと思います。



自作のシフトリンケージ。

なんとワイヤーじゃないんです。

でも、このミッションのベースはエボのミッションでシフトワイヤーのはず・・・

聞いてみたら、なんと途中からリンケージがワイヤーになるというハイブリッド構造でした。
何故そんな複雑な仕組みなったのかは・・・聞きそびれました(笑)










そして、次に解説していただいたのが、

このミッドシップ4WDのメカニズム

どうやって成立しているのか?

今回、もっとも時間をかけてご説明して頂いたポイントなんですが


大型Gタイプ、理解できず(´・ω・`)


いや、結果的に機械同士が合わさって起きている現象は理解できてるんですよ?


でもね ここで問題なのは

大型Gタイプ その33年の人生で

ギアBOX系の中身は一度も触ったこと無し


という経験不足。

つまり、僕ってのはトランスミッションやトランスファーやデフといった機構は、書籍に記載された文字情報でしか理解できていないのです。

ということは、頭の中に実際の構成パーツをイメージできません。

そういう理解レベルでは、この手の応用・流用ネタってなかなか理解が伝わりません。

そんなわけで、このミッドシップ4WDを真似したい、造りたいという人がいたら、




島根までレッツゴーです。(笑)

なお、渡洋自動車さんはここよりさらに西になります。(´・ω・`)



他にも色々な話をしましたが、それを全部書いていくと膨大な量になってしまうので、とてもよく理解できて興味深かったお話を3つほど。


(引用元:竜三君のD車製作記) 

その1 リアサスペンションについてのお話

この車のリアサスはオリジナルのロアアームを用いたストラットなんですが、目から鱗が落ちまくったのがその設計方法。

話題がロールステアをどうしたかという話になった時、大谷さんが語った驚愕な設計手法

基本的にロールステアが大嫌いだという大谷さん。

なので、ロールステアのトー変化が起きないようなジオメトリになるようにトーコンリンクを造るわけなんですが、そのやり方がとんでもない。

店の業務が終わってから、夜な夜なピットで電気代がやばいくらいにひたすら2柱リフトを上下させて
トー変化がほぼ起きない配置実測で導き出したそうです。

CADで設計することも考えたそうなんですが… 確かに設計図どおりに造ったものが設計通りに動かないなんてよくある話で・・・

まさに論より証拠。 とんでもない体育会系実践主義です。(;´Д`)スゲェ


(引用元 勝利の方程式)

そして、そんな風に造られた車の動きがコレ。

確かに、このお方にバンプステアなんていらないw



ちなみに、紅茶号のリアサスのトーコンリンクは、大衆車のセオリー通りなバンプトーインに「なれば良いな♪ なったら嬉しい♪」という希望的観測の元に神様に祈りながら適当に決めました。てへぺろ☆(・ω<)






(引用元:勝利の方程式)

その2 ストラットマウントの話


当改造計画開始当初、大谷さんの車の写真を参考にしまくって造り始めたのが、この自作1号フレーム。


僕が大失敗して廃棄したこの初期フレームは、ロールステアの理解がないまま、リアサスに必要なロールステアの動きを得ようとして、「何だかよくわからんが、フロントと逆のトー変化がいるなら、前後をひっくり返せばいいじゃないか」とフロントサスの前後を正反対にして取り付けたら、当然の如くキャスターも逆になって、後からその重大性に気が付き泣く泣く作り直したというのは前にも書きましたが。


この1号フレームで一番お金も手間もかかったのが、ストラットマウントでした。

とにかく、大谷さんのフレームをパク・・・じゃなくて参考にしようとして造ったのですが、このストラットがおさまるサイズの適切なパイプが見つからない。

結局、鉄骨屋さんに無理言ってインプのストラットが収まるギリギリのサイズの機械構造用鋼管を取り寄せてもらったのですが

その厚み なんと8mm

結局、外注で旋盤加工してもらって薄くしたんですが、材料費も加工費もとんでもなくて、この1号フレームの製作費のうち9割がこのストラットマウントだったという逸話なんですが・・・


今、10年越しの疑問の答えを知っている人が目の前にいる。

これはもう訊かずにおれぬ。(`・ω・´)シャキーン




大谷さん、このストラットマウントに使ってる鋼管は何ですか?



「ああ、それ? 消火器」












・・・ (ω・ )ゝ パードゥン?





消火器の筒w 丁度いいサイズだったからww それ切って補強したの」







「それを、切断機で何回も切り込み入れていって・・・」










その発想は無かった orz


そして、あのカッコイイ 楕円形のカット口は

ありふれた工具を使って

とんでもない労力の元に出来てました。




そりゃ、どんだけ鋼管の規格表見たって見つからないわけですだよ・・・








その3  そのアイデア プライスレス



アルミのルーバーの端っこのRをどのように造ったかとか


凡百のパイプベンダーを魔改造して、JDベンダーレベルの性能になってる改造ベンダーとか


なんというか、創意工夫の玉手箱かってくらいに、アイデアのオンパレードでした。


ベンダーもφ40の治具が無いから削ったとか・・・
(そう、40mmて無いんですよ。インチ基準サイズじゃないから)

 もう消費エネルギー量が本当に半端ない。




 結局、もう色々と話は尽きなくて

朝九時の訪問から、会社の昼休みまで、ずーーーーっとお話に付き合って頂きました。

 もう感無量です。


 まだまだお話を聞いていたい気持ちに後ろ髪をひかれながらも、ここらでおひらきに。

 「もう撮りたい所ない? 大丈夫?」

とのお心遣いに

大丈夫です! もう大満足です!! と120%笑顔で。


・・・まぁ、本当に他に見たいとこないのかと言われたら、そんな事は無いのでありますが


(引用元 勝利の方程式) この画像今までに50回くらい見返してる


フレームとモノコックの接合部分
を間近で見たかったけど



その為にはリフトアップしてアンダカバーを外さねばならず

そして、このサービス精神の塊のような人にそんな事をお願いしたら、多忙な身を省みず本当にリフトアップし始めかねないので、さすがに大人の理性が仕事しました。(笑)








謝辞






大谷さん、今回は本当にありがとうございました。

渡洋自動車のみなさん、何時間も社長様を占有してしまいご迷惑をおかけしました。(^^;

大変刺激的な1日でした。


もし、またいつか何かの機会があれば、是非もう一度楽しいお話聞かせてください。



終わりに



そして、十数年前に大谷さんのWEBサイトに影響されて、この無謀なチャレンジを始めたこの僕が見て聞いて感じた事を書き連ねたこの発信が、また別の誰かに届いて、こういう世界がある事を知るきっかけになったなら、それは良いインターネットでございます。


この国の未来に、自作系モータースポーツの火が灯りつづける事を祈って・・・




fin
Posted at 2017/05/21 03:10:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月08日 イイね!

それは良いインターネットでした 島根やっとかめ来訪記 中編

それは良いインターネットでした  島根やっとかめ来訪記 中編



「遠路遥々ようこそ♪」

絶賛超繁盛中なPITからひょっこり現れ、そういって僕をがっつり握手で出迎えてくれた方こそ

今から十数年前、国内自動車競技として隆盛を誇ったのダートトライアルDクラスの活況が衰退し、じわりじわりと冬の時代へと突入していった頃、たった一人で独自機構のミッドシップ4WDを造りあげて参戦し、西日本ダートラDクラス業界に局地的な春風・・・いや、もっと熱いシャマルのような局地的灼熱風を巻き起こしていた伝説の人物。

渡洋自動車整備工場の大谷竜三氏その人であった。


いや、本当にすごいんですってば。 ミッドシップ4WDですよ!?

ただの流用ミッドシップ化とはわけがちがう。

何かの車種のミッドシップ4WD機構をそのまま持ってきたわけでもない。
(っていうか、競技ができるミッドシップ4WD機構の市販車なんぞ、それこそグループBの市販モデル買ってこん限り存在しねぇ)

既存の部品を元にワンオフ加工しまくりで作り上げた完全オリジナルの4WD機構。

そして、400PS超のパワーで競技水準の走行負荷を繰り返しても一度も破損しなかった完成度。

はっきりって

FFのMR化は、個人でもやろうと思えば誰でも出来るが(ただひたすら面倒なだけ)

ミッドシップ4WD化を個人でってのは、
車両改造・整備の心技体の全てを極めている人しか無理。


前に、個人でMR化をする作業の難易度を

小学校の夏休みの宿題を10年分くらいやるようなもの

と例えたことがあったけど、同じようにお勉強で例えるならば

受験で東大・京大に合格するようなもの

それがミッドシップ4WD化です。 


そんな、プライベートビルダーとしては黄金聖闘士の一人に数えられても決しておかしくはない大谷氏を前に、十把一絡げの青銅聖闘士の聖衣にすら選ばれないだろう自分がD車を見学したいなどと来たはいいけど、よりにもよってまたなんて忙しそうな頃合に来ちまったんだとオロオロしておりました。ヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)ノ


すると、各スタッフにテキパキと業務指示を出していた大谷さんが、おもむろに外に展示してあった(おそらく試乗車の)軽自動車のドアを開けると、エンジンキーを中に放り投げ



「G君(仮名)! ちょっと仕事手伝って(笑)」



・・・へ!? (;・∀・)





気が付いたら

大谷さんがお客さんの所に納車しに行く時の、随伴役を任されておりました。(笑)


考えてみると、この時の僕の服装は




ツナギと安全靴だったので、お客さんから見たら違和感無かったのかもしれません(笑)


正直、大谷さんのこの計らいはとても有難いものでした。



自分は、この手の100%先方の厚意の上に成り立っている会社訪問の時は「先方の業務の邪魔をしに行っている」という思いが強く抱いてしまう為、「1秒でも長く見学していたい」という欲求と「可及的速やかに、1秒でも早く帰らないといけない」という義務感のパラドクスで頭が沸騰してしまい、結局落ち着いて話が聞けないという事態に陥ったりするのです。

今回もまたそのような失敗をしかねなった矢先、大谷さんが僕に必要な仕事を任せてくれたおかげで、自分の客観的立場が『100%仕事の邪魔者』から『99%の邪魔と1%の貢献』くらいに変化した事で、とても気が楽になったのです。その1%の藁に縋って99%の邪魔な自分という認識を一時だけ頭の片隅に追いやるのです。(笑)

納車からの帰り道、大谷さんからブログや旧WEBサイトでは知りえなかった自身のお話を聞いたり、自分の話をしたりして、緊張していた自分がとてもリラックスしていったのを覚えています。

そして、先ほどの本工場に帰って来て・・・




今度は、今から板金工場に持っていくという要修理車両に乗り換えた大谷さんが


「また着いてきてくれるかな?(笑)」



いいともー!(・∀・)


もう、どんどん使ってくださいという感じでした。1%から2%へ(笑)



そして、大谷さんの後を着いていった先、本工場から数百mほど離れた場所にある板金工場の建屋の奥深くに・・・






伝説は

鎮座ましましておられました。




(今度こそ)後編へ続く
Posted at 2017/05/08 01:01:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2017年05月01日 イイね!

それは良いインターネットでした 島根やっとかめ来訪記 前篇

それは良いインターネットでした 島根やっとかめ来訪記 前篇













山口での結婚式を終えた後、僕は東へ帰らず北を目指した



その前に夕食。防府で地元の名物的なものをググったら此処に行きついた。他意は無い。(´・ω・`)


そして、腹も膨れたらところで、北へ目指す。


行先は




島根


山口ー島根 11年前も辿ったルートを再び繰り返す事となったが、前回は翌日に控えていた伊勢神宮での卒業式を前に、二日で出雲大社と伊勢神宮をはしごしたら面白いんじゃね? というネタだったことに対し、今回はまったく別の目的があった。





それは、この先にある整備工場へ訪問する事が目的。

アポイントメントは事前にとってある。

先方もまた超多忙のはずだが、ありがたいことに是非おいでと言ってくださった。





訪問は翌日の月曜日であったため、道中にある道の駅で一泊し




朝、目覚めると共に出発(`・ω・´)シャキーン

(嘘です、実は一度起きて二度寝してた所に、先方からのメッセージで飛び起きましたw)




そして・・・






ついに辿り着いた

ここが天竺

この僕の半生を費やす事になった、紅茶号改造計画にとって

始まりの道標はここから世界に向けて発信されていたのだ



今を遡る事 約14~5年前




明日でみんカラ12年目の僕が、みんカラと出会うよりももっと前に


僕はあるWEBに出会っていた


その出会いが、まだ学生だった僕の妄想を加速させていった




そこに書かれていたのは、個人制作のダートラDクラス車両の制作記

ダートラDクラス


時代と共にその単語の意味は移ろい変わっていってしまったけど

僕等にとってダートラDクラスとは



なのだ!(断言)



まだブログも何も無かった時代

個人がWEBに物事を掲載することが、今より遥かに面倒で敷居が高かったあの時代に、ダートラDクラス製造の記録を、日本人が日本語で情報発信をしてくれた事は、僕にとっていったいどれほど大きな意味があったか。



そんな、紅茶号改造記 妄想時代からお世話になったインターネットのあの場所へ、十ン年越しの想いを胸に訪ねたのです。


いわば


一種の聖地巡礼である。(´・ω・`)



後半へ続く
Posted at 2017/05/02 00:26:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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人生とは前向きに生きていくしかないが、後ろ向きにしか理解できないものである。 そんな人生送ってます。 名前が微妙にころころ変わりますが、基本的な名前は”...
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