
月1ペースで山に行くように心掛けているHosoyanです。
でも夏は暑いから6月頃まで、、、
などと強い決心の元、今回向かったのは三つ峠です。
山梨県の河口湖のそばにそびえ立つ御坂山地の山で、
開運山、御巣鷹山、木無山の三つの山の総称で三つ峠。
また、峠と言っておきながら峠ではなかったり、色々説明が面倒な山である。
山頂付近で貝の化石が発見されてたりするので、富士山などの火山系の山というよりも、
その影響で隆起した元々海底にあった系の山と予想される。
その為か、変わった形の岩石があったりなどとロッククライミングの名所でもある。
前回の丹沢大山で富士山が見えずガッカリしたので、「
だったら富士山の目の前の山にしよう」みたいなノリで選んだように見えるが、実際はアニメ「
ヤマノススメ」2期の舞台になってたのでネタ的にも面白いかなと。
事前に山梨に住む知人に「
雪とか降ってますか? ノーマルタイヤで大丈夫ですかね?」と聞いたら「
桜が咲いてるくらいだから問題ないよ。」と返答が来た。
朝の天気予報で河口湖は昼間で降水確率30%。午後から0%だったのを覚えている。
今日は同級生と二人でMAD-Cityこと松戸市を7:30に出発。
天気が良い空気の澄んだ朝方だと、松戸と県境の新葛飾橋を渡る頃には富士山が見えるハズだが、今日は見えなかった。
前回は日曜日だったので道も空いていたが、今日は土曜日の為、高速に乗るまでに渋滞にハマった。
路線としては首都高→中央道で河口湖ICまで。
予定だと談合坂SAで朝飯を取るつもりだったが、渋滞のせいで45分ほど遅れた為、手前の石川PAで軽食を買って車内で朝食。
大月JCTを超え、都留ICを超えた頃になると右手に見える山が三つ峠である。
開運山の山頂にはTV局やFM局のアンテナが多数設置されているので、高速を走っていても割と気が付く。
「
あれ。雪被ってね? それにあそこだけ雨雲乗っかってるんですけど。」
これだけ富士山に近づいた50kmの距離でも見えないのだから、今日は絶望的と考えてもいいだろう。
車内に少し重たい空気が流れ始めたが、現地に来てしまったのだからもう手遅れだ。
最悪、目的地を富士急ハイランドに変更してオッサン2人で楽しむという選択肢もあったのだが、すでに登山靴を履いた臨戦態勢になっているのだ。
11:30、目的地着。やっぱり遅い。駐車場は旧御坂トンネル手前に8台ほどスペース有。一台分だけ余裕があった。
ガイドブックだと、もう少し先の登山道まで車で入れるはずだったが、俺の長年の経験でここに駐車。

駐車場付近の外気温は3度。道は乾いていたが雪が降り出してきた。
登山口入口まで徒歩で15分程度。入ってすぐに道は雪道に。
あそこに停めておいてよかった。ノーマルタイヤじゃ完全にやられてた。
誰だ!桜咲いてるとか言った奴!(泣)

アイスバーン状の道路を歩いて登山道到着。完全な雪原。
トイレ小屋があるので準備体操をしていると、ちょうど下山してきた人に登山道について尋ねてみる。
「
山頂までこんな感じ」とのこと。薄々気が付いていたが、仕方なく準備してきた軽アイゼンを装着。
11:45登山道出発。まずは70分先の三つ峠山荘へ。
70分といっても雪道ではない状態での予想時間なので、実際は1.5倍くらいだろうか。
三つ峠はアクセスの良さから色々なルートがある。三つ峠駅から登る表参道ルートや、河口湖からロープウェイを利用しるルートなど。
今回選択したのは、マイカー登山で利用されるルートで、富士山と日の出の写真を撮りたいカメラマンなどが利用するルートだ。
マイカーは侵入禁止だが、山頂のアンテナのメンテナンスなどの為に工事車両が通れるように舗装された道路である。
アニメで登ったルートは達磨石などがある表参道ルートなので、登山中級者やロッククライマーのルートである。
アニメの聖地巡礼などで普段運動などしない自宅警備員のアニオタニートなどが来るにはハードルが高いかもしれない。
でもマイカー登山ルートなら体力などなくてもアニメに対する愛情だけで登れたりもするからお勧めだ。
・・・・・文章が長くなってきたので手短に行きますか。
13:00 三つ峠山荘到着。時間押してたんで、一つ目の山の木無山はスルーしました。
雪道ではあったが、足への負担も少なく、歩行時間としては予定通りだった。
軽く写真休憩程度で、次の開運山へ向かう。
途中に四季楽園と富士見山荘という山小屋が並んでいます。
13:25 開運山到着。標高は1785m。駐車場が1220mだから標高差550mくらい。緩やかな方やね。
山頂で長い休憩を取ろうかと思ったが、テントを張った夫婦らしき人がキャッキャウフフしていたので早々に下山。
山頂は開けているため、富士山を撮る為に天候が晴れるまで待ってる人もいるのが開運山の特徴だ。爆発すればいいのに。

「山頂の予定映像」

「※画像はイメージです」

現実。 (・3・)アルェー?????
1時間先に御巣鷹山もあったが、道が悪そうだったため来た道を引き返す。
富士見山荘の前のテーブルをお借りして休憩。ちなみに使用料は100円です。
テレビアンテナがあるだけあって、ジープで山小屋まで来れたり、電気が来ていたりするのでジュースの自販機があります。

なにが出るかわからない所に魅力を感じます。 ちゃんと販売中です。
公衆トイレもありますが、200円だったかな?
申し訳なく感じながら利用するよりも、料金を取ってくれた方が気分的に楽だったりする。
色々と維持管理していくためにお金が掛かります。事前に小銭を用意しておきましょう。

昨年の夏に放映されたばかりなのに、もう色褪せてる。晴れてれば直射日光をもろに浴びるのだろう。
ポットに入れたお湯でインスタントコーヒーを淹れ休憩。山頂付近で飲む温かい飲み物は最高に旨い。
13:45 体が冷めないうちに下山開始。
だんだんと雪が強くなってくる。ただでさえ雪道の下山で神経を集中しているのに・・・。

歩き続けてると髪の毛が引っ張られることに気が付き、何事かと思ったら髪の毛が凍っていた。
15:00 登山口到着。
15:10 駐車場到着。
昼飯を食べていなかったので、近くのお店へ車で移動。
天下茶屋。ありきたりな名前の店だが、太宰治の富嶽百景の舞台になったお店で本人はもちろん、現在の天皇陛下や著名な文豪や芸能人などが来る有名な店だった。
また旧御坂トンネルの入り口にある為、ミステリースポット巡りのの人もよく立ち寄る。
ここで名物の『きのこほうとう』と味噌おでん、自家製コーヒーを注文。

運ばれてきた量に少し驚いたが、割と簡単に平らげられた。
食べ終わったあと店の2階に太宰治の記念館があるとの事で拝見。
そうこうしてたら外が急に晴れてきた。
雲が流れ、今まで全く見れなかった富士山が少しづつ見えるように。

日が差してきた!
富士山を見るという目的も達したので帰路へ。
同じ道を戻ってもつまらないので、御坂トンネルを抜けて大月方面へ。
途中、フルーツ街道なる道を通るも季節が早すぎて何もない。時期が合えば桃やら葡萄などが食べられるのだろう。
下道20号線には道の駅「甲斐大和」があるのでそこでお土産休憩。17:20
笹子トンネルを抜け大月ICから高速に乗り談合坂SAで2度目のお土産休憩。
八王子までは順調だったが、そこから先はずっと渋滞。首都高も渋滞。
20:30頃自宅到着。
予想外の雪道ハイクだったが大きな怪我もなく富士山も見れたので満足。
年内にはまた谷川岳に行きたいなぁ。百歩譲って天覧山。ハッ∑(゚ロ゚〃)