ホンダ PA1型 Zにも今日から油温計
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
だいぶ前から、Z(ホンダPA1型Z)にも取り付けよう、取り付けようと思いつつ、何となく先延ばしにしてきた、油温計。
911ワゴンRと同じように、Zのエンジンも少しでも長持ちさせたいと思うなら、油温(エンジンオイル)の監視は必須項目。
それで今回、ついに実行することにしました。
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選んだ油温計は毎度お約束の、Defi(デフィ、日本精機)です。
ECUなら何やらと連携しない、完全独立の「レーサーゲージ」シリーズの、直径が大きい「φ60」シリーズ。
視認性を最優先して、文字盤は白。
レーサーゲージの温度計、φ60の、白。
そんな長々と説明しなくても、Defiの型番「DF11706」と言うだけで通じます。
https://www.nippon-seiki.co.jp/defi/products/rg/lineup_rg60/
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画像は、後ろのハッチを開けて、えっちらおっちら車内の荷物を全部おろして、さぁ始めるぞ!というところ。
ここまでくれば、作業は終わったも同然です。
(毎度のオイル交換の時と同じフレーズ)
2
よく言われる「油温を測るセンサーをどこに取り付けるか問題」。
一般的には、オイルエレメントの取り付け部に通称「アタッチメント」とか「オイルサンドブロック」と呼ばれる金属のスペーサーを挟んで、そこの専用の穴に取り付けるみたい。
でも、そこって、オイルポンプから駆出されてオイルエレメントに向かっていくオイルの温度なんですよね。
去年、911ワゴンR用に格安品を買ったら、実はセンターボルトが微妙に長すぎて、おかしいなぁ?と締めつけ過ぎた結果として、エンジン交換になっちゃったし。
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自動車メーカーやオイルメーカーの皆さんは通常、「オイルパンに貯まってるエンジンオイルが85度の時に」という言い方をする。
そういう前提で設計したり、テストして、データを蓄積している。
そして、実際に測って比べてみたら、エレメントの取り付け部とオイルパンでは、だいぶ温度がちがった。
どうせ油温計を取り付けるなら、オイルパンだよなぁ、と。
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ただし、ホンダ車のオイルパンは、ポンコツ軽自動車でもアルミ製。
しかも、素人がドリルで穴を空けてみたところで、ネジ山をタップできないぐらい、とても薄いアルミ板を使っているらしい。
(それって、素人が溶接しようと過熱したら、簡単にドロッとオイルパン自体が溶けてしまうパターン……)
(鉄は赤熱するからわかりやすいけど、アルミって突然ドロッと溶けちゃうんですよね)
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そんなわけで、お世話になってる修理屋さんにお願いしたんだけど、かなり厄介だったみたい。
しかも、Z(ホンダPA1型)の場合は、エンジンが後部座席の下にある、だけじゃない。
縦置きエンジンの上部を、助手席側に傾ける形で斜めに搭載している。
それで、下のオイルパンは独特な構造というか、配置になっていて、オイルパンを外す作業自体が「知恵の輪」状態だったそうで。
また面倒な手間ばっかりかかる仕事をお願いしてしまいました。
3
別角度から、ちょっと離れて撮ってみた。
こっちのほうが、位置がわかりやすいかも。
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オイルパンに穴を空けて、センサーを取り付ける時は、場所をきちんと選ばないと。
オイルポンプ側に吸い込まれていく、通称ストレーナーの位置とか、色々あるからね。
4
さらに別角度。
っていうか、上(車内)から見下ろした図。
あぁ、なるほど。
配線の作業がしやすいように、とてもわかりやすい場所に仮留めしてくださっていたのでした。
5
どこから車内に引き込むか?
これも、なかなか悩ましかったりするんですけどね。
私の場合は常に、後部座席を取り外した2名乗車仕様。
(車検の時だけ、一時的に後部座席を取り付ける)
なので、ここの穴を通しちゃうことにしました。
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えっ?
車検の時はどうするのかって?
大丈夫でしょ。
車検って、後部座席を取り付けるボルト1本1本まで全部チェックするわけじゃないからね。
ボルト1本ぐらい留めてなくても、問題ないはず。
6
油温計の専用ケーブルを穴から車内に引き込んだところ。
このまま、カーペットの下を通して、カーオーディオの裏から、スピードメーター付近を目指す。
7
最終的な固定場所は、ここじゃないけど。
とりあえず、水温計と油温計を2つ並べて撮ってみました。
ミッドシップといって、Z(ホンダPA1型)のエンジンは後部座席の下にあるから、運転席のメーター周りまで、ケーブルの長さにあんまり余裕はなかったけどね。
それでも、スピードメーターの端っこまでは、持ってこれました。
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【大事】
Defiの「DF11706」、オイルパンからスピードメーターまで延長ケーブル不要
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故障診断用ODB対応の、インフォメーター(Greddyの初代)といって、ECU(エンジンを制御するコンピューター)が監視している電気信号から水温を見てるんだけどさ。
今日からは、それと並行して、オイルパンに貯まっているエンジンオイルの温度も監視できるようになりましたとさ。
めでたし、めでたし。
(いや、ゴールじゃなくて、ここから再スタートなんだけど)
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エンジンに優しい運転をしているつもりで、実はエンジンに負荷をかけまくってて、油温は上がっていたり。
エンジンにだいぶ負荷をかけてしまったつもりで、実はそれほどじゃなかったり。
私たちの感覚と現実とのギャップを知って、自分の運転にフィードバックする。
この積み重ねって、大事だと思うのさ。
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もっと切実な問題として……
過走行になったZ(ホンダPA1型)でお約束の、2番シリンダーだけ局所的なオーバーヒートをくり返して、ピストンリングやピストンがダメになって、オイルがどんどん減っていく問題。
油温を監視することで防げるようになるか、防げないまでも…… 少しでも延命できれば、大成功さ。
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まずは……
オイルパンの油温85度をキープした状態で燃費がどのぐらいかを見て、その前後あたり……
燃費が一番いい速度域を知るところから、ですね。
(さてさて、油圧計はどうしよう?)
8
ホンダ PA1型 Z
2019年2月26日(火曜)18万7673km
・油温計を取り付け(Defi, DF11706)
・オイル交換(エッジRS)
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直近のオイル交換歴
2019年2月26日 18万7673km(1756km、エッジRS)←今回
2019年2月5日 18万5917km(2553km、エッジRS)
2018年12月31日 18万3364km(1548km、エッジRS)
2018年12月7日 18万1816km(7ヶ月ぶりに現役復帰、エッジRSの初回)
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