目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
トルクハンマーマフラーをセラコートに出す際にエキパイの差込部分を取り外したのですが、、
取り付けボルトが緩まないと思ったら、中のネジ山が半分錆びて腐ってました(・_・;)
新品の時にアンチシーズ剤を塗布しておいたんですがね、、
時間が無かったのでそのままセラコートに出したのですが、取付前に修理しておきます。
とりあえず内部のナットは鉄製みたいです。
2
ヘリサート(リコイル)で修理する方法とインサートで直す方法がありますが、今回はインサートで行います。
ヘリサートは先端のタングを折る必要があるのでマフラーの中に落ちてしまうのが。。
長さが3種類しかないので、丁度いい長さにするには切り詰める事もあるし。。
でも一番の理由は水が掛かる場所なので、またネジ山が錆びてしまう可能性がある方法では直したくないという事。
ヘリサートはコイル状になっているので、ネジ山の隙間から母材のナットに水分が浸み込んでしまいますよね。。
これでは鉄ナットはまた錆びてしまうでしょう(>_<)
一方インサートは完全に中と外のネジ山が遮断される形になるので、その点では安心できます。
タングを折る必要もなく、施行も簡単!
そこで今回はスイングアームのネジ穴修理でも使ったイリサートという物を使います。
ヘリサートが使えない位ガタガタになった穴にも使えるところが良いんです!
※イリサートは廣杉精機の特許で、今のところ小売りはメーカー直のみ対応しています。
10個が最低ロット。今回のサイズは@140円くらい
3
イリサートを入れるネジ穴は極細目の市販タップで立てます。
このタップが市販品とは言え、あまり売ってません(^_^;)
運が良ければ中古で安く手に入る事もあるかも?
※M8の場合M10P1.0を使用
適合するドリル径でネジ山を飛ばして、タップを立てます。
下穴とタップ立ては垂直を見ながら慎重に。
※イリサートは取付け面に若干の面取りをする必要があります。(C0.5~1.0)
ここにインサートが食い込んで止まる仕組みです。
今回は元から面取りしてあったので、そのまま入れました(^_^)v
4
挿入は本来専用工具を使うのですが、普通のボルトナットで代用できます(^_^)v
ここが良い!
挿入部がツライチならダブルナットだけでOK。
<ボルトの根元は不完全ネジ部が存在しますし、近すぎて回しにくいので、この方法がベターかな?
少し引っ込んでいるようであれば2個ツバ同士が向かい合うように直列に入れて挿入します。
<2つは同じ径なので奥までしっかり押し込むことができるというわけです。
5
取付けにはネジロック剤を併用するのが推奨されています。
取り外すことはまずないですが、加熱すれば取り外しも簡単なのが良いですね(^_^)
赤(高強度)にも何種類かありますが、263を使用しました。
271との違いは多少油が残っている場合や不活性金属にも良く効くという事らしいです。
耐熱性は150℃程度ですが、パイプの抜け止めフランジ(リテーナー)の固定ボルトなので耐熱性はあまり重要視していません。
6
こちらが挿入後の完成状態。
イリサートだと、穴の入り口のテーパーとネジロックの効果で水分が母材のナットに侵入しないのが強みだと思います(^_^)v
多分もう外す事は無い?でしょう。
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