土曜日の20:15に厚木の自宅を出発。圏央道→中央道→長野道を通って安曇野ICまで。
三股駐車場までは舗装されています。(ただし一部狭いところあり)
23:30 三股駐車場に到着。一杯やりながら明け方まで車中泊です。
リアシートをフラットにしてラゲッジルームにシュラフを広げて寝ました。
4:10AM まだ薄暗い中ヘッデンを照らしながら出発っ!
10分ほど歩いて三股登山口に到着。登山届のポストがありましたが、今回も「山と自然のネットワーク コンパス」を使ってネット経由で提出済みです。
心して登ることにします。
最初は曇っていただけでしたが・・・
本格的に降り出してしまいました。樹林帯を抜けるまでは折りたたみ傘で対応。
前常念岳が見えました。尾根に出る前にレインウェアを着用。
樹林帯を抜けて尾根に出るまでの3時間が長かった・・・
途中でカメラレンズの花形フード(バヨネット)を落としたことに気づき、100mほど戻って探したものの見つからず。う~ん残念なことをしました。
ついに岩場へ出ました。マーキングを頼りに登っていきます。
意外に大きくて登りにくい岩場。この頃から雨に加えて風も強くなってきました。この少し手前でライチョウに遭遇。(画像なし)
蝶ヶ岳方面へ続く尾根。雲の流れが速いです。
石室に到着。雨と風が強くなってきたので休憩することに。
石室の入り口で石のひさしに思い切り額をぶつけてしまいした。(頭蓋骨が割れたかと思いました・・・汗)
意外と低いので利用される方はご注意ください。
ヒカリゴケでしょうか?
身体が冷えてきたのでお湯を沸かしてコーヒーを淹れました。石室で1時間ほど休憩して再出発。
風雨がさらに激しくなってきました。
常念小屋が見えました。この日は大天荘(大天井岳)まで行く予定でしたが、悪天候のため目的地変更です。
遥か先に”常念岳と常念乗越の分岐”が見えます。前方からの激しい風のため思うように進みません。
不用意に尾根に出ると身体ごと飛ばされそうになりました(汗) 瞬間的には間違いなく風速20m/s以上出ていたでしょう。
風に飛ばされそうになりながらも常念小屋に到着。さっそく幕営の手続きをします。アイドル級にかわいらしい小屋番のお姉さんから「一ノ沢からですか?」と聞かれたので「いいえ、三股からです。」と答えたら「え?この天候で三股から?」と驚かれました。
風が弱くなった隙にテントを設営。 (幕営料はトイレ利用料込みで1,000円)
常念小屋で手に入れたバッジ。コマクサがデザインされています。
2時間後、雨が止んだのでテン場周辺をお散歩
青空が出てきました。でも風は強いまま。
雨が止んでいたのは30分くらいでしょうか。
また雨が降ってきたのでテントに戻って夕食の準備。
JIM BEAMのボトルは軽いのでお気に入り。今回の中身はバランタイン・ファイネストを入れています。
風雨は一晩中続きましたが、テントを飛ばされずに済みました。
朝になっても晴れ間は見えません。
2日目も天候が回復せず。予定を切り上げて前常念経由で三股まで下りるか、蝶ヶ岳ヒュッテまで歩いて3日目に余裕をもって下山するか、あるいは常念乗越でもう1泊するか悩みどころ。
一瞬青空が顔を出しました。
振り返ると虹が・・・
午後に晴れることを期待して蝶ヶ岳ヒュッテまで歩くことに決定。
常念岳山頂方面。途中で高校の山岳部らしき団体さんとすれ違いました。この悪天候の中を歩いてきたなんてすごい。そしてみんな元気。
常念岳山頂で自撮り。この直後にトレランの2人組が到着したのでお互いに撮影し合いました。
先に出発したトレランの二人・・・ 速いな~
ここからの眺望を期待していたのに・・・残念。
でもこの直後、飛んでいるライチョウを初めて見ました。
これから通る予定の尾根。先はまだまだ長い。
樹林帯に突入。
常念岳方面を振り返る。たった今歩いてきた尾根。
蝶槍が見えました。遠いな~
蝶槍ピークの直下にて。雨が横から降っているのが分かりますか? 殴りつけられるような雨で身体中が痛いです(泣)
旧蝶ヶ岳山頂が見えました。横風が強くてまっすぐ歩けません。
旧蝶ヶ岳山頂に到着。三角点と「頂上」の文字。
常念岳方面を振り返ってみました。
標準コースタイムをオーバーして蝶ヶ岳ヒュッテに到着。 ヒュッテの中から見た外の様子は、ニュース番組で映る「台風中継の映像」そのもの(汗)
一瞬小屋泊も考えましたがやはりテン泊を選択。幕が風をはらむので設営するだけで精一杯。フライを美しく張る余裕なんて微塵もありません。(幕営料はトイレ利用料込みで700円)
テント内でコーヒーを淹れて身体を温めていたら急に雨と風が止みました。もう少し早ければ設営が楽だったのに・・・
蝶ヶ岳ヒュッテで水を調達。1リットル200円でした。
また風雨が強くなってきました。テントでスパムを焼いて夕食です。
気温は13℃。一晩中こんな感じでした。
21:00、雨と風が止んだので外に出てみました。松本市の夜景でしょうか。
今回もテン泊したのは私一人だけ。星を撮ろうと雲が晴れるのを待ちましたがこれが限界でした。(右の方に流星が写っています)
前日の常念小屋テン場よりも夜中の風が強かったのですが、何とか無事に朝を迎えることができました。
朝から雨です・・・
結局3日間雨。これも日頃の行いか?(笑)
蝶ヶ岳山頂までお散歩。
風と雨が止んだタイミングでテントを撤収。8:00AM前に下山を開始しました。
植物の名前を覚えるのは苦手です。きれいで可愛らしい花。
レインウェアのパンツが裂けている(汗) 昨日 蝶槍下で突風に煽られたとき、岩か何かに引っかけたか?帰ったらリペアしなきゃ。
常念岳のピークが一瞬だけ見えました。
お約束のゴジラも撮影して・・・
三股駐車場まで戻ってきました。ふぅ疲れた・・・
カングー号が待っていてくれました。ただいま~
「ほりでーゆー四季の郷」で汗を洗い流しました。最新のきれいな温泉で530円はリーズナブル。(蝶ヶ岳ヒュッテで割引券もらうの忘れてた・・・汗)
帰り道で常念方面を振り返ると・・・ なんと青空が出ているじゃありませんか。今度は晴れる日に登ります(笑)
今回は悪天候の中の山行となりました。記事にはありませんがカメラを構える余裕がないくらいに危ない瞬間もありました。一歩間違えると遭難することも有り得たわけで・・・ 判断が本当に正しかったのか疑問が残ったことは事実です。(それでも無事に帰って来れたので正しかったと考えることにします。)
決して山を甘く見ていたつもりは無いのですが、今後に活かすことができる貴重な経験となりました。
無事に帰って来れたのは道具の影響が大きいと感じました。特に今回が
事実上の初実戦となったレインウェアは本当に良い仕事をしてくれたと思います。6時間以上冷たい風雨にさらされながらも体温が奪われていく感じがまったく無かったのは助かりました。(持っていたのが中途半端なカッパだったらヤバかった・・・)
夏休みには姫をテン泊登山に連れて行く約束をしています。正しい道具の選択と冷静な判断を忘れないことを心に誓ったのでした。