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2016年07月04日 イイね!

サーキットの狼ミュージアム

サーキットの狼ミュージアム先日栃木のスーパーカーミュージアムに行ったばかりですが、茨城(成田近く)にもサーキットの狼ミュージアムというスーパーカー博物館があったので勢いで行ってきました。

ここは題名の漫画の原作者池沢さとし氏が主に設立した博物館のようで、スーパーカーブームに話題になった車両が多数展示されていますが、それだけではありません。

栃木の博物館はひとりでじっくり見せてくれましたが、こちらは支配人?の方がとても熱い人で、各車両の説明やうんちくを2時間以上に渡って熱く、じっくりと語って頂きました。

またエンジンフードを開けて中を見せてくれたり、さらにそれ以上のこと(謎)もやってくれて、たった半日でしたがお腹いっぱいになりました。帰宅して復習したら、教えてもらったことと、一般的に知られている定説と異なる事例もありましたが、ここでは博物館で聞いたことをベースに記述します。


ランボルギーニミウラ(1968~)
スーパーカー先駆メーカーのフェラーリを越える車を作ろうとDOHCV12気筒エンジンを横置きに搭載したそうです。しかし大型エンジンを横置きする構造上エンジンそばにパワートレーンが来るため後方に重心が集中し、バッテリーやタンク関連を前方に置いてもリア荷重になってしまったそうです。

『口で言っても伝わらないので、とりあえず中を見て下さい』ってフードを開けてくれましたw



フェラーリ512BB(1976~)
ミウラ登場のためフェラーリも気合いを入れ、レース技術をつぎ込み512BBを開発したそうです。
当時フェラーリは風洞室なども持っていたため空力のノウハウが市販車にも生かされたそうです。

ところで先日栃木の博物館で見た512BBと比較するとバンパーひとつでも結構変わっています。
年式やその後のレストアなどで違いが出てくるのでしょうかね。



ランボルギーニカウンタック(1974~)
ミウラの後継車として登場したそうですが、フェラーリはレース技術を基本にするのに比べ、ランボルギーニは机上計算で設計した製品を市場に出した後に問題点を一つ一つ改良するやり方だそうで(それでいいのかw)、年式によりエアダクトや補強が追加されたりしたそうです。

ミウラ横置の反省から、カウンタックでは後向きの縦置きにして荷重バランスを取ったそうです。
だからミッションは前側に伸びています。そういえばRRの大型バスも同じようなレイアウトです。



ガルウイングドアは格好良いからこうしたわけでなく、ボディ構造でドアの付け根にヒンジを付けられないため、ガルウイングにせざるを得なかったそうです(結果的に格好良くなりましたが)。

ところで運転席足元を見ると、昔の車って高級車でもボディに押されてペダル周りは狭いです。



フェラーリ308GTB(1975~)
展示車はグラスファイバーボディだそうです。Aピラー付け根の塗装に亀裂が入ってますが、車を道具扱いする自分ではスーパーカーの維持は難しいなと感じました(金銭的にも難しいですがw)。

このフェラーリのタイヤも栃木同様パツンパツンでした。年数が経つとこうなるんですかね。



トヨタ2000GT(1967~)
当時映画007で世界的にも話題になりましたが、映画では当初ハードトップの予定でしたが、主役のショーンコネリーの背が髙くて乗れなかったので、急遽改造してオープンにしたそうです。この車は映画の車を再現してナンバーまで取ってしまおうと、事故車を買い取って作り直したそうです。

ところで知らなかったのですが2000GTって前期型/後期型があったんですね。



当時家が買える価格でしたが、それ以上に高コストでトヨタも売れば売るほど赤字だったそうです。
しかしトヨタがスポーツカーでも快適性を求めるのは今と同じようで、ドアの付け根を30cmほど切り込んで乗降り性を向上したそうです(確かに大抵のスポーカーって乗り降りしづらいです)。

あと運転席周りのスイッチとか普通の車とかなり違うので、2000GTをよく知らない人に運転させるとスイッチとか探しているうちに事故ってしまうことが意外に多いので注意が必要なんだそうです。



エンジンフードも開けて見せてくれましたが、驚いたのはボンネット裏にランプが付いていました。
そういえば昔の高級車もボンネット裏にランプ付いていましたね(笑



コスモスポーツ(1967~)
コスモってランプの前に付いている網目は何でしょうかね。ランプの冷却用でしょうか。
1ローター2プラグのためがデスビが2個ありますが、分かれているのは若干点火タイミングが
違うとか理由があるのかもしれません。そして助手席にはなんとクーラーが付いていました。



デ・トマソパンテーラ
昔近所で乗ってる人が居ましたが、ノーマルなのにすごい爆音で近所中の子供が大騒ぎでした。
スーパーカーブームだから良かったものの、今なら苦情の嵐かもしれません。ところでフォードの
エンジンなど使ってるのですね、ランプなど所々の部品にもフォードのマークが入っていました。
(そういえばダイハツシャレードのデ・トマソ仕様ってありましたね)



なんかマッドマックスの車みたいな内装です。そういえばどちらも同じフォードだからでしょうか。
この車もクーラーが付いていました。高級車だからかクーラー装着率は高いです。



パンテーラのフロントガラスをよく見ると、なんと合わせガラス(LAMINATED)でした。

またリトラクタブルランプですが、一般的な車と違って凸凹の乗り合わせ?になってました。
これなら隙間や高さを合わせる手間が少なく合理的だと思いました。



ランチャストラトス(1975~)
オリジナル車とレプリカキットの2台が展示されていました。
エンジンは2500/2000+SCですが、パッと見分けがつきません。ホイールナットの数くらいでしょうか。



両車とも合わせガラスが付いていました。この湾曲したガラスは高いと思います。
ラリー車らしく下廻りはアルミでフラットにガードされていました。



BMW3.0(1971~)
凄いスラントノーズです。これで北海道走って鹿とぶつかったら防御力ありそうです。
しかしリアはいすゞフローリアンに似ています(いすゞがインスパイアしたのかもしれませんが)



このBMWはBピラーレスでしたが、ガラスの合わせ目が一般的なハードトップ車やグラストップ車のように先端が合わさっているのではなく、引き違い窓のように端部がオーバーラップしていました。
当時はガラス同士を合わせて密封する技術が難しかったのでしょうか。



今回気になったのは 60~70年代の車にもかかわらず合わせガラス装着車が多かったことです。
もしかしたらレストア時に合わせガラスを入れた可能性も捨てきれませんが、ガラスメーカーもそう
簡単に作ってくれる部品ではないので、オリジナルの可能性が高いのではないでしょうか。
(国内合わせガラス先駆のマツダがコスモに合わせを入れていなかったのは意外でしたが)



今回は入場者の中でご夫婦連れの人が居たのですが、その奥さんがあまり車に詳しくないけど
聞き上手な方だったので、博物館の方もつい目一杯説明してくれたところが大きかったです(笑

ここは土日祝のみオープンですが、面白かったのでまた行きたいと思っています。


Posted at 2016/07/04 16:14:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | 車雑学 | 日記

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「冬の北海道とかマイナス20℃とかになっても自販機の中の冷たい飲料って凍らないのですが、逆に無茶苦茶暑くなっても自販機の中の温かい飲料は沸騰しないのかな」
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