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スバルの前身である中島飛行機の関連会社 中島鉱山のお話の続き


高千穂町とろくの鉱山は、昭和29年にヒ素採掘を目的に再開されましたが、地元からの反対も根強く、ヒ素焼きの釜も集落からやや離れた山の中腹に建てられました



ので、煙害はありましたが、やはり戦前〜戦中に中島鉱山が操業していた時のような激しい被害はなかったようです

結局は昭和37年に出水事故によって閉山したので、戦後は実質5〜6年しか稼働していないようです

その後、被害者からの裁判が、最期の鉱業権を持っていた会社に対して行われて、最終的には最高裁で和解しています

ある時期までその鉱業権を持っていた(訴えられた)会社(ここは直接は操業していない)の役員に、中島姓の女性のお名前がありますので、もしかしたら両者に関係があったのかもしれないなんて思っちゃいます

今も毎年数名、被害者の方に慢性ヒ素中毒症の発症が続いてますが、発表される資料の年齢から察すると、戦前戦中に被災された方が多いように思います

けど、多分、いちばん住民に被害を与えた戦前戦中時に操業していたのは、スバルの前身である中島飛行機の子会社 中島鉱山で、現在のスバル(富士重工業)には確かに時効も除斥期間もすぎていて、法的責任はありませんが、道義的責任はママあるんじゃないのと

昨年5月に、スバルの社長が記者会見で話していた「スバルの社内にある(不正を見逃す)雰囲気」とかがあるのは、こんな社会的・歴史的な責任を見逃していることも一因じゃない？

コンプライアンス研修ってどんなのをやってるんだろう


なので、その後も色々と不正というかなんというかバルブスプリングやパワーステアリングの件が起こっていますけど、これって過去の歴史が教訓になっていないので、社内で経験が生かされていないんじゃないのと

過去の経験を生かす社風？仕組みがないのかもね


水俣病を起こした チッソさん(現在のJNC)
第2水俣病の昭和電工さん
イタイイタイ病の神岡鉱山さん

宮崎でも、松尾鉱山(ここでもヒ素が採れていた)を操業していた日本鉱業さんや見立鉱山をやっていたラサ工業さん(確か？)などきちんとＰＰＰ(汚染者負担)・無過失責任の原則に則ってされていると思います

現在でも鉱山跡から排水があるのでその処理と被害者への補償をされているようです




なんでこんなのを書いているかと言うと、繰り返しますが、数日前のブログ記事を繰り返しますが

お正月の新聞広告で

スバルの起源は

「飛行機研究所」(だったかな)と書いたことに起因しています

そこから、中島飛行機の話を伏せたり、零戦を作ったり(確かにそりゃ書けんだろうけどさ)、自社の都合の良いところだけを持ち出したからです

それには責任も付いてきて、それ言うなら責任もきっちり取れよ(責任を整理) って思ったからです

国策としての戦闘機の製造や戦時労働者の話ではなく、法人の生産活動としてしちゃったこと


続きで中島鉱山の記録を書いてみます