普段通りに生活してもらうことが復旧の近道

のってんが勤務しているホテルの経営が完全に傾いてしまいました。
今回の震災によりゴールデンウィークまでもキャンセルが続き、支払が全く追いつかない。
いついつまでに支払います。
これって収入の予定があるから出来る話。
予約がなきゃ収入の予定が無いから資金繰り出来ませ～んＴＴ

約束が出来ない。

当館に出入りしている業者様も品物を買ってもらえない。
仕入が不要だから。
まったくもってのデフレスパイラル。
八百屋、肉屋、魚屋、クリーニング、売店の仕入、全て不要。
旅館業はいろんな分野と取引があるわけです。

そんな中、実に41名の被災された方を当館では収納していたのですが、本日それぞれに帰りはじめ14名になりました。
仕事しないと収入がないのですから。
土地を変えアパートを借りて仕事をする方、元の会社で仕事を再開する方、東京が本社の方は本社から見舞金が口座に振り込まれ今日が今後の話合いと言っている方。
震災から10日目、皆様動き始めております。

今、キャンセルの電話を頂いて、キャンセルの理由が自重とのこと。
交通やガソリンの関係で来れなくなったなどは仕方のないこと。
でも被災された方に申し訳ないという気持ちでキャンセルされるのは、お気持ちは解るのですが、さらなるデフレを招きます。
皆様が通常に過ごすことで全てが回り始めるのです。
のってんとこのホテルだけじゃなく、あらゆることが回り始めます。
そこに仕事も生まれていきます。
被災された方がスイートに１０日間泊っていたり、ストレスのため羽を伸ばしに来ている方も一般の方に混じって当館に来ております。

普段通りに過ごして頂くことが元通りになる一番の近道であることを認識して頂きたいと思っております。

バブルの頃、温泉旅館は6万軒ありました。
今現在、4万軒。
今回の震災で何軒が生き残れるのか？
推定１万軒は潰れるとのことです。
その１万軒に関わる業者様は何軒なんでしょうか？
のってんのホテルで出入り業者は４０社を超します。