意外と10年間誰も調べてない(^_^;) 定番 電源取出しリードコネクターのETACS電流定格の調査
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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三菱車定番の電源取り出しリードコネクターですが、電源ヒューズの電流定格を調べた先人の投稿が見当たらず、マニーが明確化しちゃいます。
だって、不安なまま電源を取って、走行中に過負荷でFUSEが飛んだりしたら怖いですよね(^_^;) 。ついでに同ラインの供給先回路も調べて、安全性も確認します。
これで安心して弄れるようになれば、皆様のお役にたてて嬉しいので(*^^)v
このコネクターを最初に気づかれた先人の歴史を調べると、下記のノリックスさんの2006年の記事に行き着きました。ETCに付属してたハーネスで気付かれたそうて、みんからユーザー弄り10年の歴史があるんですね。
http://minkara.carview.co.jp/userid/228501/car/122106/170576/note.aspx
こういう共通ネタの発見にあこがれます。
いまは自作せずともDで「三菱電機のLEAD CONNECTOR 246L43713」 を注文するとなんと400円台で入手できます。
2
じゃーん調査結果です。 証拠詳細は左図に残します。
「電源取り出し4ピン リードコネクタ
ETACSの電流仕様」
Pin 電源 |ヒューズの| 供給先負荷回路
No. |定格電流 |(内容は図3で)
① ACC | 10A | あり
(車両の負荷は1A位と予想)
② BATT | 10A | なし
③(ETACSにピンがありません)
④ ILL | FUSE無し | あり
(テールランプCont回路で遮断?)
電配図はRVR(GA3W )で調べていますが、同サイズのETACSが展開された車種 アウトランダー('05~)→D5('07~)→フォルティス('07~)→エボX('07~)→RVR('10~)→新ランダー('12~)は同じ電源ヒューズ構成だと考えます
<引き出せる電流の考察>
ACC,BATTのヒューズ定格は10Aですが、実使用は半分の5A以下がおすすめ、70%を超えると始動時のラッシュ電流で切れる可能性ありますよ。
また、リードコネクターの電線は0.5sqでしょうか?配線の定格電流上も5A以下が理想です。(1sq=10A目安と覚えてます)
5A(60W)を超える機器 例えばオーディオAMP、電球の灯火、シートヒーターなどの接続は避けるべきです。
皆様の弄りを拝見すると、ドラレコ、レーダー、ETCの電源に使うことが多く、電流1A以下なのでOKですね。
ILLは、弄り屋に不評な電流監視回路が入っています。 ポジション球をLEDにすると不点灯の不具合が起こるあれです。
どこまで負荷がとれるのかは不明ですね。機会あれば壊さない程度流して実験してみます。
ACC,BATT電源で、どうしても大電流を取りたい場合は、図に示したヒューズを交換する手がありますが、ETACS内部が定格以上の電流に対応しているかわからないので自己責任ですね。またコネクターのメスコンタクトは、2sq対応品(=20A)が存在しています。メーカーは住友電装(オス側は090型非防水TSコネクタ)です。
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次に安全性検証します。電源弄りの不具合を想定し、走行中に各電源を地絡(アースにショート)した場合に走行への影響がないかを調べます。
要はヒューズが切れて電源が供給停止されてしまう回路が何であるかです。エンスト発生など走行に支障がでる回路がないことで判断します。
<供給先負荷回路の調査結果>
①ACC →ドアミラー角度調整モーター、
M-OPTのMMCS、
純正ETC、
後付オーディオコネクタ20P
②BATT →診断コネクタのみで
なんと!定常時ゼロ
(OBD2診断コネクタの電源16ピンに接続→Dの整備用)
④ILL → スモール、尾灯、
ライセンス灯、
グローブボックス灯
(他のILLはメーター内別系統から供給)
<考察>
①ACC
供給先の、ミラー調整、MMCS、ETCが停止しても走行には影響無いのでOK。純正ETCはバーが開かないけど徐行が原則なので大目に見ます。
また、これら供給先の負荷電流は多めに見てもピークで1A位でしょうか? 一見負荷大に思われるMMCS電源は一般ナビと同様に、主電源はBATTから取り、ACCはその制御のトリガに使うだけで電流は少ないはずです。
②BATT
負荷がないのでヒューズ切れても安全には影響なし。
④ILL
灯火の電流に大きな変化があればメーターに警告が表示されるので問題ないですね。
<安全性の結論>
FAIL-SAFE設計がされていますね。さすがに安全性能には不正はしてないです。(笑)
「安心してください 安●パンツ履いてますよ」 ●=村?
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以下は、電配図に対しての独り言 読む価値はないかも
左図は電配図のETACSの内部の電源結線を示すページです。
実はここに本電源取り出しコネクタがC406として、さらっと何の解説もなしに載っています。
しかも、この図だけは線が交差しすぎで、特に読みにくいです 素人に読めないようワザと見難くしてる? まさかねぇ
実は今回この図の電源取り出しコネクター部分だけを抜き出して整理しただけです。
ご参考 D-OPTについて:
三菱車の場合、配線図や整備解説書には、D-OPTの情報が一切記載されていないんですよね お気づきの方多いでしょうか?
整備という観点では良くないと思います。特にD-OPTが原因で故障したときにDが対処できるのかいささか疑問です。
きっと商売上の理由で、D-OPTの結線先が明確だと、自作派や中国製品にマネされてしまうとOPTが売れなくなるからでしょうかね 多少は理解しますが商売より故障修理を優先してほしいです(^_^;)
結線図の不明点
C412の①ピン(ACCの一部)の接続先回路は、電配図で見当たらなかったです。いんげんまめさん わかりますか?(冗談です)
たぶん線が抜かれれる? 愛車がどうなってるか今度見ておきます。
→8/28追記:線がありませんでした。ノンコネです。
じつは、マニーは このリードコネクター未入手です。(^_^;)
またまた興味本位で調べただけです。
いつかは使うことに備えたというべきですかね。
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※追記9/9
ヒューズが入っていないILLの引き出せる電流値ですが、1.75A以上引くとETACSを壊すことが判明!!
1.75~2A引いた時に、ETACSを破壊された大変貴重なパーツレビューのコメントを発見しました。
http://minkara.carview.co.jp/userid/202041/car/646925/5113121/parts.aspx
このリアフォグ球は12V21Wですので、抵抗値は6.86Ωになります。電流値は12V時は1.75A、エンジン始動後は14V印可で2A流れたことになります。
ETACSの故障は、テールランプcont回路の半導体のハイサイドSWが発熱で劣化するのだと思います。お気を付けください。
できれば、ILLから電源は引かずに、代わりにリレーを活用するのが安全です。
リレーのコイル側にILLを繋ぎILLをトリガにすると、リレーの接点側をBATTかACCに繋ぐことで安全に5A引き出せるILL電源が作成できます。
まあILLで1Aも引く弄りネタはそうそうないでしょうけど。
ILLにリレー使わない場合は、リードコネクタ直後に最低でも0.5~1Aのヒューズを入れないと危険ですね。1Aと書きましたが実力は不明なので、人柱覚悟でお願いします。
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