翌日からの続きです。
最終日の朝を迎えましたが
昨夜はそれほど冷え込まなかったので快適でした。
昨日奥のブルーシートを設置した高遊地区サテライト受付テントです。
昨夜だけで避難してきた住民の方々の車と集まって来たボランティアの車で駐車場はほぼ満車状態になってましたが・・
昨日取り組んだテントサイトと駐車場の区割り作業が機能しているのが目に見えると何だか嬉しいものですね。
テントに戻って朝食の準備をしますがこの画像の前にジップロック炊飯で作って置いたおにぎりを皿に移そうとしていたその時悲劇が!
何とおにぎりが勢い余って皿から飛び出し、テントの外までコロコロと転げて行きまして(汗
思わず
この時の悲劇を思い出してしまい、朝から何とも切ない気分になってしまいましたが・・・(悲
勿体ないので汚れた表面を軽く取り除いて付着した草もトッピングだと思いつつ、美味しくいただきました。
食後の珈琲を飲んでいる間にもどんどん気温が上がって来たのでテント内の物を片付けて車まで運んで行くと
関東から来たボラメンさん(何と私のフルネームの一字違い)がコンセントとUSBを増設してくれていまして(感謝
お陰様で家庭用充電機を持って来ていない方も充電する事ができ、一晩中利用されていたようで多数の方々がわざわざいらしてお礼の言葉を頂きまして逆に恐縮でした(汗
この車について質問してくる方がとても多くPHVに関心を持っている方が多い事に驚きましたがトヨタさんは、この機能は企業努力でPHVもHVも何とか標準装備(無理ならせめてメーカーオプションではなく後付け可能なDオプション)にしていただけないでしょうかね~?
これだけ世に広まったHV車が同じ機能を持てば災害時に電源に困る事はまず無いでしょうから・・・いずれそうなることを切に願いますm(__)m
そして最終日の作業は45張りあるテントを運用するにあたり、昨日各テントにガムテープに識別番号を書いて貼っておいたものが高齢者には小さくて見難い&雨風で剥がれる恐れがあるとのことでしたのでA4の用紙に識別番号を書いてクリアファイルに入れ雨で濡れないようテープで閉じて各テントに紐で固定する作業をしまして、その後も学生ボランティアから現地の方々とボラセンとの情報共有や地元の方々が気軽に利用できる伝言板があったら良いのではないか?との提案がありましたので何処かにホワイトボードがあったのを思い出して敷地内から破損したホワイトボードを見つけ出してきて使えるように修理、清掃して設置したら早速現地の方が書き込みをしてくれてました。
その後もこまごまとした雑務をこなしていたら名古屋から整体師の方がマッサージのボランティアしたいと訪れて来てくれたのでマッサージ用に準備しているテントを案内し、先ほど設置したホワイトボードに名刺と電話番号を書いて貰いまして
↓のカートは関東から来たボラメンの方が提供してくれているものですがこれ、資材を運んだり被災した住宅から出た被災ゴミを運んだりと大活躍でした。
その後手が空いたので昨日大量の浄水器を運び入れた公民館へ行き現地の方に組み立ての手は足りてるか聞いてみたら組み立てはとりあえず保留になったので住民に配布する時に備えてボランティアの方に組み立て方を教えておいて欲しいとの事でしたので浄水器を一つ預かって受付に戻り、長期滞在するボランティアの方に事情を伝え組み立て方を教えておきましたが、これが最後の作業となりました。明日は仕事なので残念ながら私のボランティア活動は12時をもって終了となりました。
電源提供していたPHVの周りを片付けて、最後に社協の方へ挨拶して現地を出発しまして
帰路に着きますが
設定していたルートをナビが途中で変更したのでその通りに進んでみたら・・
!?
!!
!!!
!!!!
結局また最終的には通行止めとなってしまいました・・
教訓:災害時にナビを信じるのはやめましょう(汗
紛らわしいので一旦ルート案内を消去して
再び阿蘇グリーンロードを通って
無事に帰宅する事が出来ました。
今回初めて災害ボランティアに参加させていただきましたが社協の人員が全く足りてないので現場でリーダーシップを取れるボラメンが積極的に動いてくれていたお陰で現場が回っている状況で、4月30日まで現場を仕切ってくれていた方はなんと関西からバイクで来られていた方で、今日まで運営で動いてくれていた方は栃木県からレンタカーで来てくれていた普段からボラ活しているという大学生でした。
お二人共に東日本大震災でボランティア活動を経験した方でして、全く知らない土地に真っ先に駆けつけて来てくれて西原村の社会福祉協議会がボランティアセンターを立ち上げて機能しだすまでの工程を支えてくれていたのかと思うと本当に頭が下がる思いでしたm(__)m
最近の九州ではこのような大規模災害は初めての経験なので混乱してますが東日本大震災を経験したボランティアの方々の経験と力が今熊本地震の被災地の復興を陰で支えてくれているんですね。
色々と考えさせられた3日間でしたが現地の被災した方々も明るく振る舞っており、子供達が笑顔で遊んでいたり、ご年配の方々が散歩していたりする風景を見て、これからの復興期に一番必要とされる支援は現地でのボランティア活動だと確信できました。
現地の各商店(生鮮食料品店、コンビニ、ホームセンター)では物資も行きわたりほぼ通常の品ぞろえになってきておりました。被災地には凄い数の支援物資が届いており、逆に地元の消費経済がちょっと心配なので、これからのボランティア活動は現地での積極的な「消費」も復興支援の1つになってくるかもしれないですね。
この辺りは各被災地で事情が違うと思うので事前にしっかりとリサーチをした上で参加されるのがいいかと思います。
ちなみに今回私が参加させていただいた高遊地区サテライト(ボランティアキャンプサイト)では今回45張り張ったテントに地元の被災者はもちろん、現地では宿も被災して泊まる術が無く長期活動したいがテント等の装備をもたないので躊躇しているボランティア希望者へも提供する方向で調整中で準備が整ったら
西原村災害ボランティアセンターのフェイスブックが更新されると思いますので今後西原村でボランティア活動を考えている方が居ましたらこまめにチェックしてみるといいかも?
私もまたタイミングを見て参加させてもらおうと思っています。
今夜は3日振りにお風呂へ入ってサッパリできました。
↑ちなみに菊池まで行けば温泉が営業しているそうです。
息子が帰省してきたので一緒に飲もうと思って楽しみに帰宅したら友人達のお誘いで妻と一緒に出掛けて行ったので・・・
今夜は思い出を肴に一人で飲んで撃沈しますかね。
追記
いろんな復興支援の形 トリプルボランティア という記事を見て共感できたので内容の一部を転記しておきます。詳しくは
こちら
トリプルボランティアとは「災害ボランティア」「観光ボランティア」「伝達ボランティア」の3つを行うもの。「災害ボランティア」はガレキ撤去や被災住宅の支援といった多くの人が知っているボランティア活動だが、「観光ボランティア」とはその名の通り観光することを指す。被災地や直接的な被害は受けていないものの風評や自粛によって辛い状況になっている場所へ観光として赴くものだ。しかし、場合によっては宿泊施設を被災者や復興事業者が利用している場合もある。そうした時は離れた場所に宿泊し、そこから観光地へ行く。
もう一つの「伝達ボランティア」とは、被災地で見たことを個人が伝達する支援活動だ。SNS時代に広まったもので、発災時の被災地情報や物資支援といったことだけではなく、その後も長期に渡って発信しようというものである。これが広まった背景には新聞やTVなどの報道はどうしても瞬間的な発信になりがちで、被害の酷い時にだけ報道しやすいという短所がある。しかし、復興に向けて活動している人や、地域の細かい情報などは個人が発信すれば良い。人が人へ伝達することで被災地を支える。
トリプルボランティアは2つだけでも大きな支援となる
トリプルボランティアはダブルではなく、トリプルとしたところに意味がある。それは3つのうちの2つだけでも実行できれば大きな支援になるからだ。いま、ボランティアは全国から一気に集まり、参加できないで帰る人が生まれている。熊本市の災害ボランティアセンターは1日、9時に受付開始の予定だったが、集まりの多さから8時30分には受付を締め切った。
受付開始前の締切ということで参加できなかった人は多かったと思われるが、そのような時こそトリプルボランティアの2つを実行すれば良い。実際、東日本大震災でも遠くからボランティアに来たのに参加できずに帰る人がいた。そのような時は必ず被災地の飲食店や土産物店でお金を使い、被災地のいまをSNSで発信した。そして被災地が復興するために個人の力で支援をしたのだった。
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多様なボランティアの形で長期的な支援を
今回の災害には長期的な支援が必要となる。その時に求められるのは、多様やボランティアの形だ。災害ボランティアがスタートする時は主にガレキの撤去や自宅の整理などがニーズとなるが、これから仮設住宅への転居がはじまると引越しボランティアへのニーズが生まれる。また、仮設住宅では新しく住む人同士の交流を支えるイベントボランティアや、話しを聞く傾聴ボランティアといったニーズもある。ボランティアは参加する人が得意とする分野によっても参加者数に差が出るが、こうしたニーズの変化に柔軟に対応するためにも様々なボランティアの形を理解しておく必要がある。
トリプルボランティアはこれからしばらく求められる支援で、今後の災害時のボランティアの形を新たに提示するものだ。体力の問題などからガレキ撤去等の肉体労働が出来ない人も、そして参加することができずに帰ることになった人にもお勧めしたい。いま被災地に必要なのはそうした様々な形のボランティアなのだから。
以上、転記おわり
正に今、観光地である熊本県と大分県で起きている事態そのままです。
先日実際に阿蘇グリーンロードを往復走って来ましたが相変わらず素晴らしいドライブルートと絶景で観光客も多数訪れて賑わっていましたし、「あそ望くぎの」も一部の食事の提供を除きほぼ通常営業をしているようですし、このように両県では被災していない、またはGWに間に合うようにと頑張って復興して営業再開しお客さんが来てくれるのを待っている観光地が沢山あるようです。
観光する事も大切な復興支援の一つです。ゴールデンウイーク後半は自粛ムードを止め、両県の観光地を積極的に訪れて楽しみながら「観光ボランティア」してみてはいかがでしょうか?