
GRカローラの商談権の抽選に申し込んだ我が家
万が一の当選後にFL5からの乗り換えに慌てないよう試乗を行いました
が
この時以降、夫婦間で熱い議論が繰り広げられています。

スポーツ特化を辞め、違う次元を求めたFL5

スポーツする楽しさを突き詰めたGRカローラ
どちらも高い次元で具現化しており、どちらも高い評価を得ています(*´ω`*)
似て非なる、お車2台
我が家では、めずらしく意見が割れています(• ▽ •;)
自分は、過酷な豪雪下も走れ、モータースポーツも気軽に楽しめるチューニング車両大好き男のロマンな、GRカローラ(≧∇≦)b
奥様は、超高速ツアラーにも映る風格と乗り味を持ち、機敏過ぎず乗り味豊でおしゃれなFL5(≧∇≦)b
そんな悩みに至ったFL5乗り視点からのインプレをまとめました。
GRカローラのと対面は、2回目
概観は、凝縮感がステキで自分好みなGRカローラ、でも、駐車場に困るけど迫力のFL5も捨てがたいと奥様。
パッケージングは車体が大きなFL5の圧勝。
とさっさと乗り込みます。
インパネデザインが、ちょっと古臭さを感じるトヨタ的デザイン。ホンダ車に慣れていると、少し重厚に感じます。
座ると、あれ?シートの座面が硬くて尾てい骨がむずむずします。ウレタンが安物なのか?表皮が張り過ぎているのか?
お高いスポーツマシンなので、レカロ並みのフィット感を期待してましたが、少々がっかり。
「皆さん、シートは替えちゃいます。」という言葉に納得。
ちなみに、レカロですか?間違われる絶妙な座り心地を確保しているFL5のシート最高です
シートポジションは、少し高めで、見晴らしはいいけど、安定感をスポイルする高さかな。
でも、ラリーには良いし、日常使いを考慮すれば、ちょうど良いのかも?
でも「皆さん、シートは替えちゃいます。」という言葉にも納得。
ちなみに、助手席からは、ペースを上げると高い目線は少し不安というクレームがありました。
んん~、シートヒーター付レカロに替えちゃう?シートヒータ配線とスイッチそのまま活用できる?とかいきなり出費の嵩む話。
とシートに少々がっかりしてますと、真正面に飛び込んできましたのは、男のロマンのヘッドアップディスプレー。これだけでテンション上げ上げ、BSI等とのセットオプションなので購入決定ですね。っていうか、これだけで、GRカローラ100点満点の自分。
調整のためにステアを握りますと、少し細目ですが、小さめでスポーツ走行でも使える絶妙な大きさ、形状やグリップ感も良く、自分的には交換の必要性を感じない丁度良い感じです。
FL5の少し大きなステアを思い出して思わず笑みがこぼれます。
さて、一通り、操作説明を受けていよいよ実走開始
MT初心者向け介助システム(iMMT)のスイッチを入れて発進
エンストしないというシステムを確かめるために、初心者風に発進しましたが、
エンストしそうな挙動に、慌てて自分でリカバリー
いやいやいや
たぶん普通にエンストすると思います。この程度の制御でエンスト防止は無理。
聴けば、エンスト防止システムの作動にはコツがいるんだとか、そこはコツも要らずにしれっとエンストしないホンダに学んで欲しい。
クラッチですが、ハイパワー4WDということで、返しが強めでポイントも高く、FL5の軽くてポイント低めの半クラ楽々で制御バリバリのクラッチに慣れていると、日常域では低回転時の細いトルクと合わさって、渋滞では少々難儀に感じます。
FL5の日常使いの良い快適なクラッチ最強です。
ちなみに、GRカローラは手引きサイドブレーキなのでFL5のようなブレーキホールド機能はありませんが、坂道発進をサポートしてくれるヒルアシストが付いており、坂道発進に不安はありません。
さて、GRカローラ最大の美点
GRカローラのミッションですが
傑作です。凄くいいです。

FL5のミッションは、スコスコと軽くて気持ち良いので、これより気持ちの良いフィーリングのMTなんてあるのかな?と現実逃避をしておりましたが
世の中、上には上があります(´-﹏-`;)
GRカローラのミッションですが、コキンコキンと節度感がサイコーに気持ち良いです。前後のストロークもサイドストロークも適正で、全速が気持ちよく入ります。これを味わうとFL5のは、ワイヤー張りで節度感はなく、123速はンゴンゴ、456速はゴリゴリと、精密とか絶妙という表現は無理なフィーリングに、最後のMTがこれか~と苦笑いです。
で、あまりにゴキゲンなシフトフィールに無駄にチェンジを繰り返しましたら、「MT乗りうぜ~」と助手席の奥様の冷ややかな視線が痛かったです。
しかしながら、レブマッチシステムも日常域では作動に少々コツと条件があるようで、FL5に学んで欲しいところ
さて、走り出して直に感じたのが、ボディの強靭さ
FL5のボディには、カタカタと囁く小さなホンダ妖精が住んでいますが、ボディ本体からはミシリとも言わずに尋常ならざる剛性を感じるので、こりゃぁ凄い、これより強靭な車ってあるかな?と現実逃避をしておりました。
が、世の中、上には上があります(´-﹏-`;)
試乗を終えてFL5での帰り道、あれ?こんなにこの車のボディって緩かったのねと、いやいや、ホンダが求めたのは、トラクションのためのしなやかさですよね。
で、GRカローラ、ロールバーの入った車両のようです。ラリー車、競技車的とよく揶揄されますが、まったくそのとおりで、ドア自体に剛体機能を求めずとも、骨格がとても頑丈、応力に対して強靭で包容力があります。
実際、FL5よりドアの開きが軽くて、奥様は勢いよく開け過ぎて焦ってました。
乗り心地は、硬いと言われているので、身構えておりましたが、これもまたラリー車。
スタビリティをボディに委ねるストローク豊かな足なので、段差も遠慮せずに安心して走れます。
自分的には、FL5のスポーツモード並み、凸凹の激しい道路では、逆にFL5より快適かも?と感じました。
ところが、助手席からは、体に入ってくる衝撃はGRカローラの方が強いらしく、FL5の方が優しいらしいです。ステアを握って体への入力を分散できる運転席とは印象が違うもの仕方なしです。
コーナリング性能ですが
正直、超高応答のヤリスより少し劣る程度のハンドリングを期待していましたが、ヤリスとFL5の中間、エンジンが軽量コンパクトな分、FL5より抜群に応答性が高いのですが、ベースがカローラなのでトヨタ的なファジーさを消せないのか、ただ、そこは次回の小改良で改善されたということなので期待です。
それにしても、AWDで実車両重量でFL5より重いのに、実に軽快でステアに忠実な動き、モリゾーさんとそれを支える技術者の熱意に敬服いたします。
逆に、FL5のアメリカ人好みの異常に大きい車両をベースにした厳しいパッケージングを改めてと実感することになりましたが、それでこれとは、凄い!と素直に感動です。
ブレーキは、タイプRと、フィーリングが同じで笑ってしまいました。
軽いタッチでしっかりと効き出す街乗のり超楽チンで、強く踏むと深いタッチでコントロール性抜群、でも真剣に攻めるとちょっとぐにゃりとするのはご愛嬌というやつですね
そして、試乗の途中にニュルのミニコースの設定がありましたので、信号ダッシュで4秒間だけ、踏ませてただきましたが、調律されたエンジン音、吸排気、ターボ、ミッションの唸りに、萌え萌えです。
奥様からは、久々の4WDダッシュとジャンピングコーナリングに、悲鳴が漏れ出ました。
と、おいっ!調子に乗るなと、奥様に鬼の形相で怒られました。
ごちそうさまでした。
それにしても、スタビリティの高さに唖然です。FFのFL5ならアクセルコントロールか電制介入必至の場面も、安心して踏み続けられる喜び。
でも、助手席の奥様的には、FL5の方がわかりやすいというか、GRカローラの非常識な走りが嫌とか、複雑な心境らしいです。
エンジン音ですが、エンジンフルチューンのアルトワークスK6Aに乗っていた経験的に、調律された3気筒は、6気筒のトゥルル~ってな感じの半分の心地良い音がします。GRカローラも感性に響く心地よい音がしました。さらにバックタービンの音やターボの回転音、ミッションの唸り、マフラーからのバブリングなどのいろいろな音が混ざって、ドライバーの気持ちの高ぶらせる演出というか快適性に媚びない造りに感動です。
FL5も、NA好きを喜ばせる過剰な音合成より、バックタービン音や排気のバブリングなど、ターボ車を強調する方向で作りこんで欲しかったな~と思いますが、そこが目指すべきものが違うFL5のちょっと残念なところ。NAファンの呪いも怖い。
さて、試乗を終えて、自分のFL5に乗り換えますと、FL5って、カジュアルな車だな~っと感じました。
でも、このカジュアルさが、車の大きさを打ち消すほどに心地よく運転しやすい要因となっていることも事実。
FL5は、劇速スポーツツアラーな傑作車だと、改めて認識しました。
ファイナルモデルに期待ですね。あるのかな?
で、エンジンだけは、FL5の圧勝
パワー、フィーリング、レスポンス、扱いやすさ
重さ以外は最高です。もうこれ以上の純ガソリンエンジンには出会えないでしょう。
最期の珠玉の名機に乗れて幸せ
せめてGRカローラに望むことは、パワーですね。
3500回転からが美味しいドッカンターボですが、少々ドッカンが足りません。
というわけで、似て非なる、ジャパニーズスポーツ
カローラ?
シビック?
好きな方をどうぞ?
この選択は難しい
お金があれば、どちらも買いますが、それは無理
我が家的アンサーは
2台足して2で割って欲しい。
セリカGT-FOUR復活プリ~ズです。