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2015年01月05日 イイね!

マツダの黒歴史 幻のアマティ1000

マツダの黒歴史 幻のアマティ1000


前回のブログへのコメントで

アマティブランドの話題が挙がりました。









CX-5以降の新生マツダ車をきっかけにマツダファンになられた方々にとって

『アマティ AMATI』 は聞きなれないブランドだと思います。


この幻のブランドについて簡単に紹介してみましょう




バブル期に国内各社が順調に販売を伸ばす一方で

思うようにシェアの拡大が見込めないマツダ

あろうことか

『こりゃぁ ”マツダ” ってゆうブランド名が足かせになっとるんじゃな』

って考えたのでしょう

マツダのエンブレムを次々と剥がし、アンフィニ、オートザムへ付け替える戦略に打って出ます。


自社の社名に自信を無くす なんて。。。

名前を変えればブランドが向上するなんて。。。

今になって思えば、まったくもってブランドというものを勘違いしていたんでしょう

ブランドは築き上げるもの ですよ



この勢いはプレミアムブランドへの飛躍として更に推進され

レクサス、インフィニティ、アキュラブランドに対抗すべく

日本はユーノス、ヨーロッパはクセドス(XEDOS)、

そしていよいよ94年から北米で アマティ(AMATI)ブランドを立ち上げようと

秘かに計画が実行に移されました





レクサスLSへの対抗馬として計画されたのが

あの幻の アマティ1000




堂々たるサイズのフォーマルサルーンとして開発が行われたようです。

ネットで見つけた当時のマガジンXの記事

フロントマスクが少しだけユーノス800の面影がありますね



ちなみに V12 となっていますが

実際にはW12だったという話です







ちなみにアマティのラインナップは

ユーノス500⇒アマティ300


ユーノス800⇒アマティ500


ユーノスコスモ⇒アマティRX-8


が計画されていたという噂。。。



初代HDセンティアの計画が中盤に差し掛かったころ

アマティ1000の国内投入が決定されました。

当時のセンティアのデザインは、オーソドックスなフォーマルサルーンのそれで

アマティ1000が長男坊としてフラッグシップを担うとなると、センティアとの棲み分けが微妙に。。。

クラウンやセドリック、グロリアと同じ路線ではインパクトに欠ける。。。


そこで、初代センティアは思い切った方向転換を行い、当時のマツダ・デザインテーマである

『ときめきのデザイン』を採用。

思い切り』スタイリッシュなパーソナルセダンへ生まれ変わりました。



当初は月販5000台を誇っていたものの

発売僅か1年後にバブルが破たん。。。

残念ながらW12エンジン共々 アマティ1000は幻となってしまいました。。。



つまり 思い切りパーソナルに振った初代センティアが、

期せずしてマツダ・フラッグシップの重責を担わされることになったのです。



そうなると、長らくルーチェを愛用してくれていた多くの法人ユーザーを

顧客として取り込む必要が生じ、初代センティアでは居住性、荷室容量が厳しい。

デザインが若々しすぎる等々の不満が販売店から上げられたとのこと。



長くなりましたが、そんな背景から2代目HEセンティアが登場したのです。


美意識:機能美 の比率が 初代は7:3 だったものが、2代目では3:7へ逆転

市街地での取り回しを優先して30mm全長を短くし、

後席からの見晴らしをよくするために40mmルーフを上げて着座位置を上げ、

A、Bピラーを外側に立て、天井は丸みを帯びたラウンド形状へ



最小の投資でフラッグシップに相応しい前後席の居住空間と、トランク容量の確保に成功し

法人顧客の囲い込みを狙いました。


一方デザインは一気にオーソドックスになり

唯一センティア美を継承したのはCピラー周りのみ。。。



でも結果は惨敗。

そりゃぁそうですよ。

わざわざ王者クラウンの土俵に殴り込みに行ったようなものですからね。

わざわざマツダブランドを選ぶには、相応の強い個性が必要なんですよねぇ。。。



あれから20年経ってやっとマツダは気づいたのでしょう


ブランドを築くには、

企業の思想・考えが一貫し、簡単にはブレない事

その思想・考えが顧客に理解され、共感されること




2代目センティアは、マツダの ブランドに対する誤った判断によって生み出された

悲運のフラッグシップセダン



とってもいいクルマなのになぁ。。。

そんな背景があるからこそ、なぜだか愛着が深まってくるのですよ(^^)



さぁ、我が悲しき相棒

国内最後の一台を、共に目指しましょうかね









Posted at 2015/01/06 22:40:01 | コメント(18) | トラックバック(0) | センティア | クルマ

プロフィール

今では数少なくなったHEセンティア  アガリのクルマとして購入したユーノスコスモ 嫁車フレアワゴンでクルマライフを楽しんでいます。

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