Watching you （見てるわよ～！） 2nd

会社の夏休みが終わった。仕事、再開だ！

そして、ヘパリーゼSさんにまた逢える。

グアム島でのミッションに向けてArthurが出発する時、彼女はわざわざArthurを見送りに来てくれた。

そんな彼女には、何かお土産をあげなきゃ！

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いつものようにArthurは昼食を終えて、食堂を出た。　彼女がいた！

ヘパリーゼSさんは、別の従業員と話をしていたが、ちらっとこちらを向いて、Arthurに気付くと、回し蹴りで彼を気絶させた。　彼女がダイヤモンドスマイルでArthurの元へ駆け寄る。

『無事に帰ってこれたのね！』

『あぁ、約束したやろ？Arthurは絶対、無事に帰って来るって』

『もうっ！心配してたのよ・・・』

『それより、Sさんにお土産があるんや。』

『え、えっ！？私にお土産？　嬉しい～！』

彼女のダイヤモンドスマイルがMaxに輝く。

『食べるもんがええ？　それとも化粧品がええか？』

『化粧品って何です？　マスカラ？』

Arthurはポケットから彼女へのお土産を取り出し、彼女へ渡した。


『嬉し～っ！欲しかったのよ～！ちょっと試してみていい？　』

『どうぞ、どうぞ』

『あれ～？　これつけてみたら、重たくて目が開けられな～い。　それにジャラジャラうるさ～い！

　おいっ！これはマスカラやなくて、マラカスやないかっ！

　大体、これ化粧品やなくて、楽器やないか～っ！』

どうやら彼女にはやはり関西人の血が流れているようだ。

『あっ、ごめん、ごめん。間違えた。　お土産はこっちや！』

Arthurは今度こそ化粧品のお土産を彼女に渡した。


『嬉し～！　これ何です？』

『これは旅先で買ったサンスクリーン（日焼け止め）や』

『ありがとうございます～　この時期にもらうと嬉しいわぁ～！』

その時だった！Arthurはただならぬ視線を感じた。

振り向くと、彼女、そうジェニファーがこちらを見ていた！


彼女は黙っているが、目はこう言っているように見えた。

『ま～たまた、人目もはばからず、妻子ある男性が、真昼間から人妻とイチャイチャしてるわ～！

♪い～けないんだ～、いけないんだ～　お～くさんにいいつけよ～♪　』

Arthurはもう少しSさんと話をしたかったが、早々にその場を立ち去ることにした。

『Sさん、それじゃ、また！』

食堂からオフィスに戻りながらArthurは考えていた。

『ヘパリーゼSさん、端っからマスカラをもらえることを期待してたんやろうな～』

Arthurは彼女にマスカラをプレゼントすべきか？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜続く・・・・んか？＞