
本ビームスのR-EVOのバッフル検討は5編で構成しています。
【CB250R バッフル検討_
1/5_準備、加工編】
【CB250R バッフル検討_
2/5_バッフルの取り外しと取り外し用治具の作成編】
【CB250R バッフル検討_
3/5_各バッフルの試験走行編】
【CB250R バッフル検討_
4/5_パイプの結合に使用した二重ソケットの失敗談編】
【CB250R バッフル検討_5/5_テールパイプのパイプ長を変えての音質検討(スペアナ測定)、音量測定(騒音計による騒音測定)の検討編】
本ブログは5/5_テールパイプのパイプ長を変えての音質検討(スペアナ測定)、音量測定(騒音計による騒音測定)の検討編です。
2021年07月24日のブログで
CB250R BEAMS R-EVO スリップオン ステンレスサイレンサー/純正マフラー音質比較(スペアナ測定)をアップしました。
今回はビームス R-EVO サイレンサー_バッフルのテールパイプのパイプ長を変えての音質検討(スペアナ測定)、音量測定(騒音計による騒音測定)の検討を行いました。
検討目的は現在でもR-EVO サイレンサーは良い音ですがさらに自分好みの音に変えられないか、又テールパイプの長さを変えると音質がどのように変化するかの把握の為です。
音質の検討はテールパイプの長さを変えての実走行での録音、試聴、停車してエンジン回転数をアイドリング(1300rpm)、3000rpm、6000rpm、8000rpmでのマイクロホンによる録音、スペアナによる周波数分析、簡易騒音計による騒音測定を行いました。
検討するバッフルの種類はテールパイプの長さを変えた8種類です。
バッフルはR-EVO サイレンサーと別途購入のセミレーシングバッフルの二種で行いました。
◆検討したバッフルの種類
①ビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=93mm 外径=27mm)
オリジナルのR-EVO サイレンサーのバッフル
②-4cmのビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=53mm 外径=27mm)
③約-2cmのビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=73mm 外径=27mm)
※パイプは使用せず白ソケット使用
④別途購入したセミレーシングバッフル(テールパイプ長=75mm 外径=25mm)
⑤-4cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=35mm 外径=25mm)
⑥約-2cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=53mm 外径=25mm)
※パイプは使用せず白ソケット使用
⑦+2cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=95mm 外径=25mm)
⑧バッフル無し
※+4cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=115mm 外径=25mm)→パイプが長すぎてマフラー内部にあたり取付不可でした。
騒音測定はブログCB250R BEAMS R-EVO スリップオン ステンレスサイレンサー/純正マフラー音質比較(スペアナ測定)と同じく、マフラー_テールパイプ端からマイクロホンを45度、距離50cm、マイクロホンの高さ排気口の高さです。
騒音測定はiPhone7_
デシベルXのアプリで行いました。
録音は
iPodクラッシック+マイクLIC-iREC03Pを使用しました。
尚、今回のテールパイプのパイプ長を変えての音質検討(スペアナ測定)、音量測定(騒音計による騒音測定)の前段階の検討は別ブログでアップしました。
オリジナルの二種類のバッフルはパイプ長とパイプ径が異なります。
R-EVO サイレンサーのバッフルのパイプ長は93mm、パイプ内径は25mm(外径=27mm)です。
セミレーシングバッフルのパイプ長は75mm、パイプ内径は23mm(外径=25mm)です。
検討方法は二種類のバッフル共、テールパイプの先端から4cmのところをカットして加工した白ソケットで長さの異なるパイプを結合させました。
オリジナルの長さ(0cm)、-4cm、-2cm、+2cmを測定しました。合わせてバッフル無しも行いました。
◆使用したバッフル、結合パイプ、カットしたパイプの組み合わせ
◆騒音測定結果
ーーーーー
表ーーーーー
ーーーーー
グラフーーーーー
◆録音結果
※各バッフルの音量レベルは実際と異なります。
音量差の異なるバッフルでも録音結果は同じような音量で録音されています。
録音はiPodクラッシックのボイスメモを使用しましがボイスメモで
AGCがかかるようです。
マイクは
LIC-iREC03Pで行いました。設定はATT=-10db、AGC=offです。
ボイスメモ、騒音測定はモノ録音(L+R)です。FFT画面はステレオ(上=L、下=R)、赤はピークホールド値です。FFT画面の周波数は20Hz~20KHzです。
①ビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=93mm 外径=27mm) オリジナルのR-EVO サイレンサーのバッフル
②-4cmのビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=53mm 外径=27mm)
③約-2cmのビームス R-EVO サイレンサーのバッフル(テールパイプ長=73mm 外径=27mm)
※パイプは使用せず白ソケット使用
④別途購入したセミレーシングバッフル(テールパイプ長=75mm 外径=25mm)
⑤-4cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=35mm 外径=25mm)
⑥約-2cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=53mm 外径=25mm)
※パイプは使用せず白ソケット使用
⑦+2cmのセミレーシングバッフル(テールパイプ長=95mm 外径=25mm)
⑧バッフル無し
<参考>各バッフルのアイドリング(1300rpm)録音
◆まとめ
①騒音レベルは回転数に比例する。アイドリング時の各バッフル音量差は回転数を上げてもあまり変わらない。
②ビームスのオリジナルバッフルとセミレーシングバッフルの音質は異なる。
③テールパイプの長さを変えても音質は大きく変わらない。
テールパイプ長が短いと音量は大きくなる。
ビームスオリジナルバッフルとセミレーシングバッフルオリジナル(0cm)ともテールパイプを-4cm短くすると約2db騒音レベルがアップする。
④ビームスオリジナルバッフルとセミレーシングバッフルオリジナル(0cm)の音量はほぼ同じ。
⑤バッフル無しを除きすべてのバッフルの騒音値は5db以内でした。
⑥ビームスのオリジナルバッフルの
メーカー発表値は音量_91dbですが今回の測定値はアイドリング1300rpm=79db、3000rpm=84db、6000rpm=90db、8000rpm=97dbでした。
ビームスの測定法詳細は不明ですが発表値と今回の測定値は近い値になっていると思います。
各バッフルでの騒音測定のマイク位置は不動にして実施しました。
⑦騒音測定に使用したiPhoneの騒音アプリは騒音の目安に充分なると思います。
⑧
バッフル無しの音質は一番好みの音ですが騒音レベルが高すぎる。
アイドリング1300rpm=87db、3000rpm=93db、6000rpm=99db、8000rpm=102dbでした。
近所迷惑を無視すれば一番良いと思いますがさすがにこれでは走れません。
⑨最終的にはビームス R-EVO サイレンサーオリジナル(0cm)又セミレーシングバッフルオリジナル(0cm)より少し音量が大きい-4cmのビームスかセミレーシングバッフルが良いと思っています。

※A←→C、B←→D、E←→G、F←→H 周波数特性比較
A←→C 20Hz~125Hz ビームス>セミレーシングバッフル
B←→D 3KHz~20KHz ビームス<セミレーシングバッフル
E←→G 20Hz~125Hz ビームス<セミレーシングバッフル
F←→H 3KHz~20KHz ビームス<セミレーシングバッフル
※
8種のバッフル_1300rpm(アイドリング)のFFT波形
⑩今後さらに検討を行うならバッフル無しの音質で騒音レベルが-4cmカットのバッフル並みの音量にできれば良いと思っています。
◆バッフルを変えたことによるエンジン特性の変化(走行性能の変化)は考慮していません。気持ちは体感で感じるぐらい走行性能が悪くならなければ良いと思っています。今回の検討ではそれは感じませんでした。◆