数日前に生後3ヶ月となったイタリアン・マロン・ブラウニーちゃん。

米袋が気に入っているみたいで乗っかったり紐を噛んだりして遊んでいる。
米飯は食べさせていないので腹が減っている訳ではないと思う。
硬い袋や紐の感触が好きなのだろうか。
爪や歯で穴を開けられては困るので空になった米袋を与えた。

袋の中に入ってモゾモゾ遊んでいる。可愛いな。
さて、タイトルの話。
先月末頃、スラクストン号で宿泊ありのロングツーリングに出かけてきた。
二十歳前から中免をとりバイク遊びに興じてきたがお泊りありのツーリングは人生初の事。
行きたいツーリングスポットや走ってみたい道は沢山あるが、とりあえず近めの場所で決めた。
というのもスラクストン号ではまだ長時間乗り続けた事がない。
時間が限られていたのもあるが、これまでに乗ってもだいたい30分から1時間位で止めていた。
乗り方やポジションが悪いのだろうと漠然と思っていたが、30分位運転していると右手首が痛くなる。
左手首はなんともないので、スロットルの開け閉めが原因だろうか。
いちおう世の中で言われているようにニーグリップとセルフステアは意識して行っているつもりだが、右手首がジンワリと痛くなってくる。
痛みは出るが、ちと休憩するとすぐ痛みは消えるので乗れない程ではない。
慣れの問題だろうか。
BG号やフォルツァ号では感じた事の無い痛みなので、前傾のキツイセパハンはやっぱし乗りこなすの大変だなぁと思っていた。
もともとほぼ盆栽目的で購入したとも言えるし、乗っていて痛みが出るようなら走行距離も伸びないだろうから逆に丁度いいかとさえ思っていた。
。
。
。
そんな訳でお隣の福島県を目的地とした。ソースカツ丼を食べにいこう。
余裕があれば去年からヒルクライムレースで走っている磐梯吾妻スカイラインを走りたいな。
ソースカツ丼もいいけど喜多方で朝ラーもいいよな~と思いながらお昼すぎに出発。
んで、ほどよく走り続け県境の60里峠の辺りでやはり右手首に痛みが出てきた。
いかんともしがたいなぁと思いながら我慢して走り60里峠のワインディングを慎重に走る。
これまで痛みが出たらすぐ休憩していたのだが、道幅が狭い事もあり休憩せずに走り続けていた。
なんでもそうだと思うんだけど、不具合が出るとその不具合を解消しようと色々試すよね。
今回、右手の痛みを我慢しながら走り続ける事で、前傾のキツいセパハンオートバイの乗り方の勘どころが分かってきた。
今まではシートにちょーんと座って、ニーグリップ、セルフステアって意識していたが、ちょーんと座るだけでは前傾具合が足りず、ハンドルに対して腕が下に向かうので手首に角度が付いてキツイ事に気づいた。
そうではなく、シートの前目に座ってから尻に体重を掛けたまま後ろに下がり骨盤を立てるイメージ。
そのうえで背骨を曲げるとちょーんと座るよりも深い前傾姿勢が無理なくとれる。
前傾が深いので肘が自然に曲がり、肘の高さとハンドルの高さが同じ位なので腕もあまり角度を付けずにハンドルにすっと伸びる感じ。すると手首も角度が付かないので痛みが出ない。
要は骨盤を立てて背骨を曲げるというロードバイクの上半身と一緒だった。
乗り方の勘どころが分かってからはどこにも痛みが出ずに乗り続けられた。
乗っていて体のどこにも負担がない感じ。
痛みや気になるところがないので、運転に集中できる。運転自体がものすごく楽しく感じられた。
60里を超えて只見から猪苗代へ向かう道は川やダム湖に沿って走れる景観のいい道。
愛車の写真を撮るのに丁度いい具合な道なんだけど、走るのが面白くて止まりたくない感じ。目的地までノンストップで走った。
ゆえに道中の写真はない。ブログのネタには困るな(笑)
。
。
。
そんな感じで走り続け、目的地の会津若松市に入った。
ソースカツ丼を食べよう。
宿に向かう時間を考えて、通し営業のお店でソースカツ丼が食べられる店をいくつかめぼしをつけていた。
そんな訳で、最初の目的地
お食事処まり

営業していなかった。残念。
マップの情報だと通し営業なんだけど、材料切れだろうか。
次にいこう。
ハトヤ食堂本店

営業はしていたけど、予約のみとな。そこまでの情報は無かったわ。無念。
さらに次へいこう。
若松食堂

やった~情報通りの通し営業だった。
店頭のサンプル棚が渋い。こういうお店大好物です!

会津のソースカツ丼はこのお店が発祥との事。期待大!
ソースカツ丼1100円+大盛り100円
ご対面

70代くらいのばあちゃん女将がこしらえてくれたソースカツ丼。
ソースが辛口で好きな味だった。カツは脂身がほぼない感じ。カツの厚みは薄いかな。
自分はご飯を頬張るのが何より大好きなので、ご飯大盛りで大正解だった。
大盛りだとご飯の量とカツの塩梅を考えるに、多分普通の感覚だと最後ご飯だけ残るかも。
17時ちょい位だったか。食べている途中で店じまいとなった。食べられて良かった。満足。
程よくお腹が膨れたので宿で飲むアルコールやらお菓子やらを買って宿へ向かった。
宿泊地は東山温泉街。
素泊まり4500円の激安&激渋宿 二洸旅館

到着時はすでに辺りが暗くなっていたのでこれは翌日撮った写真。
グーグルマップの口コミにて、昭和のノスタルジーを感じられる古い建物。掃除自体は行き届いているので、建物のわりには普通に過ごせる。懐かしい気持ちになれる等々、自分は楽しめそうな評価が並んでいたのでお値段が安い事&少しの怖いもの見たさも手伝って宿を決めた。
宿泊客は自分の他にCB125R乗りの方がいたようだ。
道路からみるとかなり狭そうな建物だが、奥行きがかなりあって部屋の数は結構あるみたい。
なんだか色々発見があった。
雑多な感じがいい意味でスゴイ。
探検したくなる。
廊下が傾いているような。
廊下に設置された本棚に丁度10年前の週刊少年ジャンプがあった。懐かしい。
部屋はこんな感じ

ひびが(笑)
お風呂は内湯のみ。当然だけど温泉。

チェックイン時に宿の御主人より女性客いないから女風呂にも入ってもいいよと言われたので、女風呂ものぞいてみた(笑)
女風呂は浴槽が二つあり男風呂より幾らか広い感じがした。
荷物を置いてさッと温泉に浸かったのち、ちと散策に出かけた。

東山温泉街、寂れた感じ(失礼っ)の雰囲気が自分は好きだなと思った。
宿の近くにソースカツ丼ののぼりを出したお店があった。散歩ついでに寄る。

お店の外観も店内もとても雰囲気が良かった。
ソースカツ丼1000円。

ふたの上に漬物置くスタイル。これは期待大!
ご開帳
カツの断面はこんな感じ
板前っぽい店主がこしらえたソースカツ丼。
甘さを感じるソース。めちゃ好きな味。先ほどの若松食堂の品と比べると脂身がしっかりあり、脂身自体甘くて美味い。カツの厚みもほどよくあり満足感高し。
温泉街の食事処なのでそれほど大きな期待はしていなかったのだけど、これは美味いっ!近くに来たら再訪したいくらい美味いと思った。
部屋に戻ってからは本棚にあった古いジャンプ読んだり持ち込んだswitchしたりのんびり過ごした。

。
。
。
翌日。
とても良く寝れた。
今回の宿について。宿泊前からおそらく自分は気に入るだろうなと思っていたが、まさに大当たりだった。
溢れ出る昭和な雰囲気。部屋の畳が凹んだり、窓が歪んでいてキチンと閉まらなかったり、廊下が斜めに傾いていたりと、めちゃ趣があって渋すぎる。大好物だった(笑)
妻殿や子供達と一緒だったら確実に却下される。
自分ひとりでなければ絶対泊まれないよ。
今後も宿泊ありのツーリングでは激渋宿を選んで泊まろうと思った。
新たな趣味に開眼した気持ちだ。
宿の前で記念の一枚。
二日目。
当初の予定では喜多方へ戻り朝ラーを楽しむつもりでいたが、痛みの出ない乗り方が分かったので、スラクストン号でもっと沢山走りたくなっていた。
痛みが出ないというのは本当に嬉しい。
行けたらいいなと思っていた磐梯吾妻スカイラインへ走りに行くことにした。
朝6時出発。
スカイラインへ至る前にゴールドラインを走る。

看板と磐梯山
ここも凄くいい道だな~
頂上の駐車場ではっと気づく。
ここ、10年位前にクロモリのアンカー号でロングライドに来た道じゃないか。
懐かしい。あの時は確か340km程走ったはず。懐かしいのでその時の自分のブログを読み返した。笑える。
10年前と同じように看板前で記念撮影。
そのままゴールドラインの反対側とスカイラインをのぼり浄土平にきた。
観光客と車の合間に一枚。
浄土平の駐車場はいくらかの駐車料金が必要だった。
受付係のじいさんに料金を支払う際、この形がいいんだよね~。とスラクストンについて言われた。
どうやらバイクを知っている人のようだ。
ただ、新車みたいに綺麗にしているね~とも言われたので、もしかして昔のトライアンフと思ったかな?いちおう現行なんですよと説明した。
せっかく駐車料金を支払ったのでおかまのてっぺんまで登ってみた。
火山のおかまを歩いて一周できるそうだ
1/4ほど歩いてみたが、岩場でかなり足元が悪くなった。

皮のブーツを痛めそうだったので無理せず引き返した。あと風がどえらい強かった。
スカイラインの反対側も走りたかったが、朝9時からやっているソースカツ丼のお店に行きたかったので反対側を走るのはあきらめた。
それにしてもスカイラインは道がいい。曇天が残念。紅葉は結構進んでいた。
気持ちよくオートバイを走らせ会津若松市へ戻ってきた。
昨日やっていなかったお食事処マリへ再度伺う。

やった~。営業している。朝9時開店なんて素敵すぎる。
この時間なら朝ラーならぬ朝ソースカツ丼と言えなくもないかな。
ソースカツ丼と半ラーメンのセット1400円+大盛り100円。
カツの厚みがかなりある。
福島県のラーメンって感じのラーメン。
味変にキムチ唐辛子とマヨとからしがつく。
ネットの情報やマップの口コミ通り、お喋り好きで特徴的な女将さんとの会話が楽しいお店だった。
ご主人のこしらえるソースカツ丼はカツに結構な厚みがあり、噛み応えがしっかりしていた。肉を食っているって感じがして美味さと満足感がかなりある。これは通いたい美味さ。
ラーメンも美味い。表面に結構脂が浮いていた。自分の住んでいるあたりは醤油ラーメンっていうとほぼ生姜醤油ラーメンなので、生姜醤油じゃない醤油ラーメンは久しぶり。
大盛りで半ラーメンも合わせて結構ボリュームがあったが、味変を色々楽しみたいので食べたりなかった。もっとカツ丼食いたい。
ただ、色々試した感じ、自分としては何も付けない素のソースカツ丼が結局一番おいしい食べ方じゃないかなと感じた。
有名店で食べる事が出来て満足。
あとは帰り道の会津柳津で特徴的なソースカツ丼を食べて〆の予定。
んで、帰路につく。
。
。
。
お食事処まりにて、味変を楽しみたいのでもっと食べたい~と思っていたが、やはりボリューム自体は結構あったようで、会津柳津を通った際はまだお腹が空いていなかった。
予想外。
食って食えない事はないが、やはりせっかくなら美味しく食べたい。
会津柳津のソースカツ丼はカツの下に薄焼き卵が敷かれるそうだ。
それは美味しい組み合わせだろう。是非食べたい。
幸い、柳津よりも自宅側の只見でも一件薄焼き卵を敷いたソースカツ丼を提供している店があるので、そこで食べる事にして柳津は通り過ぎた。
んで、ノンストップで走り続け只見の目当ての店に到着。

本日終了。
あ~ん。残念無念。こんな事なら柳津で卵敷ソースカツ丼食べておくべきだった。
といった感じで人生初のお泊りツーリングに行ってきた。
ツーリング中は完璧な自分だけの時間。全てが最高だった。
またこんな時間を作りたい。来年はどこに走りに行こうか。
とにかく身体の負担を感じずに長時間スラクストン号に乗り続けられるようになった事が大変嬉しい。
正直なところ、眺めたり磨いたりした時により楽しいのはオートバイ、実際に走らせて楽しいのは断然ロードバイク。と思っていた。
競技の楽しさはまた別だが、純粋に走らせる行為の楽しさはこりゃもうどちらも甲乙つけがたいと思うに至った。
あぁ趣味っていいな。楽しいな。おわり。
おまけ。
そういえば、今回は初日の走行距離が150km位。二日目の走行距離が280km位だった。
ガソリンを2回給油して平均23km/lほどだった。
福島県はガソリン高いね。ハイオク190円位だった。地元は170円台だよ。
それから往路で走行距離が960kmを超えた。エンジンの慣らしが少し進んで6000回転まで回せるようになった。
さらに帰路の最後らへんでに1280kmを超えた。これで更に7000回転まで回せるようになった。

慣らし完了まであと少し。今年中に注意書きのステッカー剥がせるようになるかな。
今回のツーリングとは別だが、折角なのでスポーツモードに入れてからエンジンを7000まで回してみた。
今まではレインモードで走っていたので、スロットルを大きめに開いてもコントロールできそうな猶予を感じつつ大パワーが沸き上がってくる感じであったが、スポーツモードでスロットルを大きめに開くとバキュンというかズドンというか。
毛穴が開くような、鳥肌が立つような、とても自分の手には負えない恐怖を感じる加速だった。
見た目とポジションでカフェの雰囲気を味わいつつ、レインモードで穏やかに走るのが自分には向いている気がする。
おしまい。