全塗装してみる

今年最大のリメイク、色替えを行うため、いつもの工場へ出向き、足付け作業をしながら社長とあーでもねーこーでもねーと、色についてお話をしておりました

ガルウイングで、クォーター部分が凹んで居るのでパテもって平にします。その頃、色について大まかに決定していたので、塗料を調達したりしてました。

基本キャンディーブルーで行く方針で、ベースのシルバーを元々のシルバーメタリックを使い、その上からキャンディーを吹く手法です。

目張りは見えてるところだけを隠すいわば｢天ぷら塗装｣にしました。日にちもないので仕方ないです。

ただ、ベースのシルバーを塗りわけの一部として使いたく、｢養生の鬼｣とまで社長に言われたおいらはまた、こだわりの塗りわけを行いました。

塗るのは社長にお任せしたのですが、どうもうまくいかなかったらしく、某車両の純正キャンディーブルーにクリアーにも少量のブルーを入れる、｢重雄オリジナルダブルキャンディーブルー｣が出来上がりました。

養生部分のアップです。正直この時、失敗したら余市のイベントはドタキャンしようとも思っておりました。

意外といい感じに塗りわけされてました。はみ出した塗料はその後、3000番のヤスリにコンパウンドで消しました。

ここまでに来るまで、いろいろな人のアドバイスをいただいてやっとの思いで完成したキャンディーブルーです。

ソリッドでもなくメタリックでもなくパールでもない｢キャンディーブルー｣が、世界で唯一のカラーとして誕生しました。

足付けから養生までおいらがやり、塗装を社長の手を借りて行いました。こんなに苦労をして全塗装をしているのかと思うと正直一般的な工賃は安いと実感しました。

とても良い勉強になりました。