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しまえるシューマッハのブログ一覧

2024年05月05日 イイね!

ゴールデンウィークのカート乗り比べ体験記

ゴールデンウィークのカート乗り比べ体験記









こんにちは!
GW(ゴールデンウィーク)ももう終わりですね~
今回はGWにカート遊びをしたので、その模様をレポートします。

GWには学生時代の友人と千葉県八千代市にあるカート場"ネオスピードパーク"でレンタルカートに乗るのが恒例行事となっていますが、今年はそれに加えて お台場に新しくできたEVカート場"CITY CIRCUIT TOKYO BAY"にも行ってきましたので、EVカートとICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)カートを乗り比べすることができました!

【2024.4.30】

まずは、カート初心者の幼馴染と お台場の"CITY CIRCUIT TOKYO BAY"でEVカートに乗ります。
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この場所は2021年12月まで、トヨタのクルマ体験施設"メガウェブ(MEGAWEB)"があった場所です。
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メガウェブの建物はきれいさっぱり撤去されています。
ちなみに旧ヴィーナスフォートの建物はそのまま残され、没入型アミューズメントパーク"イマーシブ東京"として活用されている模様です。

予備校時代に受験勉強に飽きたら、メガウェブとヴィーナスフォートのヒストリーガレージでクルマを眺めながらまったりして、当時まだ尾山台にあったクルマとバイクの専門書店"リンドバーグ"へ行くのが、お決まりのサボりコース(笑)だったので、メガウェブがなくなってしまったのは少し寂しくもあります。

CITY CIRCUIT TOKYO BAYは、トヨタのモータースポーツ活動の一翼を担う株式会社トムス(TOM'S)によって運営されるEVカート場です。
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カート場というとクルマでないといけない郊外にあることが多いですが、ここはお台場という場所柄公共交通機関(ゆりかもめや東京臨海高速鉄道)でアクセスできるのもいいですね!

また通常のレンタルカート場だと、運転免許かカートライセンスを持っていることが乗車の条件となっていることも多いですが、ここは中学生以上で身長150cm以上あれば免許の有無は問われない点も、多くの人にモータースポーツを体験してもらおうという姿勢が感じられます。
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実際に自分たちがカートを楽しんでいる間も、インバウンドの外国人観光客グループやカップルで乗りに来ている人たちもいて、幅広い層がカートを楽しんでいました。

CITY CIRCUIT TOKYO BAYのコースレイアウトは、こんな感じ↓です。
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スタートラインからスタートすると、立て続けにヘアピンを2つ抜けてテクニカルセクションへと続きます。①のコーナーまでにスピードが乗ってきますが点線のようにオーバースピード気味に突っ込むと、その次の左コーナーの進入で苦しみます。

また②のS字をトラクションをかけながら左へ右へとひらりひらりと駆け抜けて、そのままピット入口前の右コーナーへ回り込んでいくセクションが走っていて気持ちいですね!

EVカートのインプレッションとしては、特性を通常の内燃機関カートに近づけてあるのかあまり違和感なく運転できましたが、アクセルペダルの踏み加減に対するパワーの追従性は今回のEVカートの方がレスポンスが良いように思います。
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タイムは、2回走行して2回目の10周目に出した 33.755 秒が自分のベストタイムでした。速い人は32秒台で走っていました!

自分が乗っているときは動画撮影できなかったのですが、待っている間に撮った動画をつたない編集でまとめましたので、CITY CIRCUIT TOKYO BAYの雰囲気を感じ取って頂ければ幸いです。

※動画編集していて気づいたのですが、なんかEVカートのモーターサウンドが、2.4リッターV8時代のF1みたいな要素を含んだ音してますね♪


【2024.5.1】

続いて、千葉県八千代市にあるレンタルカート場"ネオスピードパーク"に、内燃機関エンジン(ICE)のレンタルカートに乗りに行きました。

当日の予報は、今回晴れ間が多いGW期間中唯一の雨(しかも降水確率90%)・・・
普通なら日を改めるでしょう・・・が、今回一緒に行ったのは かれこれ10年以上毎年GWにカート遊びしている友達なので、「まぁ~たまにはヘビーウェットのカートもいいんじゃね?」ってノリで(笑)、雨天決行することにしました!

途中、ジョイフル本田でこんな感じのレインスーツと養生テープを購入して、万全の態勢?で雨のカート遊びに臨みます。
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昼過ぎにネオスピードパークに到着すると、お客さんは誰一人いません・・・
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まぁそうだよね~^_^;

コースの状態はこんな感じ↓
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以前、雨上がりで路面が濡れている程度のコンディションで走ったことありましたが、今回はホームストレートやヘアピンのクリッピングポイント、最終コーナーのアウト側、アップダウンのあるセクションの至る所に水たまりや川ができている見事なヘビーウェットです!

雨足が弱まるのを待っていると、もう一人雨練をしに来た方がいました。

ネオスピードパークのコースレイアウトは、こんな感じ↓
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ここのコースの特徴は、①の起伏にとんだ地形を生かしたS字セクションで、まるでカート版ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)のようです。

今回はヘビーウェットの路面にカートはスリックタイヤなので、上りで荷重が後ろよりになったところへ全くグリップしない前輪がアンダーステアになって、カートが点線ようにイン側のインカット防止バリヤに一直線に向かう恐怖の挙動となっていました!挙動としてはニュルより、雨のスパ-フランコルシャンでスリックタイヤのままオールージュに突っ込む、といった感じでしょうか。

また、雨でディスクブレーキの利きが弱まっているからか、②のブレーキングではドライコンディションよりブレーキのコントロールがし易かったように思います。減速でブレーキングしつつクリッピングポイント付近で強めに踏んで旋回のきっかけづくりをして、加速でテールを流しながらジル・ビルヌーブのような立ち上がりをするなんて真似はドライコンディションのレンタルカートでは味わえない貴重な体験でした!

こちらは、自分たち以外に雨練をしに来たもう1名の方。
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改めて、他の人が走っているのを見ると、こんなヘビーウェットの路面でもスリックタイヤである程度走れてしまうカートは凄いなぁと思います・・・
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テールハッピーになるのが楽しくて、ついパワーオーバーステア気味に走ってしまいましたが、タイムが3回目の4周目に出した 41.609 秒がベストタイムでした。

今回はEVカートとICEカートの乗り比べ的な意味合いも込めて乗り比べをしましたが、EVカートとICEカートの違い以外にも、CITY CIRCUIT TOKYOU BAYはランオフエリアのない市街地サーキット風のコースに対して、ネオスピードパークは起伏にとんだパーマネント(常設)サーキット風で、コースのコンセプトもカート場によって様々で面白いですね。

CITY CIRCUIT TOKYO BAYは、走行料金が1回4,000円+おかわり2,500円(休日料金)とちょっと高めですが、お台場という立地面からも敷居は低いので初心者やお手軽にフォーミュラe気分を味わいたい人におすすめですね!

ネオスピードパークは運転免許が必要ですが、走行料金も3回券4,100円(休日料金)とお値打ちで、本格的なサーキットでお手軽にモータースポーツ体験ができるのでおすすめですが、ヘビーウェットコンディションは初心者にはお勧めできません^^;

最後まで読んでいただき、ありがとうございました~
Posted at 2024/05/05 12:59:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライヴ | 日記
2024年03月10日 イイね!

冬の残り香を求めて

冬の残り香を求めて








こんにちは~

今回は久しぶりに何気ない週末のドライブ日記です!
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今朝、何気なく年末にドイツで買ってきたポルシェ雑誌"PORSCHE FAHRER(ポルシェ ファーラー:ファーラーはドイツ語でドライバーの意味)"を眺めていたら、スイスのフルカ峠の記事が載っていました。
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つづら折りの山岳道路に
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ベルヴェデーレの名物ホテル跡など
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自分は冬にヨーロッパに行くことが多いので、峠巡りはなかなか出来ていないですが、一度はヨーロッパの峠巡りをしてみたいですね。

と、フルカ峠に思いを馳せていたら、なんだか峠越えのドライブがしたくなってきたので、ちょっと近場の峠越えルートでドライブすることにしました♪
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宮城県も下界の方はすっかり雪がなくなりましたが、山形方面へ抜ける笹谷峠が近くなると一転して雪景色です。
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笹谷峠は冬季閉鎖中(夏でも宮城側は通れなかった気がする・・・)なので、峠越えのみ山形自動車道を使います。
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年末にイタリアでよく聞いていたラジオ局"R101(エッレチェントウーノ)"のアプリを立ち上げてBGM代わりに流しながら走れば、そこはもうまるでミラノからゴッタルト峠に向かうような気分です^^;

ちなみに今日R101でかかっていたいい感じのイタリアンポップはこちら↓


山形県に入り、西蔵王高原ラインを通って蔵王温泉に向かいます。
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去り行く冬の残り香を求めてきたつもりでしたが、蔵王はまだガッツリ冬でした!汗
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せっかくなのでRossoの写真も撮っておこうとクルマを停めて写真撮影します。
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ラリーランプポッドを装着してから冬の峠に来るのは初めてなので、"ラリーモンテカルロ・ヒストリック"的な雰囲気になってカッケー感じになってますね!

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蔵王温泉の立ち寄り湯"新左衛門の湯"で、雪見風呂をして日ごろの疲れも癒されました~

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ふとした思い付きの峠越えドライブでしたが、年末のヨーロッパドライブの続きができたみたいで、充実感のある休日となりました♪

Posted at 2024/03/11 00:36:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | ドライヴ | 日記
2024年02月18日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅2023⇒2024 ベルント・ローゼマイヤー慰霊碑訪問編

欧州自動車博物館巡りの旅2023⇒2024 ベルント・ローゼマイヤー慰霊碑訪問編









こんにちは!
今回は"欧州自動車博物館巡りの旅2023⇒2024"ネタになります。
旅の初めから順番に書いていくと途中で力尽きそうなので・・・ネタの小出しスタイルで書いていこうと思います^^;
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今回のブログはフランクフルト近郊にある戦前の伝説的なレーシングドライバー"ベルント・ローゼマイヤー(Bernd Rosemeyer)"の慰霊碑訪問にちなんだコラムです!
※今回もご多分に漏れず長編となっていますので、お時間に余裕のある時にお楽しみください~

ベルント・ローゼマイヤー(1909年10月14日~1938年1月28日)
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戦前のいわゆる"750kgフォーミュラ"と言われる時代のGPレースで"アウトウニオン(Auto Union)"のエースドライバーとして、名声を欲しいままにしたドイツ ニーダーザクセン州出身のレーサーです。

ここで"750kgフォーミュラ"について解説すると、FIAの前身にあたるAIACR(Association Internationale des Automobile-Clubs Reconnus:国際公認自動車クラブ協会)が1932年10月に発表した新しいフォーミュラカー規定で"オイルや冷却水、タイヤ等を含まない車両の乾燥重量750kg以下"という至ってシンプルなものでした。

当時は車両重量を押さえることで、排気量や出力もそれ相応(排気量2.5リッター程度)の範囲内に収まるだろうという考えのもとに1934年より施行されました。

1920年代~1930年代前半に活躍したGPカーを何台か見てみると、確かに1924年デビューの"アルファロメオ P2(Alfa Romeo P2)"は2リッターの過給機付き直列8気筒エンジンを搭載して155馬力,614kg、1928年デビューの"メルセデス・ベンツ SSK(Mercedes Benz SSK)"は大排気量の7.1リッター直列6気筒エンジンにさらに過給機を備えて250馬力を実現していますが車両重量は1,700kgもありました。
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1930年代に入ると、ブガッティが1920年代にGPで活躍した名車"T35"をDOHCヘッドに改良した2.3リッター直列8気筒過給機付きエンジンを搭載した"T51"を開発して185馬力,750kgを実現しています。マセラティ兄弟も1933年に"8C"の改良型"8CM"に3リッター直列8気筒過給機付きエンジンを搭載して240馬力,750kgを実現し、徐々に750kgフォーミュラ規定施行に向けてAIACRの思惑通りの展開が進んでいました。

しかし、レギュレーションが施行された1934年、ドイツからレギュレーションの想定とは異なる2台のGPカーがエントリーしてきました。その1台がメルセデス・ベンツが満を持して開発した750kgフォーミュラ"W25"↓です。
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※2004年 旧メルセデスベンツミュージアム(ウンタートゥルクハイム工場内)にて撮影

"W25"は徹底的に軽量化を施したことで車重750kgながら、3.36リッターの直列8気筒過給機付きエンジンで354馬力の出力を誇りました。

ちなみにこの"W25"には面白いエピソードがあって、デビューレースの前日に改めて重量を計ったところ751kgあり、このままでは車検に通らないのでドイツのナショナルカラーであった白のボデーカラーをヤスリで削ってアルミ地肌むき出しにすることで1kg減量して、なんとか車検に通したそうです。今日のメルセデスのレースカーの象徴である"シルバーアロー"の由来でもあります。

そしてもう1台が、アウトウニオン(Auto Union)がポルシェ設計事務所のフェルディナント・ポルシェ博士が書き上げた"750kgフォーミュラ"の図面を買い取って開発した"Pヴァーゲン(P-Wagen)"↓です。
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※2013年にベルギーのオートワールドにて撮影

Pヴァーゲンは、当時としては極めて革新的なミッドシップレイアウトを採用していました。このミッドシップレイアウトのGPカーの源流は、1922年にベンツ社(まだダイムラー(メルセデス)と合併する以前)が、オーストリア・ハンガリー帝国の空力学者エドムント・ルンプラー(Edmund Rumpler)と共同で開発した"トロッペン ベンツ(Tropfen Benz)"↓まで遡ります。
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この"トロッペン ベンツ"は、エドムント・ルンプラーの提唱した"トロッペン ヴァーゲン(雨滴型自動車)"の理論をベンツ社のGPカーに応用したクルマでしたが、過給機を持たない90馬力の非力な2リッター直列6気筒エンジンだったことで、GPで勝利を飾ることはありませんでした。
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当時のベンツ社で、"トロッペン ベンツ"をドライブしていたユダヤ人実業家アドルフ・ローゼンベルガー(Adolf Rosenberger)が、ポルシェ設計事務所設立の際の出資者であり財務担当であったことも、フェルディナント・ポルシェ博士がミッドシップレイアウトの優位性に目を付けて"Pヴァーゲン"を設計するに至った重要なファクターだと思います。

トロッペン ベンツとは対照的に、Pヴァーゲンは4.4リッターV型16気筒過給機付きエンジンを搭載し、295馬力を発揮しました。
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※2013年にベルギーのオートワールドにて撮影

"750kgフォーミュラ"の説明でだいぶ脱線しましたが、このPヴァーゲンは1934年のタイプAに始まり、1935年にはタイプBへ進化し5リッター,375馬力へ、1936年のタイプCでは6リッター,520馬力へ、1937年には同じタイプCながら6.3リッター,545馬力へと進化します。

当初はPヴァーゲンのミッドシップレイアウトに由来するオーバーステア特性が仇となり、思うような成果が上げられなかったアウトウニオン陣営でしたが、1935年のニュルブルクリンクから起用したベルント・ローゼマイヤーがPヴァーゲンを乗りこなし、コンスタントに勝利を挙げるようになり、1936年のドライバーズタイトルを獲得しました。ローゼマイヤーはこの年、ドイツで国民的なヒロインとなっていた女性飛行家"エリー・バインホルン(Elly Beinhorn)"と結婚し、公私ともに、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せました。

"750kgフォーミュラ"最後の年となった1937年シーズンは、5.7リッター,595馬力の"W125"を導入したメルセデス陣営が優勢となりエースドライバー"ルドルフ・カラツィオラ(Rudolf Caracciola)"がドライバーズタイトルを獲得するも、アウトウニオンとメルセデス ベンツの2メーカーでGPを席巻し、完全にカテゴリーキラーの様相を呈していました。GPは1938年に新しいレギュレーションが施行され、"過給機付きで3リッター以下、NAで4.5リッター以下"の排気量制限が設けられ、6.3リッターV16型気筒エンジンを積んだPヴァーゲンはGPから締め出されたのであった。

このベルント・ローゼマイヤーとルドルフ・カラツィオラのエース対決はGPのみに留まらず、オフシーズンにはGPカーを改造した速度記録車(レコードブレイカー)を用いてアウトバーンでの公道最速記録争いも白熱していました。

1937年の秋、フランクフルト~ダルムシュタット間のアウトバーンで、ベルント・ローゼマイヤーの駆る"アウトウニオン タイプC ストリームライナー(Auto Union Typ C Streamliner)"↓が、「5km,フライングスタート」部門の速度記録で404.5km/hを記録しました。これは公道上で史上初めて400km/hを超えた記録となりました。
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※2013年にベルギーのオートワールドにて撮影

1938年1月28日、記録更新に燃えるメルセデス陣営は、W125を改造したレコードブレイカー↓で、早朝の風が一番穏やかなタイミングを見計らって、同じフランクフルト~ダルムシュタット間での速度記録更新に挑み、カラツィオラが432.7km/hを叩き出して記録を更新します。
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※2018年にメルセデス ベンツ ミュージアムにて撮影

記録を塗り替えられたアウトウニオン陣営は、その日のうちに記録奪還に向かいました。1937年秋に初めて400km/h超えを記録したストリームライナーからさらに空気抵抗を削減した新しいボデー形状のマシンに乗り込んだローゼマイヤーは、約440km/hで走行中にメルフェルデンの切り返しと呼ばれる横風の名所で突風にあおられてコントロールを失い、マシンもろともアウトバーンの外へ放り出されて帰らぬ人となりました。

これまでローゼマイヤーの速度記録会には必ず立ち会っていたフェルディナント・ポルシェ博士は、あまりにも急だったこの日の記録会には呼ばれていなかったそうです。ポルシェ博士は、アウトウニオン陣営の誰も責めませんでしたが「私なら風があることを知っていたら、彼をスタートさせなかっただろう。横からの風には弱いクルマなのだから・・・」と彼の死を悲しんだエピソードが残っています。

ローゼマイヤーの慰霊碑は、まさにこの悲劇の舞台となったフランクフルト~ダルムシュタット間のアウトバーンA5号線上にある小さなパーキングエリア(Parkplatz Bornbruch West)にあります。
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トイレもないような小さなパーキングですが、この標識↓に従って獣道のようなところを進んでいきます。
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続いてこの標識↓が見えたら、さらに細い獣道を進みます・・・汗
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すると見えてきました。
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慰霊碑にはこのような文字が刻まれています。
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BERND ROSEMEYER

DER AN DIESER STELLE
AM 28.JANUAR 38 BEI
RECORDVERSUCHEN
MIT DEM RENNWAGEN
TODLICH VERUNGLÜCKTE

(翻訳)
ベルント・ローゼマイヤー

彼はこの地で
1938年1月28日に
レーシングマシンでの
記録的な挑戦の最中に
命を落としました。
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実はローゼマイヤーの慰霊碑は、10年ほど前にも訪問しようと思ったことがあって、A5号線を南下した際に探したのですが、その時はもうすでに夜で日が暮れていて見つけられませんでした。しかし、今回明るい時間帯に来てその訳が判りました。日が出てないと絶対に辿り着けませんね。。。

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ちなみにかつて公道最速記録を競い合った絶好の最高速度計測区間でもあるアウトバーンA5号線のフランクフルト~ダルムシュタット間には、現在EVトラックの給電用架線が設置されていて、走行中にトラックに給電するシステムの実験区間に設定されているようです。なんか時代の移り変りを感じますね・・・

"ベルント・ローゼマイヤー"
フェルディナント・ポルシェ博士が設計した"Pヴァーゲン"を乗りこなすために、突如として戦前のレース界に現れて栄光を手にし、前人未到の公道400km/hオーバーの記録を打ち立ててPヴァーゲンと共にこの世を去った伝説のレーサー。
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ポルシェ好きとしては、やはりフェルディナント・ポルシェ博士が深くかかわったことが印象としてとても大きいと思いますが、それを抜きにしてもこんなにドラマチックで儚いレーサーは、なかなかいないと思います。

今回の旅でローゼマイヤーの慰霊碑を訪れて、改めて家にある様々な文献からネットの情報までいろいろ調べていたら、こんな長文になってしまいましたが、やはり魅力的なレーサーであることに変わりありません。
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ちなみに冒頭のポスター↑は、たしか2009年にウォルフスブルクのアウトシュタット(Autostadt:VWグループのミュージアム)で購入して、うちに保管していたものです。せっかくなので今回の機会に額に入れて部屋に飾ろうと思います!

最後まで長編にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


【参考文献】
・カラツィオラ自伝 二玄社
・スピードのかたち グランプリ出版
・ワールド・カー・ガイド メルセデス・ベンツ ネコパブリッシング
・F・ポルシェ[その生涯と作品] 二玄社
・メルセデス・ベンツ 歴史に残るレーシング活動の軌跡 三樹書房
・グランプリ ブガッティ 二玄社
・FERDINAND PORSCHE THE HERITAGE FROM ELECTRIC TO ELECTRIC (AUTOWORLD BRUSSELLS)
2024年01月28日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅2023⇒2024 “トレイラー エディション”

欧州自動車博物館巡りの旅2023⇒2024 “トレイラー エディション”









こんにちは!
今年も早いものでもう1月が終わろうとしていますが、昨年の年末から年始にかけて久しぶりに"欧州自動車博物館巡りの旅に行ってきましたので、旅の模様のトレイラーエディションを更新したいと思います!
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最近、仕事が忙しすぎて旅のブログはおろか、モータースポーツ観戦記も完結できないままなので、体系立てた旅ブログは更新できないと思いますので、このトレイラーエディションで、伝えたいことを語りたいと思います。

※トレイラー(予告編)の割には、語りに語って長文となっていますので、お時間のある時にお楽しみください~

ここ数年はコロナ禍で、一時はもうヨーロッパに行けないんじゃないかと思って悲観していましたが、今回4年ぶりに渡欧することができました♪

ただ円安に加えて、入国制限が明けて最初の年末年始だったこともあり航空券がめちゃくちゃ高かったので、どうせ高いなら最近行けてなくて一番行きたい国を旅の起点にしよう!ということで、イタリア発の旅にしました。

今回の旅の日程はこんな感じ↓
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このトレイラーエディションでは、皆さんも気になるであろう最近のヨーロッパクルマ事情をお伝えしていきます。

まずは現地イタリアのカーラジオでかかっていた軽快なイタリアンラップ↓を聞きながら、今回借りた車について見ていきましょう!


予約の段階では、こんなプラン↓でした。
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・フォード ピューマ(または同クラス車) with ウインタータイヤ

ちなみにヨーロッパでクルマを予約して、このプランの段階で表示されているクルマと同じ車が借りられたのは過去に1回しかありません^^;
2018年末にうさぎ㌘㌃夫妻とドイツに行ったときだけ、唯一プラン通りのゴルフ バリアントが借りられました。

今回もピューマ(MT)だったら良いなぁ~と思いつつミラノ マルペンサ空港に降り立つと待っていたのは・・・ジープ コンパス(Jeep Compass)のオートマ車↓でした・・・あぁ。。。
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ヨーロッパで黙って車を借りたら自動的にMT車が出てくる時代は終わってしまったようです・・・
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でも、気を取り直してこのジープコンパスよく見てみるとグレード名が"4xe"というPHV(プラグインハイブリッド)のようです。
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なのでラゲッジルームには給電ワイヤーまで置いてある始末。僅か4年の間にヨーロッパもずいぶん様変わりしたみたいです。

まぁ、でも調べてみるとヨーロッパ向けのジープコンパスは南イタリアにあるフィアットのメルフィ(Melfi)工場で"ジープ レネゲード"と共に生産されているということで、メカニズムのみならず生産面でも"ほぼ"イタリア車ってことで、勝手に納得してマルペンサ空港を後にしました。笑

この調子で書いていくとブログ本編のボリュームになってしまうので、ここからは旅の途中で出会ったクルマ達やヨーロッパのクルマ事情を紹介していきます。

まずはマルペンサ空港でジープコンパスの隣に停まっていた"オペル モッカ(Opel Mokka)"です。
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日本にも導入されるとかされないとか話は聞きますが、近年のオペルのデザインはウエッジシェイプの効いたカッコイイデザインですね!

ちなみにこれ↓はイタリアのガソリンスタンドで撮った1枚。
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1リッターあたり1.858ユーロ、日本円に換算すると約300円/Lです。非常に高いです。。。たしか4年前は1.5ユーロ/Lくらいだったと思います。

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こちらはイタリアとオーストリアの国境があるブレンナー峠の高速のパーキングエリアです。テスラの充電機"スーパーチャージャー"が20台以上配備されていました。
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テスラ規格以外に対応した充電スタンドも配備されていました。
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せっかく給電ワイヤーもあるし、俺のジープはPHVだし!ということで充電してみようかとも思いましたが、この日のブレンナー峠の気温は-6℃だったので、屋根のあるガソリンスタンドで雨風を凌いでベンジーナ(イタリア語でガソリン)を給油する方を選びました!

でもマジでBEV(バッテリーEV)で電欠気味だったら、-6℃の中ここで充電する以外の選択がないのかと思うと、やっぱ自分はガソリン車でいいかな・・・

ここらでドイツ語圏に入ったので、ドイツでカーラジオから流れてきてドイツ語の語感と多用される民謡っぽいリフにハマってしまった曲↓を聴きながら、ドイツのクルマ事情を見ていきましょう!


こちらはシュトゥットガルト中央駅の駐車場に停まっていた"キア EV6(KIA EV6)"
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名前からわかる通り韓国の起亜自動車が販売するBEVです。"KIA"のエンブレムがなんかスポーツウェアのブランドロゴみたいなのに変わっていたので、最初どこのブランドのクルマかわかりませんでした^^;

こちらは、今回ちょっと注目の"MG4 EV"↓です。
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あの英国の名門"MG(モーリスガレージ)"が送り出すBEV・・・と言いたいところですが、MGブランドは現在中国の上海汽車グループが傘下に収めているので、中国製BEVということになります。

しかし、ドイツではBYDよりMGのEVの方がよく見かけたように思います。中華資本になっても"MG"ブランドは伊達じゃないってことなのでしょうか。

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シュトゥットガルト中央駅に所用があり戻ってきたら、"キア EV6"と"テスラ モデル3"のBEV陣営に囲まれていました。汗

こんな感じで自動車産業都市シュトゥットガルト市内ではBEVも結構いるなぁという印象でしたが、アウトバーンでひとたび郊外に出るとBEVはまだまだ普及していないですね。

こちらはアウトバーンで見かけた"トヨタ プロエース シティ(Toyota Proace City)"
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PSA(プジョーシトロエン)グループからのOEM車で、"プジョーリフター"や"シトロエン ベルランゴ"の兄弟車になります。

"フォルクスワーゲン T-ROC カブリオレ(Volkswagen T-ROC Cabriolet)"
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日本未導入ですが、"T-ROC"の2ドアカブリオレ版ですね。自分は基本的にSUVというジャンルにはあんまり興味が湧かないですが、T-ROCカブリオレでMT車だったらSUVでも、ちょっと興味ありですね。

"ダイハツ クオーレ(DAIHATSU CUORE)"
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ミラの車体に1リッターエンジンを搭載した欧州仕様ですね。

ここからはフランクフルト市内のクルマを見ていきましょう。
まずは"アルファロメオ スパイダー(Alfa Romeo Spider)"
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最終型の"ヴェローチェ"のように見えますね。注目すべきはHナンバー(ヒストリックカー)登録ではないので、ずっと現役の個体でしょうか。ちょっと錆が浮いていたり凹んだりしていて普段使いされてる感がいい雰囲気です。

"ポルシェ タイカン(Porsche Taycan)"
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意外にドイツ国内でもたまに見かける程度でした。

"ヒョンデ アイオニック6(Hyundai IONIQ 6)"
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どことなく往年の"タトラ T87"のようなパウル・ヤーライの空力理論に則ってデザインされたかのような甲虫型リヤデザインが特徴的な韓国製BEVです。

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こちらはうって変わって、南仏リヴィエラの眩しい太陽に照らされた"プジョー 205(Peugeot 205)"

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モナコのホームストレート上で渋滞にはまる"ポルシェ 911 カブリオレ(Porsche 911 Cabriolet)"

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ラリーサンレモの名物コーナーの先にあるイタリアの鷲巣村の一つ"アプリカーレ"に佇む"ダイハツ テリオス(Daihatsu Terios)"

アプリカーレで見かけた"フィアット パンダ 4x4(Fiat Panda 4x4)"
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この辺りの鷲巣村は断崖絶壁の集落など、小型で悪路に強い車が結構求められるのか、日本でいうジムニー代わりの"パンダ 4x4"を結構見かけました。

"ピアッジオ アペ(Piaggio Ape)"
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鷲巣村の内部は普通のクルマは入ってこれないほど狭いので、必然的にこのピアッジオの3輪トラックが必要になります。朝靄の中をベスパサウンドを轟かせてトコトコ走っていく姿は、どことなく"変わらないイタリアの風景"といった感じで、なくしてはいけない自動車文化遺産の1つだと思います。

それではアプリカーレからミラノへ戻る途中で、カーラジオから流れてきたアップテンポなイタリアンポップを聴きながら、アウトストラーダを駆け抜けるクルマ達を見ていきましょう!


まずは色が素敵な"アルファロメオ トナーレ(Alfa Romeo Tonale)"
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雨の中を疾走する"スズキ イグニス(Suzuki IGNIS)"と"ダチア ダスター(Dacia Duster)"
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アルファロメオ GTV(Alfa Romeo GTV)"
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ヨーロッパでも、このくらいの年代のクルマを以前より見なくなりました。

"フォルクスワーゲン ID BUZZ(Volkswagen ID BUZZ)"
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フォルクスワーゲン製のBEVミニバンです。実車は初めて見ましたが、VW TypeⅡの再来のような印象を持っていたので、見た瞬間「でかっ!」って思いました^^;
サイズ的にアルファードくらいありそうな感じです。

続いてミラノ市内で見かけたクルマ達です。
"シトロエン アミ(Citroen Ami)"
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シトロエン製の2人乗り小型BEVです。実は後ろに写っている鷹目インプレッサの前にももう1台います。ミラノ市内ではちょくちょく見かけました。
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1回の充電で70kmの航続距離らしいですが、現実的なBEVの用途としてシティコミューターが適しているのでしょう。
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元祖シティーコミューターの"スマート(Smart)"と比較しても、一回りコンパクトなサイズ感です。

こちらはミラノ市内の路駐枠に設置された充電スタンド。
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"フォード ピューマ(Ford Puma)"
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残念ながら今回借りられなかったピューマですが、ヨーロッパでは結構走っていました。やはり、WRCにM-Sport Fordから参戦するRally 1車両に採用されていることも影響しているのでしょうか。
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昔からヨーロッパの自動車販売には、結構モータースポーツが影響されるといわれています。自分もたとえ競技車両と市販車が全くの別物だったとしても、やっぱり買うならモータースポーツに所縁のあるクルマが良いですね♪

無事3,280kmを走破して"ジープ コンパス 4xe"をミラノ マルペンサ空港に返却しました。
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ありがとうジープ コンパス!楽しい旅だったよ♪
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最後に"ジープ コンパス 4xe"を3,000km以上乗ってみたインプレッションを書いて締めたいと思います。
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まずイタリア製PHVということで、先進装備についてはあまり期待していなかったのですが、通常のクルーズコントロールはもちろんのことレーンキーピングアシストや前車に追従するアダプティブクルーズコントロールまで搭載していて、最近のヨーロッパ車(Jeepだけどステランティスの小型車だからヨーロッパ車でいいのか?)の進歩を実感しました。
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特にストロングハイブリッドのPHV車なのに、トランスミッションが段付きの6ATを採用しているのが面白いですね。実際シフトレバーを使ってダウンシフトもできるので、その点はMT車歴の長いヨーロッパ製のPHVだなと感じます。

また、フィアット製の1.3リッターターボエンジンを搭載しているので、スポーツモードで結構勇ましいサウンドを奏でる点も高評価ですね。

気になる点としては、アダプティブクルーズコントロールを使用して追い越しをする際に、ウインカーを出しても前車検知が残っていてトヨタ車のACCの感覚で追い越しをすると、加速したい車線変更時に1度前車を検知して減速動作に入る点がちょっと不便ですね。

また、約1週間借りていた間に何度かUSB電源が供給されなくなる(いつの間にか勝手に復旧している)や一度インパネディスプレイの電源が落ちて時計や設定などがリセットされる等のマイナートラブルはありました。

それと最近のクルマは総じてそうなのかもしれませんが、12VのシガーソケットがなくUSBポートのみってのが結構不便ですね。今回はこの事態を予測してUSB A⇔USBミニBケーブルを持って行ったのでGarminのポータブルナビが辛うじて使えましたが、このケーブルがなければナビなしでヨーロッパを走破する羽目になるところでした^^;

そんなこんなで色々ありましたが、久しぶりの楽しい欧州自動車博物館巡りの旅となりました。そして、やっぱり自分の中で"ドイツ"と"イタリア"は特別な国だということを再認識しました!

特にイタリアはもう7年ほど訪れていなかったので、とても懐かしかったと同時に旅している間に何度も「あっ、やっぱりイタリア好きだわ!」って思えたのが、とても良いリフレッシュになりました。

体系立てたブログにはならないと思いますが、伝えたいことはいっぱいあるので、ネタを小出しにして少しでもブログにしていければなぁと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
2023年10月01日 イイね!

WEC 6 hours of Fuji 2023観戦記(Part 2)

WEC 6 hours of Fuji 2023観戦記(Part 2)









こんにちは~

前回に引き続き、9月初旬に富士スピードウェイで行われた「WEC 6 hours of Fuji 2023(世界耐久選手権 富士6時間耐久レース)」の模様をレポートしていきたいと思います。

今回のPart2では、予選日のピットウォークから予選と予選後の車検場の様子などをお届けします!
※今回も存分に語り尽くしていますので、お時間のある時にゆっくりお楽しみくださいm(_ _)m

2023年9月9日(土) 10時頃
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そろそろピットウォークの時間なので、ピットウォーク待ちの列に並びます。
今回は久々にWECに戻ってきたワークスポルシェ#6号車を狙います。
H君もルマン優勝トリオのフェラーリ#51号車狙いだったこともあり、早めに並んでスタンバイします。

ピットウォークに限った話ではありませんが、WEC 6 hours of Fujiでは場内でかかるBGMがとてもヨーロッパ的な選曲でゴキゲンなのですが、今回はそんな中からとても耳残りが抜群のこの曲↓を聞きながらピットウォークを楽しんでいきましょう♪

JUL / J'oublie tout

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早めに並んだこともあり、#6号車の最前列(5~6人目くらい)でオートグラフセッション(サイン会)に臨めました~
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ファン対応する#6号車のアンドレ・ロッテラー(奥)とケビン・エストレ(手前)、ヴァンスール兄弟の兄 ローレンスは出てきませんでした・・・

こちらは"ポルシェ 963"を使用するプライベーターのプロトンコンペティションのピットです。
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手前から順にニール・ジャニ、ジャンマリア・ブルーニ、ハリー・ティンクネルです。

キャデラック レーシングのピットです。
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一番左にアレックス・リンがいますね。

ハーツ チーム ジョタのピットです。
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今年デビューした"ポルシェ 963"ですが、秘密主義のLMHワークス勢と違って、LMDh勢は基本はLMP2モノコック流用だからか、結構オープンな雰囲気です。まぁ、ハーツに至ってはプライベーターに供与した個体なので特に隠す所もないのかもしれません。

うさぎ㌘㌃がもらってきてくれた#5号車を含めると、ポルシェ963勢はコンプリート出来ました。ちなみに#6号車のロッテラーとエストレには、持参したLEGOのポルシェ963の箱にもサインをもらいました!
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ロッテラーの筆圧が強すぎてマーカードバドバしちゃったのは内緒です^^;
でもその分ロッテラーと長くお話しできたので、それもよい思い出です♪

こちらはプジョー9X8です。
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こうして見るとMGUが搭載されているとは思えないほど、フロントセクションがコンパクトに出来ていますね。

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Rexyちゃんの着ぐるみもピットウォークしてました~

こちらはヴァンウォール ヴァンダーヴェル 680です。
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ノンハイブリッドですがフロントセクションが結構がっしりした印象ですね。
サスアーム類の空力処理が独特で面白い設計になっています。
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ヴァンウォールのピットでは、エステバン・グエリエリの熱心なファンサービスで好評でした!

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ワークスポルシェのサイン会が終了して、#5号車と#6号車のメンバーが挨拶していました。

ポルシェ 963のフロントセクションです。
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LMDh車両でフロントにMGUがないので、フロント周りはシンプルなもんです。

トヨタGR010のフロントセクションです。
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2021年デビューでLMHレギュレーションで開発された車両第一号ということもあり、プジョー9X8のような攻めた設計ではないですが、現在においても連戦連勝を誇るハイパーカーのベンチマークといえるでしょう。

こちらはフェラーリ 499Pのフロントセクションです。
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499Pは特徴的なフロントセクションをしています。LMH車両でフロントにMGUを搭載していることもあってかモノコックの断面が大きく横長で、左右にそれぞれ大きさの違うクーリング装置のコアが見えています。MGU関係の冷却用でしょうか。

LMGTE AmクラスのAFコルセのピットです。
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488GTE EVOも499Pと同じカラースキームに塗られています。

コルベットレーシングのピットです。
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LMGTEのコルベット C8.Rも今年で見納めとなってしまいます。2024年シーズンからは、現在アストンマーティンでLMGTE Amクラスに参戦している"TFスポーツ(TF Sport)"がGT3規定の"コルベットZ06 GT3.R"で参戦予定です。

今年はピットウォークも大入りで大盛況でした!
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やはりメーカーワークスチームがトップカテゴリーに多いと、ピットウォークも俄然楽しくなりますね♪

予選まで少し時間があるので、グランドスタンド裏を見てみましょう!
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トヨタ ガズー レーシングは、大型イベントスペースを利用して歴代ルマンカー8台を展示する力の入れようでした!

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昼ご飯はWEC 6hours of Fuji恒例の"おフランス物産コーナー"で、パニーニとアペロール スプリッツァ(いや完全にイタリアンやんけ・・・爆)を調達して、グランドスタンドに陣取りました~
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予選が始まる前に自分のアルコール燃料が切れてしまったので、スプラッシュ&ゴー・・・
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LMGTE Amクラスの予選が始まりました♪

#57 ケッセル レーシング フェラーリ 488GTE EVO (KESSEL RACING Ferrari 488GTE EVO)
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ケッセル レーシングは日本の"カーガイ レーシング(Car Guy Racing)"とのコラボレーションで、今シーズンのWECに参戦しています。

#85 アイアン デイムス ポルシェ 911RSR-19 (IRON DAMES Porsche 911 RSR-19)
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女性ドライバートリオでWECに参戦しているチームです。今年のルマンでのサラ・ボヴィ(アイアン デイムス) vs ベン・キーティング(コルベット レーシング)の熾烈なデッドヒートは記憶に新しいですね!

LMGTE Amクラスの予選は、#33 コルベット レーシング コルベット C8.Rが一番時計を叩き出しました。
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2位には#85号車 アイアン デイムス ポルシェ911 RSR-19、3位には#777号車 Dステーション レーシング アストン・マーティン ヴァンテージ AMRが続きます。

続くLMP2クラスの予選は、#22号車のユナイテッド オートスポーツ オレカ07 - ギブソン(UNITED AUTOSPORTS Oreca 07 - Gibson)が一番時計です。
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2位に#41号車のチーム WRT、3位が#23号車のユナイテッド オートスポーツとなっています。

いよいよハイパーカークラスの予選が始まりました!

#5 ポルシェ ペンスキー モータースポーツ 963
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こうしてまた富士のグランドスタンドで、ワークスポルシェの走る姿が観れるのは感慨深いですね!

#38 ハーツ チーム ジョタ ポルシェ 963
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同じ963でもカラースキームが異なると、印象もだいぶ変わってきます。

#99 プロトン コンペティション ポルシェ 963(Proton Competition Porsche 963)
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今回のWEC 6hours of Fujiでお気に入りだったのが、この#99号車のポルシェ 963です。IMSAなどでおなじみの"WeatherTech(ウェザーテック)"カラーですが、かつて1990年代から2000年代にかけてIMSAを中心に活躍したアメリカのプライベーター"チャンピオン レーシング(Champion Racing)"のカラースキームから赤と青のストライプだけを抜き出したようにも見えるし、もっと遡ればBrumos(ブルモス) ポルシェのサイドストライプのようにも見えます。

白一色だからということも影響しているかもしれませんが、コクピットから後ろの造形が往年の"ポルシェ 911GT1 '98"↓を思い起こさせるような気がするのは、自分だけでしょうか^^;
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※2016年 ポルシェミュージアムにて撮影

#51 フェラーリ AFコルセ 499P
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今年のルマンの覇者#51号車です。リヤウイングステーに設けられた3連のスリットが、"250 GTO '64"や"288 GTO"を連想させますね!

#93 プジョー 9X8
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昨年はデビュー直後ということで、富士のホームストレートで小刻みなピッチングが発生していた9x8ですが、1年間を通して熟成が進んだのか、今年は昨年見られたようなピッチングは見られませんでした。それにしても"ウイングレス"なこのシルエットは、百花繚乱のハイパーカーの中にあっても独特の存在感を放っています。

ハイパーカークラスの予選は、#7号車のトヨタ GR010が一番時計を叩き出しました。
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2位も#8号車のトヨタ GR010、3位に#6号車 ワークスポルシェ 963の1台が入りました。

予選終了後の車検場へ向かいましょう!

早速キャデラック Vシリーズ.Rがいい位置に止まっているので、見ていきます。
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全体的に直線基調で武骨な印象ですね。同じLMDh車両のポルシェや欧州勢のLMH車両とも開発コンセプトが異なりそうな空力デザインをしています。

個人的には、小賢しい空力処理でチビチビ効率上げるより大排気量のV8でパワーで勝負だ!的なナスカー(NASCAR)にも通ずるアメリカンなアプローチのようにも思えます。

トヨタGR010とキャデラック Vシリーズ.Rが横に並びました!
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同じカテゴリーのクルマとは思えないほど、造形が違って面白いですね~

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プジョー陣営はリヤカウルをついたて代わりにして、秘密主義を貫いています。
やはりLMH車両は独自技術の塊なので、隠したいのでしょうね・・・

フェラーリ 499Pもありました。
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この角度で見ると、リヤカウルのコクピットから続くエンジン搭載部分とリヤタイヤの間の切込みがエグいですね。フェラーリはスポーツカーレースに復帰するにあたってLMDh車両の開発も候補に入れていましたが、その案を葬ってまでも開発範囲の広いLMH車両で参戦してきただけのことがあるくらい攻めたデザインをしています。

車検場の裏に回るとポルシェ 963が柵のすぐそばに置いてありました♪
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トヨタ GR010やプジョー 9X8などに比べると、フロントセクションからカウル内に取り入れる空気の量は圧倒的に少ないように見えます。
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極力カウル全体の位置を下げて、カウルの上で空気を受け流すような空力デザインに見えます。結局その方がニュートラルな空力特性になって扱いやすいのかもしれませんね。

パドックに戻ってくると#99 プロトンコンペティションのニール・ジャニが誰かと話し込んでいました。
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お気に入りの#99号車のフロントカウルがパドックに置かれていました。
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この#99号車のもう1つのお気に入りポイントがコレ↓です。
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Cカー時代の"ヨースト ポルシェ 962C (Joest Porsche 962C)"や"ダウアー 962LM (Dauer 962 LM)"、"ポルシェ WSC95 (Porsche WSC95)"など、当時のポルシェのレースカーでよく見かけた"F.A.T インターナショナル (F.A.T INTERNATIONAL)"のロゴが入っています。
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※2009年 ミュルーズ シュルンプコレクションにて撮影

当時の"F.A.T INTERNATIONAL"は運送会社だったようですが、現在はオーストリア ツェル・アム・ゼーで富裕層向けに"GP Ice Race"などのイベントを行うイベント運営会社として復活したようです。
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何年か前にクラシックポルシェが氷上を走るイベントの動画を見たことがありますが、どうやらこの会社が絡んでいるようです。

本日のイベントはすべて終了したので、kimu_ninety君のスイスポで富士八景の湯へ行き、ひと風呂浴びた後は恒例のBBQを楽しみました~
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特にうさぎ㌘㌃はコロナ禍でずっと会っていなかったので、久しぶりにクルマ談義ができて良かったです!
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WECの夜も更けていきます。

これにて予選編は終わりです。
長文ながら最後までお付き合いいただき、ありがとうございます♪

Part3へ続く

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何シテル?   05/05 12:59
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