2012年07月08日
オスプレイのオートローテーション
最初に。この記事は政治的目的では無い。
日曜日恒例「笑点」を見終わってご飯を食べていたら、バンキシャという番組が始まった。
物議を醸し出しているオスプレイの話題が紹介されていたのだが、その中で、ご丁寧にコンピュータグラフィックスまで使ってオスプレイはオートローテーションが出来ないと説明していた。
防衛相との見解の相違についてはここでは措く。
そもそもオートロとはヘリ独自の(オートジャイロというのも有るが)操縦方法で、タケコプターの電池が切れた際に、機体の受けている風圧でローター(あの大きなプロペラ)を回して揚力を生み出して飛行する事と考えて良い。
うるさい事を言い出せばキリが無いが、タケトンボを飛ばした事の有る人なら、手から離れたタケトンボが、上昇から下降に転じてからも思いの外長く飛び、且つ急落下しない事をご存知だろう。あの状態を連想すればまあ似ていると言えよう。
オートロでは自前の動力は貰えないし、ローターも風から吸収したエネルギー以上を生める訳でもない(コレが出来ればヘリはエンジン不要となるよね(笑))。
オートロに入った時に機体が持っていた位置エネルギーと運動エネルギーを使ってローターを回しているのだから、高度は(簡単に言えば)下がる一方である。
難しく考えすぎると訳ワカメだが、オートロというのは固定翼機が上空でエンストして滑空しているのと類似した状態とも言える。
ぶっちゃけ、オートロなんて、翼の無いヘリがのエンストしたら石のように落下するのではないか(‥?と言う時に、そんな事は無いですよ(笑)と、説明する時に必要な話である。
翻ってオスプレイを考えると、丁度プロペラ機とヘリを足したような機体である。では空中でエンストしたら?
巡航状態なら主翼から揚力を得る事が可能。あのプロペラ兼ローターのピッチが余り替えられないと抵抗になるし大して滑空に適した翼でも無さそうだが、垂直落下するほどとは考えづらい。
第一、滑空性能を問われたら、現代の戦闘機は皆失格。旅客機でも…(+。+)アチャー。
問題は空中停止中だが、ヘリでも高度300メートル以下ではオートロが間に合わないといわれる。
機体の信頼性云々は充分な考察が必要だが、【オートロが出来ないから現行のヘリより危険】と思わせる様な報道はミスリードに近いのでは無いだろうか?
携帯からにつき、不宣
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Posted at
2012/07/08 19:59:25
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