
前々から言っていたハイキングの日だ。
しかし、1週間ほど前から天気予報とにらめっこを繰り返していたが、予定の日が近づくにつれて降水確率が増えていく。
予定の大菩薩嶺は山梨の甲州市にある。初めのうちは曇りで降水確率40%だった。
しかし3日前になると曇りのち雨で40%。前日には曇りのち雨の50%になった。
ただでさえ山の上では天気は変わりやすい。これは絶対に降る。
大菩薩嶺は富士山の眺望や大菩薩峠から大菩薩嶺を見上げるという定番の撮影スポットがあるのだ。
山梨まで行ってまたもや富士山を見られないのは悲しすぎるではないか。
「ならば少しでも天気のいい方へ行こう」と3日前に独断で目的地を変更。
雨雲の流れは関西の方から来ているのなら北へ逃げればいい。
群馬は降水確率40%、栃木は30%、茨城も30%。
山を選ぶ上でもう一つ条件があった。稜線だ。
大菩薩の特徴として、視界の開けた山稜を登っていく。簡単に言うと自分の向かう山頂が見えた状態で登れるのだ。
気持ちがこの状態になっているので、これに近い山はないかと探したら、とてもよく似た山があった。
栃木県日光市の赤薙山だ。
大菩薩嶺は標高2057m。赤薙山は2010m。笹原や賽の河原など景色や難易度も類似点が沢山ある。
当日4時半起床。いつも通り艦これの任務を消化。
どうしても3-5が超えられません。イベント後から難易度上がった?
早朝の天気予報をチェック。栃木日光市は曇り20%。山梨は曇り20%。あれ?
まぁ雨だけ降らなきゃどうでもいい。
6:00出発。目的地は日光の霧降高原のレストハウス駐車場。
途中の蓮田SAで朝食。 あれ、何食べたっけ?
9:20 霧降高原駐車場到着。ここの標高は1334m。気温18度。
元々はスキー場で、冬はスキー、夏はリフト利用で登山ができたが2010年に廃止。
その後はリフト部分が撤去され天空回廊という名の階段道が整備された。
9:30 山装備に着替えて出発。
レストハウス横にある階段を上ります・・・・・・が、見た目のインパクトすごいです。
まちがえた。

かなり急な階段が延々と続き、1445段あります。
しかし100段おきに看板が貼ってあり、励ましてくれたり体を気遣ってくれます。
「ファイト!」、「元気に登ろう。」、「先は長いが頑張ろう。」、「景色も楽しんでいってね。」
「500段到達。頑張れ。」、「休憩も大事だよ。」の600段目に休憩小屋があります。

この階段の横が以前のスキー場であり、ニッコウキスゲを始め多種多様な植物が見れるそうです。
しかしニッコウキスゲは6月からが見頃で、この時期は少し早く新緑の時期の為、緑の絨毯でした。
「残り半分だ。」、「後半も頑張ろう。」、「自分のペースで。」、「来た1000段目!」
「そろそろ疲れてきたかな。」、「頂上までもう少し!」
「「ゴールは目の前だ!」、「おめでとうゴール到達!」
10:05 1445段を30分かけて登り、まずは小丸山に到着。標高1601m。
ここまでは駐車場から気合だけで来れる距離なので、親子連れとか観光客も多いです。
階段上るだけで標高が250m上がります。気温は100m上がると0.6度下がります。
計算上は1.5度下がったことになりますが、風が通り抜けるので体感は3度は違います。
小丸山から見た景色が大菩薩の景色に似ています。この景色が見たかった。
ちなみに大菩薩峠からの景色がこちら↓

似てないかなぁ。
階段上っただけである程度の満足感を得られていたので、もう帰ってもよかったが、折角なので山頂を目指します。
ここからが本番。まずは尾根づたいにまっすぐ笹原の中をひたすら登っていく。
景色もよく冷たい風が流れて来る為、気温は高い方だが気持ちよく登っていける。
10:50 やがて岩塊が増えてきはじめると焼石金剛に到着。
開けた場所もある為、殆どの人が休憩ポイントに利用する中間地点だ。
大菩薩の賽の河原の景色に非常に似ている。溶岩や火山砕屑物などからできた岩という点も一緒だ。

焼石ニ金剛デース! CV東山奈央
11:00 一息ついて出発。
さらに登るとコメツガなどの針葉樹林帯に入る。日かげに入るだけで体感温度が3度は変わる。
先ほどまでの小岩や笹が中心の道が一変し、木の根や土などが主体のルートに代わる。
11:30 赤薙山山頂到着。

山頂付近は展望はなく樹林で囲まれた中に、小さな鳥居と神社の小祠があるだけ。
そこそこ開けてはいるので、昼食を取ることにした。
わりと穴場的な山かと思っていたが高齢の団体さんなどが結構くる。
コンビニのおにぎりで30分程度の休憩。
12:00 下山開始。
来た道を戻るルートだが、休憩を挟んだこともあり下りでは景色を見る余裕もでてくる。

下から吹き上げる風も相まって、非常に爽快なトレッキングである。
12:30 焼石金剛到着。登るときに見落としていたが、祠があるようなのでお参り。

完全に見落としていた祠。これじゃ気が付かないよなぁ・・・。
13:05 小丸山到着。先ほどいた山頂に雨雲が乗り始める。
このまま長い階段を下って駐車場に戻ってもいいのだが、まだ歩き足りないので進路変えて丸山を目指します。
それに天空階段を下り続けると、足へのダメージが相当溜まりそうなので、大回りして駐車場を目指します。
開けた笹原から狭い木道に入り、軽い岩場を登っていきます。
13:25 丸山山頂到着。開けていますが誰もいません。団体客もこちらには来ないようです。

仙台貨物の千葉さんではありません。

下るべき駐車場が眼下に見えます。
「ほぉ…!はっはぁ!見ろぉ!!人がゴミのようだ!!!」
14:00 八平ヶ原(やっぺいがはら)に到着。

とても開けた笹っ原です。遮るものがないので風が気持ちよく通り抜けます。暫し休憩。
14:35 レストハウス到着。
歩いた距離は約7キロ。歩数は約14000歩。休憩入れて5時間ってところ。ペース的には上々かな。
レストハウスでお土産を購入。
まだ3時前で帰るには早いので少し寄り道。
日光ICからここ来る途中に天然のカキ氷屋があるのを事前に調べていたので、そこに行くことに。
というか、山に登ってる間ずっとカキ氷のことばかり考えていた。
日光霧降高原チロリン村
名前だけ聞くと期待できないのだが、関東でも珍しい
「天然氷のかき氷」が食べられる場所である。
最近は都心や柏にも店ができているが、実際に現地にとなると日光や秩父長瀞とかが有名だ。
天然のかき氷は
「頭がキーンとならない」などとよく言われるが、別に氷が特別なわけではなく、単に温度が違うからです。
一般的なかき氷店の氷の温度は―7℃以下で天然氷の温度は―1~2℃程度。
つまり氷の温度が低い分、一般的なかき氷店のものは頭痛が起こりやすいだけである。

ブルーベリー味のかき氷と高原ミルクを注文。

口の中に氷の味が広がってOCです。
というテンプレをこなしつつ、実際のところはそれなりに美味しかったです。
ブルーベリーは甘さ控えめでさっぱりと頂けます。イチゴ味はかなり甘かったけどね。
あと頭が痛くならないのは確かにそうですが、あれだけの量の氷を食べていると体温が下がります。
食べ終わる頃には鳥肌たってました。まだ時期的には早いのかもしれないね。
かき氷を堪能していると、同じ施設内でアーチェリーができるとのこと。
私は興味がなかったのですが、連れがやる気満々だったので見学することに。

20分程で850円。だれもやってる人がいないので殆ど貸し切り状態です。
他にもエアーガン、ライフル、パターゴルフなどありますが、地方の遊具なんてこんなものでしょう。
16:00 帰路へ。
日光ICまでの道のりで野生のサルがいました。親子連れだったり、電線を渡ってたり。
運転中で流石に写真は撮れなかったけど、ちゃんとドライブレコーダーに残ってました。
帰る途中の佐野SAで夕飯。定番の佐野ラーメンです。

疲れた体に塩分が染み渡ります。
20:30 色々なとこで渋滞に巻き込まれてようやく帰宅。
さて、総括としては大菩薩から赤薙山へのシフトは正解だったと思う。
改めて天気予報を見ると大菩薩も雨は降らなかったようだが、やはり展望は悪かったようだ。
急遽場所を選定したので、ニッコウキスゲの時期には早かったが、それでも高山植物も見られた。
昼過ぎから雨雲も出てきたが雨にも当たらず、珍しくまともな写真が撮れた。
で、次回も2000m越で考えてます。やはり暑くなると低山は無理です。
7月以降は仕事が忙しくなるので、とりあえず6月でひと段落かな。