レガシィであるということ

新しいレガシィが発表されました。

特にB4は車格が一回り上がって、かなり良い進化をしたセダンとして
完成度がかなり高いです。
個人的にも「かなりアリ」ですが、購入するなら次はワゴンか
ハッチバックと思っているので今回は残念。

もっと残念なのはツーリングワゴン。

基本的には「キープコンセプト＋車格アップ」なのですが、
大事なものを捨ててしまいました。

それは「アイデンティティー」。

らしさ、とか、こだわりであったり、
誰から見ても分かる「ブランド」でなければいけないはずです。

それは車に当てはめると、機能やデザイン、性能であったりします。

個人的に「レガシィツーリングワゴン」はこうあるべき。というのを挙げてみました。

まずは主な特徴として、

・ガラス面が連続したDピラー(ヒドゥンピラーというらしい)

・ウェッジシェィプデザイン

・切り立ったリヤウィンドウ

・水平対向4気筒(トルク重視)

・4WD

他にも走りであったりハンドリングなどの味付けもありますが、
たった5つですがどうでしょう？充分レガシィツーリングワゴンっぽいでしょ。

しかし、悲しいことにこれらのアイデンティティーで
個人的には一番大事だと思っていたDピラーのデザインが変わってしまいました。
これじゃぁレガシィツーリングワゴンじゃないです。

実際、開発ではこのデザインを最後まで残してあったそうですが、
車格アップするためにデザインを変更したらしいです。
これがマーケット重視のトヨタDNAってことなんですかねぇ。

レガシィをベースに、ウェッジシェィプをマッチョにして、6気筒を積んで
アウトバックという派生モデルが誕生しました。
これはこれで「全然アリ」です。上手いブランドを生み出したもんです。
ってか、今回出てきたのはこのアウトバックじゃなくて！？
という感想。

レガシィをもっと売るにはこの方法で合っているかも知れませんが、
同じ物造り側の人間から言わせて頂けるなら、
もう少しそのこだわりは捨てないで欲しかった。
販売数は伸びる可能性はありますが、
間違いなくファンは減るでしょうね。

残念！