とある話の流れから某ブレーキパッドメーカー(仮にB社と呼びます)のZ34用サイドシュー開発の
お手伝いをすることになりました。。。
で、試作1号として物が送られてきたので先週装着したんです・・・。
↓マジックで装着位置が指定されてました。(左って文字とドラムの回転方向らしき矢印)

↓面取りというより大胆なカットが施されていました。

↓装着してみたの図。
お気付きの方もいらっしゃると思いますが、ドラムブレーキ特有の”自己倍力作用”が発生する場所
に摩材がありません。(面取りしてあるところ!)
↓図解。。

Z34のサイドブレーキはデュオサーボ式で図中のAとBの位置で”自己倍力作用”が発生します。
きっと当たりが付いた時にこの部分の接触面積を増やすことで制動力を出す狙いなのでしょう!?
(内心、本当か?と疑問ですが・・・。 それに当たりが付いた時には残厚が使用限界では?)
と、多少の疑問を持ちながら【馴らし/当たり付け】を行いました。
しかし、
ま~たく効きません!!!
↓なので、ドラムを開けて当たりを確認したところ懸念通り面取り部分が全く当たっていません。

↓ドラム側。こんなになるまで頑張って馴らしたのに・・・。(少々やり過ぎ・・!)

このローター、1週間使っただけでポイです。あぁモッタイナイ・・!
やはり「2トレーリング」(=僕が勝手に表現する造語です)状態になっていました。
自己倍力作用が無いので制動力が出ず、摩材の特性を評価できる状態ではありませんでした。
どのような意図であの面取りを施してきたのか説明してほしいです。
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と、今週こんなことをしてたので、これを参考にシューの面取りを考えてみました。
(長い前置きだ・・・。)
↓図解。。

今回の経験から、C/D部分に摩材が有っても制動力は出ません。
なので、こちら側をカットするのは摩耗粉の付着→μ低下を防ぐ意味でも有効かもしれません。
ただ完全に摩材が無いと地金とドラムが接触する恐れがあるし、坂道発進や上り坂駐車(=後進
方向)での制動力不足が心配ですので、「なだらかに逃がす」様に削るのが良いかもしれません。
A/B部分は”自己倍力作用”を出すためにカットしてはいけません。
まぁ当たり付けの助けとして「極浅い角度」で面取りするのも良いかもしれません。
↓ということで、手持ちのα社(伏字になってない?)のシューで作ってみました。
図解のC/D部分が薄くなっているのが解るでしょうか!?
↓装着~!
果たして狙い通りにちゃんと効いて、且つ、安定した効きが維持できるのか?
明日の東海シリーズ第3戦から実戦投入です。。。
ちなみに、86/BRZも見た目や構成部品は違いますが同じ<デュオサーボ式>ですので・・・
(以下、自己責任でお願いします。。)
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ジムカーナ | 日記
Posted at
2015/04/11 20:09:52