ユーザー車検 其乃弐 ２４ヶ月定期点検（所謂車検）整備篇

　車検まで残り一ヶ月を切った。今回はユーザー車検で通すことにしたので、法定２４ヶ月点検も使用者である自分自身が点検記録簿に基づいて行う。

　まずはジャッキアップ。
　タイヤを付けたまま、四輪のハブと前輪の操舵系を点検。異常なし。
　タイヤを外す。

【エンジンルーム】
　エンジンオイル、オイルフィルタエレメントを交換。
　オイルフィルタ取付部にサンドイッチブロックを用いて油圧と油温のセンサーを取り付けてあり、油圧センサーを交換するためバンパーを取り外す。

　エンジン冷却水、ウィンドウォッシャー液、ブレーキ液の残量や漏れを確認。水は補充。
　ブレーキ液は入れ替えたかったが、独りではできない（やってできなくはないが、問題が発生すると厄介な）ので今回は見送った。

　今回の点検整備には関係ないが、一年すら持たなかった粗悪品の油圧センサーを新品に交換する。
　サンドイッチブロックの加工精度が今一つで、オイルが垂れて来たりはしないものの、薄っすらと滲み出てきてホコリを吸着し、周辺が黒く脂ぎっていた。パーツクリーナーで綺麗に洗い流しておく。

　ついでに、しばらく放置していたオイルキャッチタンクを確認。
　後で調べてみたら、最後に見たのが 2022/07/18 で、ちょうど一年放置していた。

　21 mm ほど溜まっている。底には水もあるようだ。
　オイルキャッチタンクを取り付けてから一度も廃棄していない。このあたりは、また別途記事にしようと思う。

【前輪周り各部点検】

　最初に、ステアリングギアボックス、タイロッドエンド、ロワアーム、スタビライザージョイント（所謂スタビリンク）、ドライブシャフトなどの各ブーツを確認。
　スタビリンクのブーツからグリスが溢れて汚れていたが、ブーツ自体にひび割れや破れはなく、溢れたグリスを取り除き、油分をパーツクリーナーで飛ばしておく。

　次は、ブレーキキャリパを取り外し、キャリパ可動部とパッドの厚さを確認。
　パッドは、左右とも内側 7 mm 外側 8 mm 程度残っていた。なお、新品は 9 mm 厚で、交換してからの走行距離は 8263 km だ。

【後輪周り各部点検】

　ブレーキドラムを外して、各部点検。
　内部に溜まったシューの粉塵をエアで吹き飛ばしてしまいたいが、ないのでウエスで拭き取って妥協。
　ブレーキが効かないわけじゃないが、ドラムとシューの当たりがあまり良くない……というより悪い。今まで確認を怠っていた自分の失敗なので仕方ない。シューとバックプレートの金属摺動部のグリスが切れて偏摩耗していた。完璧を期すならバックプレート交換だが、給油しておくだけで妥協する。
　シューの厚さは、最も薄いところでも 2.5 mm くらい残っている。廃車になるまで持ちそうだ。

　右のショックアブソーバに若干オイルの滲みあり。 ＫＹＢ Lowfer Sports Plus の試作品でお気に入りの減衰力調整式なのだが、そろそろ交換すべきか。

走行距離： 73864.7 km