
法事で以前付き合ってた人に3年ぶりに会った。風貌が変わりすぎて全然判らなかった。
前はあばら骨見えるほどガリガリだったのに・・・。
さて法事で帰宅が深夜になりそうだったので翌日を代休に取ったら思いのほか早く終わってしまったので、山に行ってきました。
4:00 自宅出発。近所のコンビニで買い出し。今日は気楽に一人で。
この時点では目的地を完全に決めていなかったので、とりあえず外環へ。
走りながら奥多摩にするか秩父にするか考え、前回の金峰山が奥秩父山塊なので、その繋がりで秩父山地方面へ。
外環に乗りながらなんとなく飯能駅付近を通ってみたくなり和光ICで下道へ、
一部の人に有名な飯能銀座商店街を車で一周。
流石に早朝だから店は開いていなかったけど、とりあえず目的は果たした。
このまま天覧山と多峯主山を登ってもよかったが、2時間程度のハイキングじゃ満足できそうにないので、秩父方面へ。
飯能から秩父に抜ける国道299号は
「道の駅スタンプラリー」をやってる時に何度も通った。
緩やかな登りで、多彩なハンドリングが楽しめるので深夜に何度も攻めに来たことがある。
ただ直近に来たのが4年前なので、いつの間にか吾野トンネルが開通してて安全に走りやすくなっていた。
6:20 正丸トンネルを抜け定番の
「道の駅 果樹公園あしがくぼ」に到着。
まだ早朝なので駐車場はすんなり入れたが、土日の営業時間中は駐車場に入るのに30分掛かったこともある。
ただスタンプ押したいだけなのに。売店もトイレも利用しないから滞在時間2分なのに。
現地の駐車場にはトイレはないのでここで済ませておく。
道の駅を出て秩父方面に少し行くと
「武甲山登山口」の看板が出て来るので、それに従い信号を左折。
少しずつ山道を登っていくと、石灰の工場やセメントを乗せたダンプがいくつも見えて来るのでスルーして前進。
道が狭くなって山道っぽくなったとこに小さな鳥居が見えて来るので、そこが駐車場。

神々しい駐車場w ほんとにこの鳥居を車で通り抜けていいのか少し迷った。
6:35 目的地
「一の鳥居 生川」到着。
梅雨時の平日だからか、自分以外の車は停まっていなかった。一番乗りである。

駐車場の隅に登山届のポストがあるので記入。
今日は単独行で一番乗りである。もし自分に何かあった場合に目撃者がいないのである。
予定は駐車場のある生川から武甲山山頂だが、帰りをどうするかである。
往路なら3時間40分の6.7m。また子持山などを縦走するルートなら6時間越の10kmである。
山頂まで登ってから自分の体力と相談して決めたかったので両方にチェックをして提出。

数か月前の登山届も入ってました。こういうとこの個人情報の管理ってどうなんだろう・・・。
6:40 登山開始。まずはウォーミングアップを兼ねて30分先の表参道登山口へ。
マスの釣堀を横目に見つつ川の音を聞きながら舗装路を登っていく。
今日の天気は曇りだ。しかも湿度90%。朝露がすごく、道もビチョビチョだが涼しく感じる。でも25度。
自分以外の登山者がいない一番乗りというのは気分がいい。
しかしバージンを貰うというのはリスクも伴うのであって、とにかく蜘蛛の糸に引っかかる。
少し歩く度に糸が絡むので、連続で何度も手刀を切りながら進む。往年のジャイアント馬場の姿が思い起こされる。
7:00 表参道登山口。少し歩いただけなのに汗だく。高い杉の上から朝露が大量に降ってきます。

霧がかった景色が幻想的でテンションは上がるが蒸し暑い。
7:10 不動滝。ここにはペットボトルが沢山置いてあります。

山頂にある水洗トイレの為に持って上がってほしいとの事。任務了解。ターゲット確認。
2Lのペットを持っていこうとしたがリックに入らなかったので500mlを3本で協力します。
あとここの水は飲めます。タオルに湿らせて顔と頭を冷やしすだけで生き返ります。
水場があるだけでテンションが上がる。長野のアルプスとかだと割とあるけど最近登った山では見かけなかったなぁ。
三つ峠に湧き水の水場があったかもしれないが凍ってたもんな。
ここからは山頂まで1時間30分の予定。杉林をひたすら登っていきます。
道の端に
「何丁目」と定期的に石柱が置いてあり、山頂は52丁目なので視覚的にもあとどのくらいかが判ります。
7:55 32丁目の大杉の広場。
「熊に注意」の看板が出始める。

熊鈴は煩いので普段は付けなくとも持参しているのだが、今日は車に忘れてきた。
少し危機感が足りなかったかもしれないと反省。次回からは対策しよう。
山頂に近づくたびに霧が深くなる。麓から上がってきた温かい空気が冷やされ霧や水滴になっているのだ。
気が付けば気温も18度。留まっていると肌寒くも感じる。
この辺からさらに蜘蛛の糸トラップが激しくなってくる。隠者の紫か?
手刀を切り続けるのも大変なので、ここからは三戦の構えで一点突破を図る。

次第に両手から蜘蛛の糸が流れ始めて、あたかも白い翼のように見えなくもない。
とりあえず子安繋がりでガンダムWネタを入れてみたが正直要らなかったかもしれない。でもやる。
8:45 山頂直下のトイレに到着。

よくもこれだけ立派な建物を作ったな。改めて水の有難味が身に染みて気軽に利用できませんでした・・・。
その上に武甲山御嶽神社があります。境内に運んできた水を入れる穴があり、これで任務完了。

朝靄が神々しい。
8:50 山頂展望台到着。

山全体に霧がかかっているため展望は残念だが、目線の位置に雲があるので爽快です。
晴れていれば眼下に秩父市街。両神山や浅間山が見えるそうです。夜に来ると夜景も見れます。
山頂の標高は1304mとあるが、頂上のすぐ横に石灰岩の採石場があって削り取られてしまったので、元々は1336mだったらしい。
山頂展望台でゆっくりしていると遠くから鈴の音がこちらに近づいてきます。
ニュータイプ的な直感が
「鈴の音、ザンネックかっ!」と思ったが普通に熟練登山マダムだった。
そもそもザンネックは成層圏から地上を狙い撃つので下から上がってくるわけではないのである。
ここの御嶽神社は有名な神社で、御嶽信仰の人達は年に何回も行くのが信仰だそうで、慣れた感じですごいスピードで登ってきて参拝し、速攻で下っていきます。通常の3倍のスピードかどうかはわかりません。
その後も続々と登ってくる人がいるため、少し離れたトイレの裏手で朝飯。
コンビニで買ったオニギリと持参してきたアイスコーヒーで休憩。
今回は水筒に入れたコーヒーだが、色々やってみたいことがある。
山頂で自炊したり、ミル挽きでホットコーヒー入れたり。アイロン掛けとかは如何なものかと思うけど。
30分程休憩したら体力も回復したので縦走ルートに向かうことに。
9:30 武甲山山頂出発。
30分先のシラジクボを目指します。
ここからはカラマツの尾根道をひたすら下ります。標高差300mを一気に下るので結構険しいです。
9:50 シラジクボ到着。特に何もない。
次は1時間先の子持山だ。ここからは延々と登り。
鬱蒼とした木々の間を登っていく。道が全体的には広いのだがいくつにも分岐したりするので迷う。
途中で予想通り迷った。地図上では直進だが道の上には枯れ葉だらけの獣道のようだ。
手前の脇道には幾人もの人が通った踏み固められた道。しかし方角は別の山へ向かっている。
少し考え10m程度獣道を入るもやはり違和感がぬぐえない。
こんな時はスマホにいれた地形図である。
事前に関東の主要な山のデータは一通りカシミール経由で入れてあるので、それを拡大して読む。
10分程小さい画面とにらめっこしてやはり獣道は正規のルートでないことに気が付く。
電話の回線が繋がっていなくてもオフラインで利用でき、GPSと連動もするので、最近の登山は楽になったなぁと実感。
脇道に入ると急な岩場が出始めた。しかし岩に人工的な印が付いているため、ここが正規ルートと認識できた。
岩場を超えると開けた杉林。しかし子持山山頂はまだ先。
10:50 子持山到着。ここからは先ほどいた武甲山の山頂が見えます。
武甲山は北側から見ると削られた残念な山だが、子持山から見ると整った山容が見れます。
どうしてもその写真が撮りたかったが、武甲山の山頂には雲が掛かっていて見れなかった。

しかし雲も流れていて、時々見えそうになるので少し長めに滞在。
すると下から重そうな撮影機材を抱えたカメラマンらしき人が来た。
その人も同じことを考えていたらしく、雲が晴れるまで少し談笑しながらアイスコーヒーで乾杯。
10分滞在するも厚い雲に覆われてしまったので、已む無く私は先に進むことに。
次は45分先の大持山へ。
このあたりから逆ルートで登ってきた人と遭遇し始める。
アップダウンを繰り返しながら岩地を歩く。
定期的に休憩も取って自分のペースで登っているので非常に体が軽い。疲れも殆ど感じない。
「山頂までもう少しですよ。頑張って。」などと向かって来る相手に声を掛ける余裕まである。
しかし山の挨拶ほどいい加減なものはない。そもそも相手はどこを目指しているのかも知らない。
もう少しと言われてから2時間掛かったりする時もあるのだ。
それでも確実に昔の体力に戻っていくことが嬉しくて、向こう側から登ってくる人全員に声を掛け続けた。
大持山へ至る道の途中で珍しく西側に開けた岩場。天然の木のベンチがあります。

熊倉山、矢岳、その後ろに雲取山らしきシルエットが見えるような気がします。
11:30 大持山到着。特に展望はないが少し開けているので、2回目の食事休憩。

展望は微妙ですが、少し開けています。
昼頃になったからなのか、武甲山の山頂側から何度も
「ヤッホー! ヤッホー!」と聞こえてくる。
直線距離で5キロくらいなのでとにかくうるさい。
一人や女子供なら微笑ましく許せるが、ご年配の団体客の様で何度も何度も叫んでいる。
なんだ? 俺が反応しないといけないのか?
「バカヤロー!」とか言い返せば気が済むのか?
富士山の頂上で
「ヤッホー!」と言ってる人をよく見るが、跳ね返ってくるわけがないのである。
噴火口に向ければ返ってくるかもしれないが、最寄りの山まで何キロあると思っているんだ。
せめて
「ばんざーい!」とかにしてもらいたいものである。
11:40 イライラしながら目的地の妻坂峠へ出発。
修験の山をいくつ登っても簡単に性格は変わらないのである。最終的な目標は笑顔で人を傷つけれるようになりたい。
ここから1時間は延々と急な坂道を下る。しかも前日の雨と粘土質の土でとんでもない悪路だ。
気が遠くなるように延々と続く急坂。先ほど出会った人たちはこの悪路を登ってきたと考えると頭が下がる。
所々スリップした跡があり、それを見る度に慎重に慎重に下る。
自分の性格は過剰なほど慎重な行動を選択するので、石橋を叩いて渡るどころか、石橋の製造元をググって評判や素材などを調べてから最終的に迂回路を探すぐらい慎重なので、この半年に様々な山を駆け足で登ってきたが転ぶことは滅多にない。
滑ることはあっても3点確保と歩幅や浮石かを無意識のうちに判断できているので怪我は皆無である。
また万が一転んでも尻餅になるような重心の取り方をしているので、最終的な疲れ度や服の汚れも他の人より少なかったりする。
そのせいで団体行動ではいつも遅れがちだが、知ったこっちゃないのである。自分の事で精一杯なのだから。
12:35 妻坂峠到着。ここから隣の武川岳に縦走することもできる分岐点である。

少し開けているがあまりに静かすぎて少し怖い。
ここからも下り。先ほどの粘土質の下りではなく、ゴツゴツとした岩主体の道。
程なくして水場と合流し始め、水の流れる砂利道を歩きます。
40分程下ると舗装路に出ます。さらに林道を下ると駐車場に到着。
13:10
「一の鳥居 生川」到着。
朝は一番乗りだったが、この時間になると駐車場の半分が埋まっていた。平日でこの量なら休日は溢れるな。
駐車場で着替えを済ませ休憩をしていると、駐車場に停まっている車から
「キュルキュル」音が。
その後は定番の
「カッカッ」という音が。バッテリー上がりである。
3人組のマダムが困っていたが携帯の電波も通るし面倒なんで関わりたくなかった。
しかし周りには俺しかいないし、目が合ってしまったので已む無くブースターケーブルをつないでやることに。
初代のFITでバッテリーも8年前。よく今まで車検通ったな。
プラグとかではなく普通にバッテリーだった。原因はルームランプ消し忘れ。
とりあえず諸注意を伝えて、俺は帰途へ。
2か月前にもホームセンターの駐車場で寝てたら、隣で
「キュルキュル」とやられて助けてやった。
見て見ぬふりをしてもよかったが、自分には助ける道具とスキルがある。
しかしそこで手を出さなければ、JAFなりの売り上げになったり、ホームセンターでバッテリーが売れるかもしれない。
俺が手を出すことで誰かの仕事を奪っているのではないか。売り上げを妨害しているのでないか。
しかも助けてやってお礼を言わない人もいるし、余計なお世話と思っているかもしれない。
常にそんな罪悪感と葛藤していたので、すぐに手を出さず数分は傍観して様子を見る。
少し駐車場で長居をしすぎた。腹も空いたので再度
「道の駅あしがくぼ」へ。
温かいものが食べたかったが食堂は14時まで。今は14時5分。くそう。
お土産とパン屋で売れ残りのパンを購入。コッペパン3つ。なんでこれしか売れ残ってないんだ・・・。
レンジを借りて、先程購入したワサビ漬けを付けて昼食。山に行くたびワサビ漬けを買ってるな。
帰りは下道でゆっくりと。大宮や川越で渋滞にはまりつつ18時帰宅。
今回は約10キロ、6時間のコース。歩数は18000歩。
梅雨の合間の登山で道は悪く湿度も高かったが、早朝の気持ちの良いハイキングだった。
数日経ってからこのblogを書いて書いているが、筋肉痛などの翌日に続くダメージも全くない。
武甲山は今回で3度目の登山で、うち2回は小学生の時に親に連れられて喪服で登った記憶があります。
こんな低山でも死ぬ時は死ぬんですよ。登山なんて常に死と隣り合わせ。
今度はナイトハイクで山頂から秩父の夜の街並みを見てみたいなぁ。
前回の金峰山から少しずつ難度をあげていますが、とりあえず次回でひと段落の予定。
目的地は群馬の名峰に行く予定ですが、雨が降ったら目的地を変えます。
オマケ

何の花か解りません。調べるのも面倒なので、解ったら書きます。
