ALPINE HCE-C1000
数年前に取り付けした、同一メーカーのカメラで問題なく使用していましたが、最近のHDR搭載と明るいレンズを採用しているというカメラが気になったので交換してみました。
スペック的には各社で拮抗しているので、現在使用している同社の専用取り付けブラケットが、確実に継続使用可能なこちらのモデルにしました。
カメラと一体化しているケーブルだけの交換だと簡単な作業になりますが、残念ながらコネクタの形状が全く異なるので、配線は引き直しになります。外側から内側に引き込む穴は30パイのグロメットがぴったりフィットしますので、コーキング処理だけしておきました。
問題になるのが、カメラと電源ユニットを中継するカメラ延長ハーネスを使用しないと接続出来ないのですが、ハーネス長が7mある為、必然的に電源の取り出しはフロントに配置されているヒューズボックスからになる点です。
電源ユニットからはカメラ電源、映像出力、アースの各配線がそれぞれ3mしかないので、バックカメラ電源として簡単に取り出し可能な、リア側のテールランプユニットのバックランプ線へ接続しようとすると、延長ハーネスを用いて電源線を折り返すか、映像出力のみを中継してフロントに持っていくかの選択になります。
映像出力は中継したり延長するなどで、信号減衰のリスクがあります。カメラ電源はバックランプ出力かACCから取得する様に説明書にありますが、ACCから電源を取ると常にカメラが起動状態となる為、カメラの負担を考慮すると、やはりバックギアに入れた時のみ起動している状態が望ましいです。
そこでカメラの消費電力が1W強なので、試しにナビへ接続している車輛からのリバース信号に接続してみました。結果、ナビの画面はバック時のガイドラインを表示しますが、カメラが起動していないのか画像入力が無く真っ黒になりました。
色々と調べてみると、外車等ではパルスの関係、国産車では、あくまでも信号線なので12Vが出力されていないか、流れている電流が少ないかで、電源に適さないことがわかりました。
バックランプ出力はヒューズボックスのカプラから取り出し出来ますが、電源ユニットからの配線を全てナビ裏で完結出来ないか、色々と考慮した結果、リレーの使用にたどり着きました。
しかし先人の方々の情報から、エーモンの一番コンパクトなリレーでも、リバース信号ではコイルの動作電流が取得出来るか微妙なことがわかりました。リレーのスイッチ信号線としてバックランプ出力線と結線すれば確実ですが、それだとそのままバックカメラの電源線と接続するほうが早いので、また再考しました。
考えついたのが、昔、電動エアガンのスイッチ部分の保護で取り付けしていたMOS-FETを利用する方法です。これだとごく少ない電流で動作するので、押し入れにしまっていたもので自作しようと考えていたところ、うまい具合に画像の商品がエーモンから発売されていました。
3Aまでの電流が流せますが、バックカメラの消費電力からすると十分過ぎるスペックなので、念のため2Aのヒューズを電源側に取り付けして配線しました。
結果、拍子抜けするほどあっさりと動作しました。電磁リレーを使用していないので正確では無いですが、ACCで接続した時とバックカメラ映像への切り替わり速度が同等なので、これはMOS-FETの効果なのかと思われます。
また長くなりましたが、カメラ画質はかなり明るくなりました。コントラスト差が少ないのでメリハリの少ない画質に好みが別れると思われますが、夜間でも後方からのライトで白飛びしないので、明暗の差が少なく見やすいと感じました。
振り返ってみると、素直にヒューズボックスから電源を取るのがシンプルだったと感じますが、車輛本体へ配線加工するリスクが減らせるのと、アクセスする箇所が減るので、事前に情報があれば今回の方法だとナビ裏側配線で完結する為、リレーを取り付けする工程を考慮しても、こういう選択肢もありかと思います。
購入価格 | 11,200 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(Yahoo!ショッピング) |
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