【追記】Googleのポリシー変更により手順に追加事項があります。この記事の準備手順に加えて、
こちらの準備作業も行なってください。
iTronicsのITB-100HD。このドライブレコーダーを取り付けてもうすぐ4年目になります。
今、ドラレコというと何をつけるか迷っちゃうぐらい機種があって、カー用品店でも手軽に入手できるものですが、当時はFull HD録画できるドラレコはほとんど海外製。ということで、こちらは韓国製です。目立たず小さいのでまだまだ利用中です。
今回、まだ生かしていなかった駐車モードを呼び起こすために
バッテリーを導入。

ま、これが役に立つような事件が起きないことが一番いいですけどね。
そして取り付け後、久しぶりに録画状況を確認しようかと付属のパソコンソフトを起動してみたところ・・・

なにやら、Script Errorということでエラー発生・・・・
PCアプリの方は

動画の再生はできるのですが、画面右下のGoogle Maps表示部分が灰色でのっぺらぼう(汗)
あらら、地図がどうしても表示されません。
どうやらこれは個体差ではなく、古いドラレコソフトのせいなのか誰でも発生しているようです。どうりで、最近Hanwha-Japan / iTRONICSのドラレコが市場で元気がないと思ったら、なんか最近あまりアップデートしていないようです。
というこは、これはもう改善する期待は難しいということ??
でも、ドラレコ本体は元気なのでPCアプリが更新してくれないことだけを理由に買い換えるのももったいないですよね。
ということで、ちょっとなんとかしてみることにします。
それから、今日のブログはこの先長いです。このドラレコを持っている人以外は全く役に立たない話ですので、適当に読み飛ばしてくださいませ。
まずは、地図がどうやって表示されているのか調べてみました。
iTronics社のWebページ上に用意しているGoogle MapsをPCソフト内に表示しています。
http://www.ipassmall.co.kr/_mapapi/blackbox/map_google_australia.htmlを開くと、PCアプリ内に表示させる地図が開きます。

どうやら、この地図に問題があるようです。
この地図はiTronicsのサーバ上で動作させている画面なので、これを修正した代替地図をなんとか用意すれば解決するかもしれないです。
とりあえず、自分のPC内に代替ページを用意してみることにします。
自分のPC内だけで使うページが動作するよう、簡単なwebサーバをPC内に立ち上げます。これをやろうとするといろいろなソフトがありますが、一番シンプルでPC本体へ影響が少ない
sHTTPdというフリーウェアを使うことにします。さっそく
ここでダウンロードします。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると以下のようになります。

インストーラーは無いので適当な場所においてください。アンインストールはこのフォルダを削除するだけで済むので安心ですね。
それでは、この中にある設定アプリ「config.exe」を起動します。

こんな画面が出るので、アプリの説明書通りに「公開フォルダ」の場所をアプリ内の「sample」フォルダに指定します。
設定が完了したら、webサーバ本体である「shttpd.exe」を起動します。
起動するとタスクバーに十字架みたいなアイコンが常駐します。
ここまでできれば、自分のPC内にwebサーバが動いているので、
http://127.0.0.1/を開きます。
先ほど設定した「sample」フォルダ内のファイルがIEで見ることができます。URLの「127.0.0.1」とは、自分のPC内という意味です。
それでは、ここに自前の地図を用意していきます。
今回、修正した地図を作りました。以下からZIPファイルをダウンロードしてください。
map_data.zip
ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、「_mapapi」フォルダが中にできます。これを内容を変えずにそのままsHTTPdの「sample」フォルダへ入れてください。入れるとsampleフォルダ内は下のような構成になります。
用意ができたら、今度は
http://127.0.0.1/_mapapi/blackbox/map_google_australia.htmlを開きます。sHTTPdは起動している状態にしてください。
うまくできると、このように東京駅の地図が表示されます。
※依然として韓国の地図が表示されてしまう場合は、何度かリロードしてみてください。

アドレス127.0.0.1で表示しているということは、つまり自分のPC内で代替地図を表示させているということなんです。
ここまでできたら、あともう一息!
次にドラレコ付属のPCアプリでこの地図が表示されるように設定変更します。
ここから先はPCに慣れてないとちょっと難しいかも。
以下ファイルをメモ帳などのテキスト編集アプリで開きます。
C:¥Windows¥System32¥drivers¥etc¥hosts
※管理者権限が必要です。

ファイルが開けたら、図のように最後に1行追加します。
127.0.0.1 www.ipassmall.co.kr
hostsファイルを閉じて、PCを再起動します。
※詳しい人は再起動せずにipconfigコマンドで通信の初期化でもいいです
再起動したら、先ほどインストールしたsHTTPdが運転している状態で
http://www.ipassmall.co.kr/_mapapi/blackbox/map_google_australia.htmlを開きます。

URL上はiTronics社のHPを開いているつもりなのですが、ローカルPC内で作った代替地図が表示されます。
※依然として韓国の地図が表示されてしまう場合は、何度かリロードしてみてください。
これでエラーを改善した代替地図の用意ができました。こまでできたら、あとは最後の仕上げです!
ドラレコ付属のPCアプリを起動します。東京駅周辺の代替地図が表示されるはずです。
もしも東京駅の地図が出ずに、またエラーメッセージが出て地図がのっぺらぼうになる場合は、地図部分を右クリックして「Refresh」を選択してください。代替地図を読み直して改善するはずです。
ここまでできた状態で、動画を再生すると地図が正しく表示されるようになります。
これでもまだ時々Google Mapsがエラーを出しますが、以前ののっぺらぼう地図に比べるとかなり動作が安定するようになります。
これでPC内部に公式サイトの地図とは違うフェイクサイトを用意してアプリをだまして解決です。余談ですけど、こんな簡単にPCは騙せるのでネットバンキングをするときは注意しましょう。お金を抜き取るウイルスソフトは、これと似たしくみで銀行の偽ログイン画面を表示してパスワードを盗むんですよ。