昔、「私がルールブックです!」と言った野球の審判が居たそうですが、ジムカーナにはちゃんとした
「ルールブック」が存在します。
今回は、えふ・はら が理解していることを書いてみたいと思います。
↓ジムカーナのルールはこんな書類が複雑に絡み合ってます。(多!)
この図で「上方に書いてある書類の方が効力は上」というイメージです。
それでは、各々を簡単に解説します。
【モータースポーツイヤーブック】
ジムカーナ競技会の開催/進行に関する規則や参加者の義務/権利に関する事柄等が書いて
あります。
【国内競技車両規則】
車両区分の定義や許される改造範囲について書かれています。
基本的に「○○は許される」と書いてあって、書かれていない事は「許されない!」ということです。
第4編付則は、アクセサリー類の定義/ヘルメットの規格/シートベルトの取り扱い方、等が書いて
あります。
ヘルメットの使用期限が製造から10年とか、シートベルトの期限はジムカーナでは不問とかが
書かれてます。
【全日本ジムカーナ/ダートトライアル選手権統一規則】
一つ(=全日本選手権)のシリーズ戦に関してのルールが書かれてます。
上記の国内競技車両規則では車両区分(P/PN/N/SA/B/SC/D/AE)だけでしたが、
ここでクラス区分(例:PN車両は、PN1/PN2/PN3/PN4の4クラス)が登場します。
また、国内競技車両規則ではPとBを除くナンバー付車両は同じ文章だったタイヤの規則が、
PN及びAEクラス用の特別ルール(2014年は通称:タテミゾ規制)が追加されているのも
この書類です。
↑今年はこれがまだ出ていなくて「ウワサ」ばかりが先行して混乱してますね~!?
※ここまでの書類は基本的に1回/年、JAFから発行されます。
【JAFからのお知らせ】
年度途中で発行される公示/モータースポーツニュースです。(内容は様々です。)
基本的にJAFスポーツ誌に掲載(=ライセンス保持者全員に郵送)される内容です。
なので、ライセンス保持者は「聞いてないよ~」とは言えないシステムな様です。
【公認車両一覧/登録車両一覧】
「公認/登録車両」って言葉が国内競技車両規則の車両区分の定義に出てきます。
その車両一覧表です。
これは、自動車メーカーがモータースポーツに使用してほしい部品/車両をJAFに公認/登録
申請して承認された車両の一覧表です。
なので、随時追加されるものです。(追加分はモータースポーツニュースが出ます。)
なお、例年ではJAFスポーツ誌3月号に「タイヤサイズと車両重量を追加した登録車両一覧」が
掲載されます。自己の車両の基準重量の証明用に1年間保存しておきましょう!。
※ここまで、図中の「赤色地」の書類は「JAFモータースポーツ」のHPからダウンロード可能です。
(昔はお金出して買ったものですが・・・。)
【JATMA YEAR BOOK】
国内競技車両規則のタイヤの規定に登場するこの書類。
JATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が発行するタイヤの標準化・単純化・統一化を
進めるための規格のことですが、一般人が入手することは困難な様です。
一般に「タイヤプロショップ」と呼ばれるお店なら持っているかもしれませんが・・・?
※ここまでが、言わば「全国統一ルール」です。
この先はローカルルールとなりますので、僕が在籍する中部地区を例に解説します。
【○○シリーズ共通特別規則書/指導要綱】
中部では、チャンピオンシリーズ/東海シリーズ/北陸シリーズの3シリーズ分が別々にあります。
それぞれ、クラス区分が違ったりしますので自分が出場するシリーズの共通特別規則書を読み
ましょう。
なお、中部のSA車両はマフラー変更がNGなのはこの共通特別規則書に書いてあるからです。
【JMRC中部モータースポーツハンドブック】
JMRC中部(JAF中部地域クラブ協議会)が発行する小冊子です。
実は、「牽引ブラケットの位置を示す矢印ステッカーを付けること」というルールはこの冊子にしか
書いてありません。
でも書いてあるからには守らなければいけないです。
※ここまで、図中の「黄色地」の書類は「JMRC中部」のHPからダウンロード可能です。
【競技会特別規則書】
主催者が独自にルールを設定する場合に出ます。
中部ではキョウセイジムカーナシリーズやG6シリーズは独自のルールな特別規則書があります。
また、今年の東海シリーズ第6戦はナイターでの開催予定ですのでタイスケを変更した特別規則書
が出るはずです。
【公式通知】
競技会当日、掲示板に貼られるエントラント向けの通知です。
過去には、受付でもらったコース図とは違うコース図が「変更」という名目で貼りだされた事が
ありますので要確認ですよ!
★規則ってやつは言い回しが複雑だったり専門用語が登場したりと読んで理解するのが難しいもの
です。
やっぱり、「詳しい人」「正しいことを言っていそうな人」に聞くのが一番の早道かと思います。
「クラブに所属する」ってことは諸先輩に教えてもらうことも意味してますので・・・。
まぁ、お時間と興味のある方はご自身で読んでみることをお勧めします。!