ミッション! VIPを警護せよ！ 2nd

度重なる女工作員らの罠を切り抜けたArthurは、翌朝情報部長から電話がかかってきた。

『Arthur、今日の午前中は金沢観光し、午後からスポーツ観戦するから、今日も我々の警護をたのむぞ。』

『了解いたしました。』

Arthurと情報部幹部らはまず金沢城を訪れた。





そして、金沢城のすぐ近くの失楽園、いや兼六園を訪れた。






兼六園での観光を終え、金沢駅でArthurは昼食のお弁当と、子供たちへのお土産を買った。
その時、駅構内では、金粉入りのお茶がふるまわれていた。


（金粉入りのお茶かぁ～！　金粉・・・金・・・ゴールド・・・ゴールドフィンガー）
Arthurは父から聞かされた父の武勇伝を思い出した。


そして、お昼にお弁当をいただいた。




脂ののった鯖の寿司はとっても美味しく、いつも危険な時間を過ごしているArthurにひと時のやすらぎを与えてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

残念ながら、情報部職員が応援しているチームは負け、全員、しょぼ～んとして金沢をあとにした。

そしてこの日は、昨日とうってかわって何事もなく平和に終わった。

Arthurは静かにつぶやいた。

『Mission Accomplished　（ミッション完了）』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

帰り道、バスの中であまりにも暇だったので、ArthurはiPhoneで音楽を聴くことにした。

BOOWYの曲がかかるはずが、いつものあの男の声が聞こえてきた。

『こんばんは、Arthur。　君が受ける気があるのなら、次の指令は・・・・・・・・・

いつものことだが、君やメンバーが捕えられ、或いは殺されても当局は一切関知しない。

なおこのiPhoneは自動的に消滅する。』

（おっ、俺のiPhoneを勝手に壊すな！！）