ブレーキキャリパー（前）オーバーホール　１６インチ編

まずタイヤを外し、ブレーキパッドを取り外し、
ハブからキャリパーを外します。（１７番のメガネ）
キャリパーに刺さっているブレーキラインを取り外すと、
ブレーキ液が止めどなくぽたぽた垂れるので、エア抜きのバルブに刺さっているゴムキャップを差し込んでおきます。

ダストブーツを止めているリングを外します。
ちょっとこじれば簡単に外れます。

（キャリパーの中のブレーキ液は、注射器で抜いておきます。）

ダストブーツもここで外してＯＫですが、
多少ピストンが出てからの方が取りやすいか．．。

ブレーキラインが刺さっていた所に蓋をする。
蓋は同じ径／ピッチのネジをねじ込む。
写真では、教材として買ったキャリパーについていた、
ちょん切ったあとのブレーキラインを使用しました。
ピストンの間に木片を差し込み、エア抜きをするバルブを緩め、そこから空気入れで、キャリパーにエアーを入れていきます。ある程度入れると、ピストンが一気に飛び出します。１個だけ取れてしまうと、あとのピストンを出すことが出来ないので、４個均等に出るようにします。
（これが一番難しい．．．。）
写真の状態になれば、あとは手で取れます。

キャリパーの中にあるシールも取りますが、
堅いものを使うと、シリンダーの中を傷つけてしまうので、写真では竹串を使っています。

これで全てバラバラになりました。
ピストンと、キャリパーのシリンダー内をきれいに清掃します。（使用するのはブレーキ液）
ピストンは、シリンダーの中に入る部分はあまりいじらない方が良いです。

きれいになったら、まず新しいシールを、シリンダーの中に入れ込みます。
このシールにはグリスが塗られているので、指できれいに延ばしてから入れこみます。

ピストンにダストブーツを取り付け、ピストンの周りにブレーキ液を流し込みながら、囓らないようにキャリパーにまっすぐ挿入します。

４つとも挿入したら、ダストブーツのリングをはめて完成です。

あとは、ハブに取り付け、ブレーキラインを接続、ブレーキッパッド取り付け、ブレーキラインのエア抜き、タイヤ取り付けで終了です。

キャリパーを外したついでに、色を付けてみました。