
M2のDCTについて
「MTが乗れなくなるまではMT乗るよっ」
と思っていた私でありますが、今回M2購入にあたっては人生初の2ペダルであるDCTを選択致しました。
購入時のブログにDCTを選んだ理由は書きましたが、慣らしが終わり富士ショートでのサーキット走行も終わりましたのでどんな感じか書き留めてみることといたしました。
始めにお断りしておきますが、私自身の感じたままを書きますことと、あくまでBMW M2 2017年11月製造モデルに搭載されているDCTについて述べるだけですのでご了承ののほど、よろしくお願いいたします。
街乗り
まず発進ですが、アクセルをちょん踏みするとトルコンATのようにクリープっぽく動きます。
がくっと動くこともなく、スムーズに動きます。
私のMTクラッチつなぎよりスムーズ(笑
DCTのギア比とにMTのギア比はこんな感じです。
DCT 4.806/2.593/1.701/1.277/1.000/ 0.844/0.671/4.172
MT 4.110/2.315/1.542/1.179/1.000/ 0.846/-.---/3.727
差(D-M) 0.696/0.278/0.159/0.098/0.000/-0.002/-.---/0.445
ファイナルはどちらも3.462であります。
7速と6速の違いはありますが、5速(!)が直結なのは一緒でありますね。
全体的にDCTの方がローギアードであることは一目瞭然であります。
そしてギア間の隔たりが大きいのもDCTです。
ちなみにエイト後期のMT1速は3.815、ファイナルは4.777。
エイトの方がローギアードなのはトルクが小さいからですね。
M2に搭載されるN55エンジンは1400rpmで47.4kgmを発生しますのでトルクだけで言えばギア間の隔たりが大きくてもだいじぶでありましょう。
特にサーキットの場合は。
ま、数値的なことはさておき。
この1速がローギアードなおかげでクリープっぽい動きも可能となっておるようであります。
加速時はスムーズそのもの。
1速→2速はギア比の隔たりをすべりでカバーしているためかすべりが多くトルコンっぽい変速ですが、それ以上は鬼シフトと同じ位早く、尚且つスムーズなつながりであります。
全く問題なし。
ちょっとアレなのが減速時であります。
減速時はシフトダウンが必ずされます故、減速の加減によっては少しだけではありますが、くぅーんと前のめりになる感じがありますね。
加速時があまりにもスムーズなため、元MTであることを忘れてアクセルOFFするとカックンとなってしまうのであります。
このあたりが「DCTはギクシャクする」という事なのでありましょう。
MTから乗り換えた方なら理由がわかるので対処は簡単でありますが、トルコンATから乗り換えられた方は戸惑うことになりましょう。
また、停止寸前にきゅっと停まってしまって少しだけカックンします。。。
あのMTでクラッチ踏んで最後の瞬間にブレーキをすっと緩める、という停まり方ができない(笑
なので同乗者がいるときはニュートラルにしてブレーキだけで停まるようにするとスムーズであります。
また、速度が出ている状態でニュートラルにし、そのあとまたドライブに戻しても適切なギアに入れてくれますのでらくちんであります。
それから加速時にある程度加速した後アクセルを緩めると、私の知っているトルコンATですとギアアップしたような記憶がありますが、こいつはギアアップしませぬね。
また、DCTの機構上なのか、フライホイールが軽そうな感じがあります。
ま、実用上は全く影響はないのですが、空ぶかしの時にかっちょええ(笑
235の時はエンジン回転の落ちが遅くて、サーキットでのシフトダウン時に少し不満がありましたね。
サーキット
サーキットではSPORT、もしくはSPORT+モードで走るわけであります。
オートマモードはアクセルべた踏みなら、リミットの7000回転でシフトチェンジが一瞬にして行われます。
オーバーレブとかありえませぬ。
しかしながら、場所によってはべた踏みできないけど加速していくようなところもあると思いますが、そういう時はオートマモードだとシフトアップしちゃいます。
なのでそういう場合はマニュアルモードであります。
マニュアルモード全開加速時のギアアップはショックがあります。
カブとかのロータリー式ギアをスロットル戻さずにギアアップした時みたいな感じ、ってわかんないか(爆
エンジンの回転数を合わせてからシフトアップされるわけではなく、車速に合わせてエンジン回転数が落ちるので、その瞬間は加速側のショックがあります。
でもそれ以上にシフトチェンジが瞬速なのはすごいです。シフトダウンも全く問題なし。オーバーレブしそうなときはシフトダウンできませぬ故。
ですのでブレーキ踏みながら、かちゃかちゃとレバーを引っ張るわけであります(笑
あ、間違ってるかもしれませぬが(汗
また、シフトダウン時はもしかしたら一瞬ニュートラルにしてブリッピング後につないでいるのかもしれませぬが、そこまではわかりませんでした。
BMWのDCTはいろいろ言われておりますが、私にとってはギクシャクすることもなく、渋滞でも困ることはなく、もちろんサーキット走行に支障があるわけでもなく、実に素晴らしいと感じました。
欠点は街乗りの減速時でありましょう。
後は伝達ロス。一般には3%位の出力ロスとなると言われており、M2の場合は11馬力ほどとなります。
これは結構大きいと思われます。
サーキット走行ではDCTオイルクーラーのおかげか油温上昇による制御も入りませんでした。
いろいろ温度に厳しいショートで大丈夫だったので、コースの長い本コースではまず大丈夫でありましょう。
真夏は知りませぬよ!
最近のトルコンATは乗ったことが無いので良くわかりませぬが、だいぶ出来はいいようでありますね。
今度86ATのレンタカーを借りる予定があるのでいいろいろ試してみようと思います。
というわけでMTにしなかったことを納車までに何度か悶々と考えていましたが、今は満足しております、はい。
あ、トンネルに入った時(気軽に)空ぶかしできないことを除いては、ですけど(笑
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Posted at
2018/06/25 21:09:39