
さてさて、いろいろ寄り道をしてきたが・・・
濤沸湖にある白鳥公園を出発し、空いている国道244号線を走る。
左に釧網本線とオホーツク海、右に濤沸湖と湿原を望みながら東に向かう。
ちらっと濤沸湖と湿原を見ると(運転中のよそ見は止めましょうw)、
タンチョウが飛んでいるではないか!
路肩に止めようと思ったが、反対方向へ飛んで行ってしまったため諦める。
残念・・・
まぁ、また見られるかな。
取り締まりを警戒してほぼ法定速度で走っているとさっきまで後続車を
確認できなかたったが、あっという間に追いつかれる。
さすが北海道、走行ペースが速いな。
路肩が広いので端に寄せて後続集団をやり過ごし、後から追走するw
やがて濤沸湖を通り過ぎ、小清水町に入ると釧網本線と別れ南下。
まわりはじゃがいも畑ばかりになる。
時より防風・防雪林の中を進む。
すっかり馴れた(?)カーナビの案内だが、さすがに一本道だと案内も稀だw
居眠り防止のためかたまに「このままこの道路を直進です。」と声をかけてくれる。
どれくらい走っただろうか。
不意に「次の交差点を左方向です。」と声をかけられた。
ナビの地図を見ても信号機のある交差点らしきものはなさそうだが・・・
後続にクルマがいないことを確認してスピードを落として曲がり損ねないように気を付ける。
思っていた信号機のある交差点ではなく、農道への入り口のような場所で左折。
どうやら道道769号線に入ったようだ。ほぼ直線の道だ。
こちらも見渡す限り広大な畑の風景が続く。
たまに後続車がすごい勢いで近づいてくるので道を譲ると、あっという間に見えなくなる。
こちらも有料道路並みの速度なんだが・・・汗
やがて建物が見えてきた。
ついに斜里町に到着だ。

道の駅 しゃりに到着。
網走から斜里町までは約52kmあった。
ここから今回の宿のあるウトロまでは、まだ40kmほどあるので一度休憩をとろう。
しかしそんなにゆっくりしている時間はないのだが・・・

斜里町では「しれとこ斜里ねぷた」が行われるのか(2020年は中止)。

青森県弘前市と友好都市の盟約が交わされ、当時、門外不出の「弘前ねぷた」が斜里町に伝授されたのが始まりか。
昭和58年か・・・(遠い目w
さぁ、感傷に浸っている(?)ヒマはない。
知床半島へは国道334号線で一本だ。
先ほどではないが、相変わらず流れは速い。
社日神社付近で国道から外れて寄り道w

そう、斜里町に来たら行っとけ的なスポット、

「天に続く道」だ。

平日の夕方近くにもかかわらず、人がひっきりなしに訪れる。
全長約28kmにも及ぶ直線道(実際にはちょこちょこ曲がっているようだが)が望め、
先が霞んで見えたりするとまさに空に昇っているように見える。

すごいな・・・、すごいぞ北海道!w
空気が澄んていると先が見えてしまうので、午後や夕暮れがいいんじゃあないかな。
年に2回、春分の日と秋分の日には道の延長線上に沈む夕日が見られるようだ。
または9月下旬から10月上旬もほぼ道の延長線上に夕日が沈むようだが、
それを待っていては宿につくのが遅くなってしまうので今回は諦める。
知らない土地、しかも北海道の夜に走るのは危険だw
さぁ、日没時間も近づいてきたの先に進もう。
再び国道334号線を東に向かう。
行きかうクルマが少なくなってきた。
しばらく前後にクルマがいない時間が続く。
やがてオホーツク海が横に現れる。
この辺はもうヒグマやエゾシカ、キタキツネの出没エリアなのでぶつからないよう気を付けて運転する。
鮭の遡上がみられるオンネベツ川にある遠音別さけ・ますふ化場付近ではヒグマもたびたび目撃されている。
本当はこの時期、カラフトマスの遡上が見られるようだが、夕暮れが近いので通過。
と、いきなり道路に大きな物体が目に入った!
素早く減速してよく見ると・・・
なんと「オジロワシ」ではないか!!!!
路肩に停車して様子を見ようとすると、バサバサ飛び始め海岸のほうに降りていった。
クルマの中から見ていると岩に上に止まった。
ちょうど望遠ズームをつけていたカメラを取り出し、ゆっくりクルマを降りる。
この時ほどトールのウォークスルー機能と後部スライドドアが役立ったことはない!w

はじめて見たが、神々しいな・・・
顔が若そうだ。
すると上空にもう一羽現れた!

近い!

大迫力だ!

こちらのオジロワシのほうが顔に貫録がある。

勝手な想像だが、親子か?

幼鳥が飛ぶ訓練をしている最中に道路に降り立ってしまい、心配した親鳥が見守っているようだ。

親鳥(と勝手に認識)はひっきりなしに上空を飛び回る。

こちらとしては大歓迎だが、あまり負荷になってはならないな。

幼鳥は気にしてないようだが・・・
連写で何十枚か撮ってクルマに戻り、その場から立ち去る。
思わぬ野生動物との出会い、しかもオジロワシとは・・・
興奮冷めやらぬ間に、オシンコシンの滝に到着。
知床八景の一景だ。
パーキングもあり、お土産物屋もあるが、ヒグマの生息地である。
夕方近く、人も少なくなってきたので、ある程度の警戒は必要だ。

双美の滝とも呼ばれている。

この時期にしてはけっこうな水量ではないのか。
滝の上のほうに展望台もあるようだが、わからないのでウトロに急ごう。
しばらく行くと三段の滝があるが、こちらは売店もなくパーキングだけがあり一台も止まっていないので寄らずに進む。
いいペースで走って行く。
トンネルを抜けると、その街は突然現れた。
道の駅 斜里を出て、寄り道もしてきたが約1時間ほどで今回の宿のあるウトロに到着だ。
もう16時を過ぎていたのでホテルへ直行。

KIKI知床ナチュラルリゾート

元知床プリンスホテルだ。

部屋は海が臨める風呂・トイレ付き和室。
2人には十分な広さだ。
そろそろ日が暮れる時間なので、ホテル近くにある夕陽台展望台に向かう。
有名どころなのか、けっこう人が集まっている。

オホーツク海に沈むわけではないが・・・

今回はよく見えるなぁ~

初日にオジロワシが見れて、地平線に沈む夕陽も見れて大満足だ。
これだけでも知床に来たかいがあったというものだ。

ホテルの売店前にいたシマフクロウのはく製。
これはレアすぎて実物は羅臼にあるホテルに泊まるか、釧路の動物園に行かないと見られない。
夕食はビュッフェスタイル。
入場制限のため、入り口で少し待たされる。
取りに行く際はマスクとビニール手袋の着用のルールを約束させられる。
自分的には問題ない。
しかし、守れないかわいそうなやつはどこにでもいるようだ。
まぁ、近づかないようにして・・・

いちおう北海道らしい料理をw
うむ、なかなか美味しいねぇ~

デザートもしっかりw
明日の晩も食べられるのでこれくらいにしておくかw
ウトロの温泉に浸かって、一日の疲れをとる。
明日はいよいよご対面できるのか?!
あ、オドメーター撮るの忘れた・・・
二日目につづく