今までも、水槽の前に座布団敷いて、寝そべって小一時間眺める事などザラだったけど、今日ほど必死に観察した日もない
そして、今日ほどスマホのカメラ性能の限界を嘆いたこともない
エビの産卵と、稚エビを確認しました
珍しいエビを発見
お腹に抱えた卵が1個。ラス1ってやつだ
他のエビは皆産まれたのだろう
生きてるのか死んでるのか知らないが、この卵だけが孵らず腹に残ってる
孵化を急かすようにしきりに腹肢をパタパタさせる母エビ
すごい、早くしろ感が俺にまで伝わってきた
というか、何やら様子が…
あぁー
カメラ構えてたのに!
画面越しに脱皮の瞬間を見ながら、ピント調整をする暇もなくシャッターチャンスを逃した
エビの脱皮とは、2,3秒の出来事なんすよ
キモい話だが、脱皮後の殻にもエビの細胞が残ってるようで、抜け殻のツメは意志を失ってもしばらくウニャウニャと動いている
そのツメは脱皮の衝撃で周囲に飛び散って、水草やらにツメだけ付着したりして、ウニャウニャと動く
これ、2〜3cmの範囲の話なんだけど、多分あまり知られてない話
実際、エビの抜け殻を顕微鏡で観察すれば、脱皮後12時間後の殻の中でも、まだ細胞が動き回ってるのが確認できる
何故かは知らんが、その白いウニャウニャが脱皮前から触覚の先や直近の水草でウニャウニャしてたんだ
脱皮の時しか見たことないウニャウニャなので、何やら様子がおかしいと思ったら脱皮でした
…脱皮前から周囲にツメ飛ばすのか?というかウニャウニャはツメなのか?違うのか…
抜け殻をひっくり返すと、産まれなかった卵が残ってる
抱卵したエビは、脱皮を我慢するんだ
脱皮すれば、卵を全部捨てる事になるからね
海のエビだが、ボタンエビの話
脱皮後のエビは殻が柔らかくて、特に脱皮直後なんて薄皮みたいなペナペナの殻なわけで
そういうエビって、商品価値がないので、頭潰れたエビとか不良品と一緒に出荷される
じゃっぱ。つまり乗組員の分け魚にもなる
んで、子持ちのエビは一番高値が付くわけだが、子持ちは総じて殻が硬いのよ
ボタンエビはサイズごとに選別するから全匹触って仕分けするわけだが、殻の柔らかい子持ちエビって、今まで一度も見たことない
船の奴らは、「子持ちはだいたい殻が硬い」ぐらいにしか思ってないけど
さくるどは理由まで知ってるんよ笑
脱卵しないように、抱卵エビは孵化するまで脱皮できないんだ
残った卵、目玉が2つ見えてたので、もしやと思って隔離してしばらく様子を見たけど、孵ることなく白くなってしまいました
南無。まあそういうこともあるよね
1ヶ月にもわたる子育てに加え、ものっそい体力を消耗する脱皮まで成したエビ
まさに、母は強しだ
さすがに疲れ果てたのか、しばらく微動だにしなかった
お疲れ様っす
で、だ
問題は、産まれたエビがどこに居んのかってこと
こんなに凝視したことないってぐらい集中して水槽の中を観察する
ミジンコならいくらでも見つかるのに、それより大きい稚エビがいない
ガラス面が曇るので口で息するのは厳禁だ。鼻スプレーして鼻の通りをよくする
いた!
いたけど…遠い!
お伝えできない!
ズームしないと確認できんし、ズームすれば画質が荒れる
マニュアルフォーカスでピントバッチリ合わせても、エビの姿がボヤける
くっそこのスマホめ、使えん奴めが
巷じゃカメラの性能って、画素数の大きさで語られちゃってて、ちょっと踏み込んでもf値が低けりゃいいみたいな風潮あるけども。
闇雲に画素数が高くてもその分センサーの受光面積が低くなって、マクロ撮影の画質が落ちるのよね
引き伸ばしたようなデカい写真はキレイだけど、その分細かい部分は雑って感じかな?
カメラのことよく知らんけど…
そのカメラ性能の限界を解決するには、エビにもっと近う寄ってもらう必要がある
きた。
オートフォーカスじゃ稚エビにピント合わせてくれないので、マニュアルフォーカスの一番近い焦点
さらにクリップ式のマクロレンズを装着してやっとこれ。
…キレイに撮りたい。もっと良いカメラほしい…
うーむ!現時点でのベストショット
これが限界です
何十枚も撮って、これが、これでもこれが一番よく撮れた一枚
残したい感動を残せない、伝えたい感動を伝えられないってのはもどかしい
肉眼で見るとね、すっっげー可愛いの笑
Posted at 2020/05/11 00:22:35 | |
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