
Arthurは、美しくてセクシーなハニートラッパー達と楽しい時間を過ごしている夢を見ていたが、”肝心なところ”で目覚まし時計に邪魔をされてしまった。
寝ぼけながら、目覚まし時計を止めると、目覚まし時計がしゃべり始めた。
『やぁArthurおはよう! 楽しい夢の最中に悪いね。ところで君が引き受ける気があるのなら指令がある。
□□国大統領と我が国のロイヤルファミリーの一員である○○宮の△△子様が、会談することになった。
何故だかは知らないが、ある極秘の場所で秘密裡に会談が行われるが、両国の国旗を持って、両者を歓迎するための『桜』が必要となった。
わが情報部も『桜』を出すよう政府筋から依頼されたが、生憎と男性ばかりしか狩り出せれなく、男女比が非常に不釣り合いとなってしまった。
なぜ女性工作員が不足しているかは、御存じの通り、○レーシア航空機が○クライナ東部で撃墜され、ほとんどの女性工作員たちが、今○クライナ東部で 情報収集しているからだ。』
ここまで聞いて、Arthurはいや~な予感がした。
『そこで
君に指令だが、君は女装してお二人の到着を歓迎する一員になることだ。
なお、詳細な指令は現地で指示する。
いつものことだが、君や、君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない。
なお、この目覚まし時計はこの前のエアバッグのように自動的に破壊される。』
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Arthurは久しぶりに情報部の工作員支援課衣装係に顔を出した。
Arthurを担当するのはいつものQではなく『S』様である。
何故、Sなのか? 答えは明白、彼女はSMの女王様であるからだ。
『1968、久しぶりね。早速、これを着てちょうだい。』
用意されたのは、女性用のセクシーな服である。
『心配しなくてもいいわ、私も工作員時代、たくさんの殿方の裸をみているから、へっちゃらよ。
今すぐ、私の前で着替えなさい!』
Arthurは渋々、服を脱ぎ始めた。 そしてパンツ一丁になった時、
『パンツも脱ぎなさい! そして、この恥ずかし~い女性のパンティを穿きなさ~い。』
早速、S様の言葉責めが始まる。
その表面積の少ない女性のパンティーを穿いてみたが、Arthurの”大量破壊兵器”の全てを納めきることはできなかった。
S様の次の言葉責めが始まる。
『あらあら、不細工な恰好だこと。』
Arthurは言葉責めを耐え、ようやくすべての女性モノの衣装を身にまとった。
『次は、かつらと化粧よ。私についてきなさい。』
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Arthurは化粧室でS様と二人っきりで、S様に化粧をしてもらっている。
S様の悪意なのか、化粧が進むにつれ、鏡に映っているArthurの顔がしだいに女性というより、Monsterになっていくのが分かる。
しかし相手は『S様』。口答えは許されない。
『さぁ、できあがったわ! ”女”として指令を遂行なさい』
あまりの恥ずかしさに黙っていると、S様がArthurの唇にキスをしてきた。
キスされた瞬間、気が遠くなっていくのを感じ、深い眠りに落ちた。
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目が覚めた時、Arthurは両手を後ろで手錠され、頭には周りを見えないように覆面をかぶせられていた。
しかし、自分が軍用輸送機の中にいることとArthurと同じように連れられているメンバーが他にも多数いることだけは分かった。
もうすぐ目的地の空港に到着するのか、一人の兵士が機内のメンバーの手錠と覆面を外している。
そしてついにArthurの手錠が外され、覆面がとられた。兵士はArthurの顔を見るなり、
『この○カマ野郎!』と罵った。
指令とはいえ、屈辱の極みだ・・・・
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空港に到着し、Arthurたちは飛行機からバスに移され、□□国大統領と△△子様の会談が行われるホテルに着いた。
そして、□□国の国旗と我が国の国旗を手渡された。
そしてある偉そうな政府筋の職員から、『おいお前、宮様のお車がご到着されたら、お前がドアを開けて宮様の安全を確保しろ!』
ようやくArthurへの指令内容が分かった。
そのうちに、まず□□国大統領が乗った、Beastが到着した。
Beasetの周りにはスーツ&サングラスのSPがついている。
そのSPも両国の国旗を振っているArthurを見て外国語で、
『この○カマ野郎!』だとか、『変態』と罵った。
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そして、我が国のロイヤルファミリー△△子様のクルマが到着した。
Arthurは周りを警戒し、危険がないと判断してからクルマのドアを開けた。
△△子様が降りられた。しかし、Arthurの顔をみて、かなり驚ろいたようで、
『ごっ、ごごごご、ごきげんよう』
と言うのがやっとだった。
そして△△子様が別の警護係とともにホテルの中へと入っていく。
こうしてArthurの任務は完了し、Arthurは呟いた。
『Mission Accomplished(指令、完了)』
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気が付くと、あれだけたくさんいた『桜』はちりじりに解散し始めた。
そして桜の中から、2人の女性、いや女装者がArthurに近づいてきた。
『あんたも、(情報部に依頼されて)そんな恥ずかしい恰好をしてるのか?』
『あぁ、そうだ。』
自分と同じ女装者が近くにいると初対面なのに不思議な安心感と仲間意識が芽生えてくる。
しばらく、3人はそこ場所で、何でこんな指令を引き受けることになったのかについてしゃべっていたが、Arthurは急にトイレに行きたくなった。
『わりぃ、ちょっとトイレに行ってくるわ。』
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トイレの入り口に差し掛かった時、Arthurはかなり戸惑った。
というのも、自分は男性だが、指令遂行のため、女装している。
『どちらに入るべきか?・・・』
一瞬ためらいがあったが、女性のほうに足を向けた。
『堂々としていれば大丈夫!』
そう自分に言い聞かせながら、女性側の方へ入って行った。
女性のトイレに入った時、そこには当然ながら、本物の女性が1人いた。
そしてその女性は、初めは気づかなかったが、怪物のような化粧をしたArthurの顔を見て、叫んだ。
『キャー!! 変態よー!!』
Arthurは逃げるしかなかったが、尿意のおかげで全力で走れず、警備員・警官につかまってしまった。
『放せ~!』
しかし悲しいかな、情報部の指令のため工作員としてに女装しているとは言えないのである。
言ったとしても、だれがそれを信じよう?
そしてあのセリフが一瞬、Arthurの頭の中をよぎる。
『君やメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切、関知しない。』
Arthurはこのまま『変質者』としてつかまってしまうのか?どうするArthur!?
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警備員・警察官らに取り押さえられたところで、Arthurは眠りから目が覚めた。そして呟いた。
『夏風邪ひいたからって、あまりにもひどい夢を見てしまったな。いや夢で良かった。』
しばらく、ぼーっとしていると、いつもように目覚まし時計がなり始めた。
Arthurは目覚まし時計を止めるためにベッドからでて、時計を止めた。
すると目覚まし時計がしゃべり始めた。
『やぁArthurおはよう!
ところで君が引き受ける気があるのなら指令がある・・・・・・
いつものことだが、君や、君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない。
なお、この目覚まし時計はこの前のエアバッグのように自動的に破壊される。』
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このストーリはArthurが7/23の明け方に見た夢が原作となっており、
このストーリに登場する人物・団体はすべて、架空のものであり、実際には存在しません。