
この日の横浜は、
お昼過ぎから 冷たい雨 が降りはじめました。
4月も半ばというのに コート が必要なほどの寒さ。
出掛ける足も鈍りがちです。
こんな日は、映画鑑賞がぴったり♪
といっても、おうちで DVD ですけどね。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
借りてきたのは、そんなタイトルの映画。
ゲオの 旧作100円セール で借りてきました。
この映画…
アメリカの 9.11同時多発テロ で父親を亡くした子供 オスカー が、
悲しみから立ち直っていく姿を描いた物語。
希望のひかり
最初の1時間程は、正直言って退屈で、
疲れていた うちの奥様 は眠ってしまいましたが(笑)、
後半は思わず引き込まれ、
最後には、不覚にも 涙 してしまいました。
雨の土曜日
物語は、
あの出来事から1年後の ある日 から動き出します。
父親のクローゼットで ひとつの鍵 を見つけたオスカーが、
敬愛する 父親 のことを忘れてしまわないようにと、
その 鍵穴 を探すことを決心する…
というもの。
忘れない…
徐々に明かされるオスカーの心の葛藤。
周りの人々の溢れる愛情。
母親の愛。
そして、父の心。
つながる糸
ラストシーンに向かって、
そういった 人としての大切なもの が
たくさん たくさん 溢れてくる映画でした。
やさしさ
この映画でいちばん 心に響いた のがオスカーの言葉。
「何もないより、絶望があって良かった」
この言葉が、あまりに優しく、
そして、あまりに寂しくて哀しくて、
心を離れません。
寂しくて哀しくて
実は、
この映画を観たこの日は、私の父の13回目の命日。
父は、突然の病に60年という短い生涯を閉じたのですが、
私自身は既に大人になっていたからでしょうか…
オスカーとは違い、父の死を受け入れることができました。
ただ、
今回の映画を観て考えてしまいます。
私は、父に対して、オスカーほど深く敬愛できていたのだろうか…
息子たちに対して、オスカーの父のような存在になりえているだろうか…
そんな 想いと思いを 持ちながら、
お供えに… と買ったはずの ふわふわ苺餅 を食べつつ、
父の命日の夜は更けていったのであります。
そういえば、
父が最後に食べたいといったのは いちご だったなぁ…
【本日の1枚 〜春色の優しさ〜 】
子供が中学生や高校生ともなると、
それぞれに予定が入るようになってきて、
休日の行動は家族バラバラです(苦笑)。
この日の父の命日も、結局は
私ひとりでお墓参りに行ってきました。
奥様は…といえば、
この日は、下の息子の学校説明会。
新しい中学校生活の説明を受けるだけでなく、
母親同士の交流がはじまるので、すごく大変そう…でした。
そんな奥様が少しでも快適に過ごせるようにと、
彼女を学校まで Pirelli で送ってあげたのですが、
ついでに、近くの 友人宅 に顔を出したら…
気がつくと雨のなか、
1時間ほども 庭に咲く花 を撮って過ごしていました(笑)。
今回の絵は、すべてそのときに撮ったもので、
友人の家の庭に咲く花々です。
友人は、庭に咲く花を私の父の墓前にと、
いくつか摘んで渡してくれました。
私の周りには、そんな優しい心を持った方々がたくさんいます。
そんな人たちに囲まれて家族全員元気でいると、
父に報告ができた… そんな1日となりました。
Posted at 2013/04/21 21:16:58 | |
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