PIONEER / carrozzeria TS-WH1000A  

パワードサブウーファーです。

うちの車では、DSPアンプでクロスオーバー周波数やタイムアライメント処理をした RCA信号を本機に入力して使っています。

この手の量販品としては比較的高額な部類ですが、独自の駆動方式により面積はそこそこあるものの薄型、かつ側面から音が出るという、ちょっと特殊な製品です。

助手席シートを目一杯下げたり前に出したりすれば本体の一部が顔を出しますが、普段使いの助手席の位置では全くといって良いほど見えず、邪魔になりません。

うちのシエンタは助手席下にハイブリッドバッテリー関連の吸気筒があるためスペースが限られており、この製品でなければ助手席下に収めることは不可能だったと思われます。

なお、シエンタの助手席下にはハーネスが飛び出す形で取り付けられており、この飛び出しをなくすようにハーネスの取付を改造する必要があったそうです。

車の使い勝手を一切損なうことなく取り付け出来た時点で既に花丸付きの満点ですが、この製品は信じられないことに、20Hzという極低音域から音が出ることになっており、実際にテストトーンで 20Hz や 25Hz を入れてもしっかり聞こえてきます。

本格的なカーオーディオで使われる、30L 以上の容積の巨大な箱に入った口径 25cm や 30cm の大きなサブウーファーですら、40Hz 以下は殆ど再生不能ですので、使い方によっては Hi-Fi用途としてもかなり優秀な製品です。

とはいえ、薄型本体の側面から音が出る方式なので、分かりやすく大音量でブンブン鳴らせたい用途には向いていないと思います。