こんにちは!
今年も早いものでもう1月が終わろうとしていますが、昨年の年末から年始にかけて久しぶりに"欧州自動車博物館巡りの旅に行ってきましたので、旅の模様のトレイラーエディションを更新したいと思います!
最近、仕事が忙しすぎて旅のブログはおろか、モータースポーツ観戦記も完結できないままなので、体系立てた旅ブログは更新できないと思いますので、このトレイラーエディションで、伝えたいことを語りたいと思います。
※トレイラー(予告編)の割には、語りに語って長文となっていますので、お時間のある時にお楽しみください~
ここ数年はコロナ禍で、一時はもうヨーロッパに行けないんじゃないかと思って悲観していましたが、今回4年ぶりに渡欧することができました♪
ただ円安に加えて、入国制限が明けて最初の年末年始だったこともあり航空券がめちゃくちゃ高かったので、どうせ高いなら最近行けてなくて一番行きたい国を旅の起点にしよう!ということで、イタリア発の旅にしました。
今回の旅の日程はこんな感じ↓
このトレイラーエディションでは、皆さんも気になるであろう最近のヨーロッパクルマ事情をお伝えしていきます。
まずは現地イタリアのカーラジオでかかっていた軽快なイタリアンラップ↓を聞きながら、今回借りた車について見ていきましょう!
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予約の段階では、こんなプラン↓でした。
・フォード ピューマ(または同クラス車) with ウインタータイヤ
ちなみにヨーロッパでクルマを予約して、このプランの段階で表示されているクルマと同じ車が借りられたのは過去に1回しかありません^^;
2018年末にうさぎ㌘㌃夫妻とドイツに行ったときだけ、唯一プラン通りのゴルフ バリアントが借りられました。
今回もピューマ(MT)だったら良いなぁ~と思いつつミラノ マルペンサ空港に降り立つと待っていたのは・・・ジープ コンパス(Jeep Compass)のオートマ車↓でした・・・あぁ。。。
ヨーロッパで黙って車を借りたら自動的にMT車が出てくる時代は終わってしまったようです・・・
でも、気を取り直してこのジープコンパスよく見てみるとグレード名が"4xe"というPHV(プラグインハイブリッド)のようです。
なのでラゲッジルームには給電ワイヤーまで置いてある始末。僅か4年の間にヨーロッパもずいぶん様変わりしたみたいです。
まぁ、でも調べてみるとヨーロッパ向けのジープコンパスは南イタリアにあるフィアットのメルフィ(Melfi)工場で"ジープ レネゲード"と共に生産されているということで、メカニズムのみならず生産面でも"ほぼ"イタリア車ってことで、勝手に納得してマルペンサ空港を後にしました。笑
この調子で書いていくとブログ本編のボリュームになってしまうので、ここからは旅の途中で出会ったクルマ達やヨーロッパのクルマ事情を紹介していきます。
まずはマルペンサ空港でジープコンパスの隣に停まっていた"オペル モッカ(Opel Mokka)"です。
日本にも導入されるとかされないとか話は聞きますが、近年のオペルのデザインはウエッジシェイプの効いたカッコイイデザインですね!
ちなみにこれ↓はイタリアのガソリンスタンドで撮った1枚。
1リッターあたり1.858ユーロ、日本円に換算すると約300円/Lです。非常に高いです。。。たしか4年前は1.5ユーロ/Lくらいだったと思います。
こちらはイタリアとオーストリアの国境があるブレンナー峠の高速のパーキングエリアです。テスラの充電機"スーパーチャージャー"が20台以上配備されていました。
テスラ規格以外に対応した充電スタンドも配備されていました。
せっかく給電ワイヤーもあるし、俺のジープはPHVだし!ということで充電してみようかとも思いましたが、この日のブレンナー峠の気温は-6℃だったので、屋根のあるガソリンスタンドで雨風を凌いでベンジーナ(イタリア語でガソリン)を給油する方を選びました!
でもマジでBEV(バッテリーEV)で電欠気味だったら、-6℃の中ここで充電する以外の選択がないのかと思うと、やっぱ自分はガソリン車でいいかな・・・
ここらでドイツ語圏に入ったので、ドイツでカーラジオから流れてきてドイツ語の語感と多用される民謡っぽいリフにハマってしまった曲↓を聴きながら、ドイツのクルマ事情を見ていきましょう!
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こちらはシュトゥットガルト中央駅の駐車場に停まっていた"キア EV6(KIA EV6)"
名前からわかる通り韓国の起亜自動車が販売するBEVです。"KIA"のエンブレムがなんかスポーツウェアのブランドロゴみたいなのに変わっていたので、最初どこのブランドのクルマかわかりませんでした^^;
こちらは、今回ちょっと注目の"MG4 EV"↓です。
あの英国の名門"MG(モーリスガレージ)"が送り出すBEV・・・と言いたいところですが、MGブランドは現在中国の上海汽車グループが傘下に収めているので、中国製BEVということになります。
しかし、ドイツではBYDよりMGのEVの方がよく見かけたように思います。中華資本になっても"MG"ブランドは伊達じゃないってことなのでしょうか。
シュトゥットガルト中央駅に所用があり戻ってきたら、"キア EV6"と"テスラ モデル3"のBEV陣営に囲まれていました。汗
こんな感じで自動車産業都市シュトゥットガルト市内ではBEVも結構いるなぁという印象でしたが、アウトバーンでひとたび郊外に出るとBEVはまだまだ普及していないですね。
こちらはアウトバーンで見かけた"トヨタ プロエース シティ(Toyota Proace City)"
PSA(プジョーシトロエン)グループからのOEM車で、"プジョーリフター"や"シトロエン ベルランゴ"の兄弟車になります。
"フォルクスワーゲン T-ROC カブリオレ(Volkswagen T-ROC Cabriolet)"
日本未導入ですが、"T-ROC"の2ドアカブリオレ版ですね。自分は基本的にSUVというジャンルにはあんまり興味が湧かないですが、T-ROCカブリオレでMT車だったらSUVでも、ちょっと興味ありですね。
"ダイハツ クオーレ(DAIHATSU CUORE)"
ミラの車体に1リッターエンジンを搭載した欧州仕様ですね。
ここからはフランクフルト市内のクルマを見ていきましょう。
まずは"アルファロメオ スパイダー(Alfa Romeo Spider)"
最終型の"ヴェローチェ"のように見えますね。注目すべきはHナンバー(ヒストリックカー)登録ではないので、ずっと現役の個体でしょうか。ちょっと錆が浮いていたり凹んだりしていて普段使いされてる感がいい雰囲気です。
"ポルシェ タイカン(Porsche Taycan)"
意外にドイツ国内でもたまに見かける程度でした。
"ヒョンデ アイオニック6(Hyundai IONIQ 6)"
どことなく往年の"タトラ T87"のようなパウル・ヤーライの空力理論に則ってデザインされたかのような甲虫型リヤデザインが特徴的な韓国製BEVです。
こちらはうって変わって、南仏リヴィエラの眩しい太陽に照らされた"プジョー 205(Peugeot 205)"
モナコのホームストレート上で渋滞にはまる"ポルシェ 911 カブリオレ(Porsche 911 Cabriolet)"
ラリーサンレモの名物コーナーの先にあるイタリアの鷲巣村の一つ"アプリカーレ"に佇む"ダイハツ テリオス(Daihatsu Terios)"
アプリカーレで見かけた"フィアット パンダ 4x4(Fiat Panda 4x4)"
この辺りの鷲巣村は断崖絶壁の集落など、小型で悪路に強い車が結構求められるのか、日本でいうジムニー代わりの"パンダ 4x4"を結構見かけました。
"ピアッジオ アペ(Piaggio Ape)"
鷲巣村の内部は普通のクルマは入ってこれないほど狭いので、必然的にこのピアッジオの3輪トラックが必要になります。朝靄の中をベスパサウンドを轟かせてトコトコ走っていく姿は、どことなく"変わらないイタリアの風景"といった感じで、なくしてはいけない自動車文化遺産の1つだと思います。
それではアプリカーレからミラノへ戻る途中で、カーラジオから流れてきたアップテンポなイタリアンポップを聴きながら、アウトストラーダを駆け抜けるクルマ達を見ていきましょう!
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まずは色が素敵な"アルファロメオ トナーレ(Alfa Romeo Tonale)"
雨の中を疾走する
"スズキ イグニス(Suzuki IGNIS)"と "ダチア ダスター(Dacia Duster)"
アルファロメオ GTV(Alfa Romeo GTV)"
ヨーロッパでも、このくらいの年代のクルマを以前より見なくなりました。
"フォルクスワーゲン ID BUZZ(Volkswagen ID BUZZ)"
フォルクスワーゲン製のBEVミニバンです。実車は初めて見ましたが、VW TypeⅡの再来のような印象を持っていたので、見た瞬間「でかっ!」って思いました^^;
サイズ的にアルファードくらいありそうな感じです。
続いてミラノ市内で見かけたクルマ達です。
"シトロエン アミ(Citroen Ami)"
シトロエン製の2人乗り小型BEVです。実は後ろに写っている鷹目インプレッサの前にももう1台います。ミラノ市内ではちょくちょく見かけました。
1回の充電で70kmの航続距離らしいですが、現実的なBEVの用途としてシティコミューターが適しているのでしょう。
元祖シティーコミューターの"スマート(Smart)"と比較しても、一回りコンパクトなサイズ感です。
こちらはミラノ市内の路駐枠に設置された充電スタンド。
"フォード ピューマ(Ford Puma)"
残念ながら今回借りられなかったピューマですが、ヨーロッパでは結構走っていました。やはり、WRCにM-Sport Fordから参戦するRally 1車両に採用されていることも影響しているのでしょうか。
昔からヨーロッパの自動車販売には、結構モータースポーツが影響されるといわれています。自分もたとえ競技車両と市販車が全くの別物だったとしても、やっぱり買うならモータースポーツに所縁のあるクルマが良いですね♪
無事3,280kmを走破して"ジープ コンパス 4xe"をミラノ マルペンサ空港に返却しました。
ありがとうジープ コンパス!楽しい旅だったよ♪
最後に"ジープ コンパス 4xe"を3,000km以上乗ってみたインプレッションを書いて締めたいと思います。
まずイタリア製PHVということで、先進装備についてはあまり期待していなかったのですが、通常のクルーズコントロールはもちろんのことレーンキーピングアシストや前車に追従するアダプティブクルーズコントロールまで搭載していて、最近のヨーロッパ車(Jeepだけどステランティスの小型車だからヨーロッパ車でいいのか?)の進歩を実感しました。
特にストロングハイブリッドのPHV車なのに、トランスミッションが段付きの6ATを採用しているのが面白いですね。実際シフトレバーを使ってダウンシフトもできるので、その点はMT車歴の長いヨーロッパ製のPHVだなと感じます。
また、フィアット製の1.3リッターターボエンジンを搭載しているので、スポーツモードで結構勇ましいサウンドを奏でる点も高評価ですね。
気になる点としては、アダプティブクルーズコントロールを使用して追い越しをする際に、ウインカーを出しても前車検知が残っていてトヨタ車のACCの感覚で追い越しをすると、加速したい車線変更時に1度前車を検知して減速動作に入る点がちょっと不便ですね。
また、約1週間借りていた間に何度かUSB電源が供給されなくなる(いつの間にか勝手に復旧している)や一度インパネディスプレイの電源が落ちて時計や設定などがリセットされる等のマイナートラブルはありました。
それと最近のクルマは総じてそうなのかもしれませんが、12VのシガーソケットがなくUSBポートのみってのが結構不便ですね。今回はこの事態を予測してUSB A⇔USBミニBケーブルを持って行ったのでGarminのポータブルナビが辛うじて使えましたが、このケーブルがなければナビなしでヨーロッパを走破する羽目になるところでした^^;
そんなこんなで色々ありましたが、久しぶりの楽しい欧州自動車博物館巡りの旅となりました。そして、やっぱり自分の中で"ドイツ"と"イタリア"は特別な国だということを再認識しました!
特にイタリアはもう7年ほど訪れていなかったので、とても懐かしかったと同時に旅している間に何度も「あっ、やっぱりイタリア好きだわ!」って思えたのが、とても良いリフレッシュになりました。
体系立てたブログにはならないと思いますが、伝えたいことはいっぱいあるので、ネタを小出しにして少しでもブログにしていければなぁと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!