
というわけで、
プライベートビルダーにとってのガンダーラ、そこに行けばどんな夢も叶うというよ?
真夏の祭典 K4GPの世界を初体験してきました。
思い起こせば、素人がガレージ造って一人でヴィヴィオのミッドシップ化をスタートした頃。
片っ端から集めだして資料の一つに表紙買いした一冊の雑誌。
お目当ては、ミッドシップ化されたフィアットだったけど、同誌に偶然載ってたこのページ
この時から、K4GPって一度見てみたいなと思っていました。
それから11年の時が経って
ついに、K4GPを生で見る事ができました。
気になってしょうがなかったヒロモさんのミドッシプヴィヴィオも拝見させて頂きましよ! 完成度がとても高く、そしてボディが綺麗だったのが印象的でした。(この辺りについてはまた後で書きます)
今回のK4GP初体験を受け入れて頂けたのは、(その時になってから初めて知ったんですが)K4GPのベテラン強豪チーム
カーNo213 チームぴかいちBKM さんでした。
(ちなみに、BKMはビックキッズミーティング(?)の略だそうです。つまり和訳すると”大きなお友達会”ってことですね!w)
実は、紅茶号プロジェクトをきっかけに知合い、シェイクダウンと2回目のサーキットをご一緒してもらえた、みん友のZUKYさんがこのチームと関わっていて、今回ドライバーとして参加するZUKYさんにくっついていったという形になります。
まさか、こんな強豪チームだとは・・・
そんなわけで、図らずも僕のK4GP初体験は
クラス優勝をガチで争う強豪チーム
に密着することとなったのです。(゚Д゚;)
で、結果から先に申しますと
とっても楽しかったです。
10時間があっという間でした
勝つために、一丸となって組織的に行動している強豪チームというのは、例えドライバーでもなく、チームの司令塔でもない、ただの雑用係であっても常に一緒に戦っている気分になりますし、それだけの環境・設備もあります。
というか、この設備は異常です。(;・∀・)
他チームもみんなこんな設備持ってくるのかと他のパドック回ってきましたが全然違いました。(笑)
勝つための戦略・戦術もとても緻密で、そしてそれを実行するだけの準備もしてくる。
前日の晩も、ほぼ寝てない状態で監督さんは作戦会議。
決して殺伐としているわけではないのですが、本気で勝ちにいっているからこそ漂う独特の緊張感と謎の昂揚感がパドックに満ちていました。
今回のドライバーは4名。
10時間を4名で回して、一人が2回走る事は無いのでピットストップは3回行う形になります。
その中で給油回数は2回行う作戦です。
今回、チームぴかいちさんが参戦するGP2クラスに定められたガソリン燃料はなんと65リットル
これは前代未聞の少なさで、これで10時間1000kmを走るとなるとサーキットで燃費15~16km/lあたりで走らないといけません。
だからといって、街乗り燃費が良い運転してりゃ勝てるってもんでなく、燃費良く速くないと勝てないのがK4GPの世界なのです。
その象徴的な風景がこれ
タイヤがSタイヤです。
レギュレーションでタイヤは何を使っても自由なんですが、クラス上位を争うチームにエコタイヤ使ってるチームは一つもいないんです。
街乗りで燃費をあげるのと、K4GPで燃費をあげるのとでは、その方法論がまったく異なるわけなんですね。
これはとても新鮮な驚きでした。
K4GPの序盤から終盤までは、我慢の走行が続くのですが、この間も緻密な計算とデータ集計を行い、ギリギリの燃費とタイムを刻んでゆきます。
そんな我慢の周回を続けて8時間が経過した頃、遂に監督が動きます。
最後のピットストップとガソリン給油のタイムロスでクラス5位に落ちた順位を、沈着冷静なエコランを続けていたラストドライバーに対して遂に「ペースアップ」の指示が!
ここからの盛り上がりがすごかった! パドックの空気が変わりましたね!
他チームから血迷ったか!? と疑われかねないハイペースに突然切り替わったのです。(笑)
まずは、すぐに4位にあがります。
そして、その40分後ついに3位浮上。
あきらかにストレートスピードが他と違います。(笑)
3位に上がったところで、いったんペースダウンの指示が入ります。
まだ残り1時間ちょっとありますから、このペースだと燃費が持たない可能性があったのです。
ここからは手に汗握る展開が続きます。
ペースダウンをした当チームの周回タイムが2:40前後に対して、一つ上の2位チームは2:50前後と明らかに燃料が残っていなさそうなスローペースになっていました。
この差を続ければ10時間のゴール手前でギリギリ抜ける計算に!?
ですが、相手もじわりじわりとタイムを刻んでくる、こちらに気づいていないわけがないのでギリギリのペース配分で果敢に逃げ切ろうとします。
そんな一進一退の攻防が続くこと数十分
時計の針がレース(っぽいエコラン)終了まであと20分を切ったこと告げた頃
遂に、監督が最後の決断をし、無線を使います。
監督「全開にしてください!」
ドライバー「了解!」
もう、ここからは本当に面白かった!
突然1周のタイムが20秒くらい跳ね上がる!
全開指示直後の周回の燃費記録で
「1周で2周分の燃料使いやがった!」
と監督が叫ぶ!(爆笑)
ホームに戻ってきてタイムが刻まれる度に、パドックはやんややんやのお祭り騒ぎ!
そして遂にその時がやってきた!
2 位 浮 上!
(注:K4GPってクラスで燃料制限とか全然違うので、総合順位ってあまり気にしません。総合には表彰もありません)
しかし、この時 僕らの背後にはこのレースで終始不気味な順位変動を続けていた同クラス車両が虎視眈々とその機会をうかがっていたのでした。
レース(っぽいエコラン)終了まで、あと5分を切った頃、
「ガス欠! ガス欠!」
突然無線からドライバーの悲鳴が!
コーナーでガス欠症状が出たため、スローダウンするという報告。
この時点で11秒後ろには3位が迫ってる!
逃げ切れるのか!?
18:00
遂に総合トップ車両がチェッカーをきる。
すぐにGP2クラス1位のトゥディがゴールに戻ってくる。
さぁ、次に戻ってくるのは!?
チームぴかいちか!?
それとも、相手チームか!!
相手チームのトゥデイは緑色。 こちらはイエロー。
固唾をのんでモニターを見守る
はたして先に帰ってきたのは・・・?
おっと。
ちょっと今から用事があるので、続きは帰ってから書きますね。(´・ω・`)ノ
Posted at 2018/08/16 17:07:37 | |
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