
今日もまた、いつもお世話になっているDの営業のSさんから、
「F30 320d乗れますよー」
って連絡をいただきましたので、Dにお邪魔してしまいました。
オイラのブログの中で一番人気である試乗記ですので、ブログを見ていただく皆さんの参考に少しでも参考になるようにと思い、今回はF30 320dとF30 320iの両方に試乗させていただいて、BMWのディーゼルとガソリンのエンジンの違いについて中心にインプレッションをさせていただこうと考えました。
F30 320系の購入を検討されている方なら、どちらにしようか?一番悩ましいところですよね。
今回先に試乗させていただいたのは、こちら、

320dです。写真じゃどちらか分かりませんよね(笑) これは、Luxuryグレードです。
クルマに乗り込む前に、車外から聞くエンジン音ですが、はっきりとディーゼルのカリカリ音がします。以前試乗させていただいたX5 35dに比べて、ディーゼル音は大きめですね。まあ、車格の違いもあり、遮音対策などの違いでしょね。
クルマをぐるっと一周させていただいたあとに、乗り込みます。
タコメータの写真を撮り忘れたのですが、レッドゾーンはディーゼルですので5500rpm位からですね。ディーゼルとしてはレッドゾーンは上のほうですよね。
エンジンをかけている状態で車に乗り込んでしまうと、アイドル状態ではディーゼルのカリカリ音はほとんど分かりません。オーディーオはオフにしていて、ディーゼルだと耳に意識を集めるとディーゼルの音が聞こえる程度です。日常で使うようなオーディオをかけた状態でディーゼルだとエンジン音を意識しなければ、たぶんガソリン車との違いはわからないと思います。
早速、Dの駐車場からクルマを動かします。
「おおっ、トルクがかなりあるぞ!」
ってイキナリ分かりました。これオイラのクルマのN55の35iほどのトルク感はありませんが、F30 328i以上のトルク感はありますね。低回転域はこのトルクのおかげでかなり走りやすいです。
片側2車線の広い道路で、スポーツモードにしてアクセルを全開にしました。低回転域の相当なトルクにのせて回転が上がり5000rpm手前でシフトチェンジをしますが、4000rpmを超えたくらいから頭打ち感が出てきます。
あとは、若干エンジンの回りにざらつきと重さを感じました。
ただ、通常の流れに乗った運転を行う状態での2000~3000rpm前後での走りでは、このトルク感が非常にクルマを乗りやすいものにしていますね。また、走っている最中でもオーディオをオフにして、ディーゼルだと意識して耳を澄まさなければディーゼルのカリカリ音は気になりません。ここも良く出来てますね。
いつもの少し踏みながら回り込むコーナーでの動きは紛れも無くBMWで、非常にいいカンジで足が動いています。ブレーキもBMW特有のベターってパッドがローターに張り付く感じの効きで、十分以上の制動力です。まあ、BMWですからある意味当たり前ですね。
少し路面が荒れている道でも、路面からのデコボコ感をマイルドに吸収してくれます。このクルマもタイヤは17インチでしたが、個人的にはF30は18インチより17インチの方がマッチングがいいのかな?って思います。
これ、街ノリ使用で考えると、ナカナカいいんでないの?って思いました。
試乗コースを一回りしてDの駐車場に戻ってきました。
ボンネットを開けて、エンジンルームを拝見しました。コレです。

コレだけなら、ガソリンかディーゼルか分かりませんね(笑)
次は320iに試乗させていただきます。
320iのほうはコレまでも何度か試乗させていただいている、いつもの320i sportです。
早速車に乗り込みます。

個人的にはsportの内装が一番好きですね。スポーツカー好きなオイラの偏見も大いにありますけど。。。
Dの駐車場からクルマを動かしてすぐ感じるのは。
「320dのディーゼルに比べて、低回転域のトルクはかなり少ないな。。。」
ってことです。320i単体で試乗させていただいた時にはトルク感の少なさは感じなかったので、先に乗った320dの低回転でのトルクが如何にあるかということですね。もちろん、320iでも普通に使う分には十分なトルクですよ。
次に2車線の広い道でアクセル全開します。やはりガソリン車ですね。ディーゼルの320dに比べればしっかりとエンジンが回ります。アクセルに対するレスポンスもディーゼルよりは良く、320dよりエンジンを回して走って楽しいし、音もこガソリン車の方が良いですね。
N20のエンジンってギュイーンって軽くエンジンが回るんですよね。エンジンのキャラクターが、ディーゼルとガソリンでは全然違うことがホント良く分かりました。エンジンの回転の感じもディーゼルに比べてなめらかだと思いました。
アシとブレーキの感じですが、基本的に同じなんでしょうけど、320iの方がしっとりとなめらかで素直な感じがしました。
今回F30 320iと320dの両方に試乗させていただいたのですが、私個人がどちらを選ぶかと考えたら、エンジンを回して楽しい320iを選ぶと思います。
ただ、これまでいろんな方には話を聞いているのですが、
「ディーゼルはガソリン車のように回して乗るのではなく、一定回転をキープするような走りをするものだ。」
と言うことも、伺っています。
ガソリン車とディーゼルではキャラクターが違いますから、ディーゼルとしての乗り方を意識すれば、また評価が変わるのかもしれません。
また、ガソリン車である320iはある程度距離を乗っているクルマで、各部のナラシが終わっていてこなれているのに対して、ディーゼルの320dはまだ新車下ろしたてですので、各部のナラシが終わっていないために、エンジンのざらつきや各部のシブさ感じられたのかもしれないです。
ただ、はっきりといえることは、同じF30の2リッターターボエンジンでも、ガソリン車である320iとディーゼル車である320dでは、キャラクターが全然違うということです。
・低回転域で相当のトルクが発生し、乗りやすい320d
・エンジンの回転が軽く、回して楽しい320i
って感じでしょうか?
どちらにしようか悩まれている方は、是非両方に試乗して自分自身が求めているのはどちらなのか?をしっかりと掴み取っていただいた方がいいと思います。キャラクターの違いはありますが、どちらも非常にいい車であることには変わりませんよ。
ここ最近のBMWのエンジンの流れは、
6気筒ガソリンエンジン→4気筒ターボガソリンエンジン→4気筒ターボディーゼルエンジン
と来ているような気がします。
これ、回して楽しい官能的なエンジンから、低回転域でトルクフルな燃費の良い実用的なエンジンに遷移してきていると感じています。燃費の良い時代に則しているエンジンになってきているのでしょうが、私個人としては回して楽しい官能的なエンジンに、どうしてもこだわってしまっていますね。まあ、私の考えが古いだけなのかもしれません。。。
おまけ
本日このDでなんと、オイラのみんトモさんの
スパグラさんにお会いしました。スパグラさんも試乗に見えられていて、お互い試乗が終わった後にショールームで緊急プチオフ会になって、お互いのインプレションを熱く語り合いながらのクルマ談義で非常に盛り上がりました!
いやー、これ、すっごく楽しかったです!!