
今の時期は仕事の件数が少なく、急遽休みができたので筑波山へ。
どうせ気まぐれな一人登山なんで、早朝に出て御来光を拝もうと。
3時に起床。準備を済ませ3時半にMad-Cityを出発。
この時間は道も空いてるので下道でも2時間ちょっとで筑波山まで行けるが、今日は色々と普段とは違う環境を試行錯誤していくのが目的だ。
まずは乗っていく車はフリードスパイクではなくハイゼットキャディで。
先日取り付けとETCのセットアップをやったので、これの動作確認も兼ねて。
あとは高速を使うと自宅からどのくらいの時間で行けるのかと。
深夜に無性に体を動かしたくなって、近所を散歩していると高確率で職務質問に遭遇する。
良くも悪くも治安が保たれているのかもしれないが、その度に足を止めるくらいならば自宅から近くて気軽に行ける山の存在を確立しておきたい。
他にも高速料金が普通車よりも軽自動車の方が割安なのだ。
人数を載せる場合はキャディでは無理だが、一人登山で遠方に行く場合にこの割引は大きい。
そして長時間の運転に体力的に耐えられるかなどの検証も兼ねている。
まずは柏ICから常磐道へ。YTBICこと谷田部ICで下道へ。下道を北上して筑波山方面へ。
4:55 つつじヶ丘駐車場。
途中のコンビニでゆっくりしても1時間半かからなかった。早朝ならかなり早く来れることがわかった。
高速料金も軽なら660円、普通車で780円。
この金額で1時間短縮できるなら安い方だろう。
流石にこの時間は駐車場も無人状態。夏場だと茨城ヤンキーがたむろってたりするのだが、気温は2度。流石にヤンキーもゴーホームだ。
5:05 トイレを済ませ「つつじヶ丘」出発。
今回は色々と実験的な意味合いがあって、まずは荷物を極力減らした軽装での登山。
トレラン用のリックに登山靴ではなく運動靴。水分は1Lでリックの総重量は2.5kg。
普段は10kg程度の荷物で登山しているので、非常に体が軽い。
あとはなるべく早いペースでどの程度で山頂まで行けるのかと。しかしトレランを目指しているのではないので、走るのはNGで。
道中の明かりは
LED LENSER(レッドレンザー) P6.2だけ。
リックの肩に掛けたりもできるのだが、なかなか良いポジションが見つからなくて結局手持ちで。
登り始めは傷んだ石の階段が続く。観光気分で来た家族連れを絶望の淵に落とす地獄の階段だ。
この辺で子供がぐずり始める光景をよく見かける。

少し登ると筑波の夜景が見える。スマホの高感度撮影なんで画質は激悪だ。
この階段地帯を超えると傾斜が緩くなり、瑞々しいブナの木々が立ち並ぶ深淵に踏み入って良く。いわゆるabyssだ。
背後から迫る何者かの気配を感じながら逃げるように前に進むと30分もしないで弁慶茶屋の跡地に差し掛かる。
ここは筑波山神社からの白雲橋コースの合流地点だ。

右側になんか映り込んでるけどなんだろう。近くに白蛇を祀ってる祠があるけど・・・まさかね。
登り始めから30分程度が一番キツイ時間なので、ここで小休止。
木々の間から市街地の街灯が星の様に瞬いているのが見える。
音を立てずにじっとしていると近くに獣の気配を感じる。
枯れ葉を踏んだ足音が5m先から聞こえてくるのだが、音の大きさから小動物だろう。
きっと野ウサギのフレンズか野良猫的なサーバルキャットだと思われる。
カメラを構えていてもこちらに来る様子がないので先を急ぐことにする。
弁慶七戻り

なんかネザーゲートみたくなってるw くぐったら別の世界に行けそう。
母の胎内くぐり

ここをくぐると「自分自身が生まれ変わる」と言い伝えられているらしい。ジェンダーチェンジか?
いくつもの奇岩地帯をすり抜けると女体山のロープウェイ駅が見えてきた。
この辺であたりが少しずつ明るくなっていき、ライトなしでも見えるように。
5:55 女体山山頂。山頂から駐車場まで2キロ。キャディのオレンジの車体が見える。
登り始めてから50分。休憩も十分に取りながらこのペースなら早い方だと思う。
昼間に来ると、観光客やら遠足の学徒やらで、ここまで2時間がコースタイムだ。
筑波山は山頂が二つある双耳峰で、女体山が877m、男体山は871mだ。
女体山の方が東に展望が開けているので、日の出を見るならこちらが最適だ。
日の出の予定が6:12との事で、ポットに入れてきたコーヒーを飲みながら待っていると、別の登山者がやってきた。
特にやることもないので先ほど知り合った人と山について色々と語り合っていると、日の出の時間。
雲が多くてあんまり綺麗に見れないけど、山頂で見た久しぶりの日の出。
いつ以来だろうか。小中学の時は登山のクラブに入っていたから、2泊3日とかで毎月の様に見ていたけど、あれ以来だから15年くらいぶりかもしれない。
さて、日の出を見るという目的も達したが、下山にはまだ早いので男体山へ移動しよう。
6:25 御幸ヶ原 値段は少し高いが自販機も24時間営業だった。公衆トイレもある。
大回りの周回一時間コースを利用して男体山山頂を目指す。
6:50 男体山山頂。なんか体力が有り余っててハイペースすぎた。
7:00 再度御幸ヶ原
この時間帯になると、山岳信仰の年配の人などの姿がちらほら見え始める。
特にやることもないので下山をするために女体山へ。
来た道を戻るだけだが、明るくなった今とでは景色が違って見れるので2倍楽しめる。

北斗岩。北斗晶が神取忍にノーザンライトボムを掛けている姿から名付けられた気がする。

弁慶七戻りを逆から。向こうが見えるからもう怖くない。

来る時は真っ暗だった道も、霞ケ浦が見えます。

最後の難所。無料ジャンボスベリ台。無料って言葉ほど怖いものはない。

時代を感じさせる遊具たち。夜な夜な動き出したり枕元に来たりする。
8:00 つつじヶ丘駐車場。
3時間で回ってこれた。短時間だが筑波山を遊びつくした感はある。

ハイゼットキャディの写真。こっち側から撮ると外観はノーマル。

バブルを感じさせる治安の悪そうなワチャワチャ感が筑波山の魅力。
9時前に駐車場を出ると料金は無料です。24時間開放は本当に助かります。
帰宅は表筑波スカイラインを経由して土浦北ICより。
YTB東パーキングエリアで早めの昼食。帰宅は11:30。
編集後記。
筑波山は6回目。つつじヶ丘ルートは3回目。
駐車場から女体山山頂まで1時間で登れるので、簡単に日の出を見れるのも魅力です。
御幸ヶ原に自販機もあるので、水分と防寒具も減らせば、殆ど手ぶらで気軽に登れそうです。
筑波山神社にも深夜に停めることができる場所を聞いたので、次回はそちらもいいかもしれません。
また体を動かしたい時に来ようと思います。
