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2023年10月25日

述懐 Alfa Romeo   ~ブッソV6

述懐 Alfa Romeo   ~ブッソV6 初愛車R32スカイラインのタイプMに乗っていた頃、何かの媒体を見て目に突き刺さったスタイルと、ちょっと背伸びすれば6気筒モデルでも手が届く価格であることを知り、アルファロメオ156に強烈に興味が沸いた。
1998年、自分はまだ20代での出来事。


実車を見たいのと、現実的な購入金額を知りたいと思い、さっそく取り扱いディーラーへ。


156の赤い試乗車があり、乗せてもらうことに。
エンジンはツインスパーク(4気筒)。
「イタ車」だから国産車とは全く違うだろうと想像したが、乗り味は意外と普通なクルマ、という第一印象だった。


V6の試乗車は155ならあるとのことで試乗させてもらうことに。
未経験の左ハンドルのマニュアル車ということで、たどたどしい試乗ではあったが、V6エンジンの音・フィーリングに心を撃ち抜かれた。これでいーじゃん、と。


156と155では相当に世代が異なる印象を受けた(155がかなり旧世代に思える)。

当時の自動車業界では経済のグローバル化に合わせてインターナショナリゼーションが進められていたせいなのか、1992年登場の155と1997年登場の156を比べると、156はかなり国際基準に基づいた製品、言うなれば共通語としての「英語」という印象を持った。
対する155は、国産車しか乗ったことがなかった当時の自分には、「聞いたことがない言葉」という印象で、文化の違いのようなものを感じた。



156と155価格差を訪ねると、V6同士の比較で155在庫車のほうが6~70万円安価に購入できることがわかった。
当時のクルマ選びでは(今でも)、エンジンの音を重要視していた。
156のデザインのインパクトで興味を持ったアルファロメオではあるが、その価格差なら(デザインには目を瞑って)155の新古車もアリだと考えた。
当時お付き合いしていた女性(今の嫁)にカッコつけたかった気持ちも押印を後押ししただろう。
そんな流れ、勢いでR32タイプMから155に乗り換えることに。




155購入の検討段階、あるいは購入直後、アルファロメオの情報を収集するために、当時は関心がある記事が載っている雑誌を買い漁っていた。



156のムック本や、CAR MAGAZINE誌、Tipo誌など。
記事のポイントは今でも覚えているが、20年ぶりぐらいにCAR MAGAZINEのページを開いてみることに。






155と156 V6同士の新旧比較記事は、自分にとって非常に興味深いテーマであった。


「DOCH化によりハイパワー化された156のV6よりも、2バルブSOHCの原形を留めている155のV6のほうがフィーリング的には勝ちだ」といった結論の記事は、155を購入した自分の選択を肯定してくれているように感じて、読んでいて嬉しかった。





155を自分で乗るようになり、ますます惚れ込んでいったV6エンジン。

そのエンジンの設計者、ジュゼッペブッソ氏のインタビュー記事が掲載された号もあった。


「フェラーリ要らず」などの表現で音・フィーリングが絶賛され、純血アルファロメオの設計で最後(2006年)まで生産されていたこと、生産終了からわずか3日後に開発者(ジュゼッペブッソ氏)が亡くなったという伝説もあって、今でこそ「ブッソV6」と呼ばれ名機とされるエンジンだが、これら記事が書かれた当時は、まだその開発者の名前は一般にはあまり知られていなかったように読み取れる。自分もこの記事を読むまでは知らなかったと思う。



今回、CAR MAGAZINEなどを読み直しながら初めて知ったこと~

そうした、156よりSOHCの155のほうが良いという記事とか、ジュゼッペブッソ氏のインタビューの記事を執筆しておられたのは、最近、時々カーグラフィックTVに出演されている齋藤浩之氏なのだと今回気が付いた。


つい先週の放送でも、アルファロメオ トナーレ/ホンダ Z-RVの比較試乗でご出演。



当時のCAR MAGAZINEでは「職人 齋藤浩之」と紹介されている。

CGTVを視聴しながら、25年前にあの記事を書いていたのはこの人だったのか、或いは、この人が当時あの記事を書いていたのか、というちょっとした驚きを覚えた。



そんなAlfa Romeo、なんとEV専業ブランドになると宣言している。
しかも、内燃機関からの転身メーカーとしては最速ではないかと思える2027年、あと4年後には。

内燃機関だからこそAlfa Romeoの素晴らしさが表現されていたと感じる自分にとっては、ショックである。
果たして、EVでどのようにAlfaRomeoらしさ、個性を表現してくれるのだろう?


早々とエンジンを諦めてしまう、いや前向きに新しい時代にチャレンジしていくAlfa Romeoの歴史において、ブッソV6はますます語り継がれる存在になっていくのだろう。
自分がそれに触れる機会があったことは良かったと思う。
ブログ一覧 | V6サウンド | クルマ
Posted at 2023/10/30 01:04:37

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この記事へのコメント

2023年10月30日 4:59
今でもその魅力は輝きを保ち続けていますよ✨
コメントへの返答
2023年10月30日 23:09
今でもフツーに乗られているのがすごいです。
これまでどんなご苦労があるのか、どんなことに気をつけて維持されているのか知りたいです。

プロフィール

「[整備] #155 エンジンオイル・オイルフィルタ交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/1397449/car/1024578/8205424/note.aspx
何シテル?   04/27 19:27
荒々しくも滑らかで、力強さとせつなさが入り混じり、重厚で品がある6気筒の響きに心を揺さぶられます。 だから四輪初愛車のR32スカイライン以来30年以上、6...
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