エンジンかからず 3(2台積み積載車、XZU系 ダイナ J05C)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
何ヶ月か放置している間にエンジンがかからなくなってしまった、2台積み積載車。
前々回「1」で、燃料フィルター最上部からのエア抜きをしたけど、それでもかからなかった。
前回「2」で、燃料フィルターを新品に交換&再度エア抜きをしたけど、それでもかからなかった。
そこで、今回「3」では、エーテル(ジエチルエーテル)を試してみました。
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商品名「エンジン始動液 ハイスタート」
通称「エーテル」または「ハイスタート」
古いキャブレター世代、クラシックカーやヒストリックカーを愛好している人の間では、有名みたい。
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ジエチルエーテル。
高校で(大学受験で)化学を学んだ人なら、聞き覚えあるはず。
とても揮発性が高く、発火点が低く、引火もしやすい。
昔は、手術の時の麻酔薬としても大活躍したらしいけど、静電気によるガス爆発事故のリスクが高いことから、他の麻酔薬が使われるようになっていったらしい。
爆発しやすい。
つまり、ガソリンや軽油を噴霧した混合気よりも燃えやすい。
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エンジンがかからない時に、エアフィルターとかスロボ(スロットルボディ)付近から、これを吹き込んでみる。
それでエンジンがかかれば、吸気とか圧縮とか爆発とか排気といった、エンジン単体は大丈夫。
空気も来ている。
原因は、燃料が来てないか、空気との混合に問題があるか、あるいはガソリンエンジンなら火花が飛んでないか。
一般的には、エンジン側に原因があるのか、それともキャブレター側なのかの、区別にも使われてきたそうで。
しばらく放置してエンジンがかからなくなったケースでも、エーテルの爆発力で強力にクランクシャフトを回してやることで、オイルポンプが駆動されて各部にエンジンオイルが届いて潤滑されたり、電圧(オルタネーターからの発電)が上がったり、燃料ポンプからの燃圧が上がったり、息を吹き返しやすくなるみたい。
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ただ、爆発しやすいことから、その辺のホームセンターとかでは売ってない。
プロの整備士さん達の間では当たり前のグッズの1つだけど、DIYの素人には知らない人も多い。
そんな感じの位置付けみたいです。
2
2台積み積載車の空気の吸い込み口、エアフィルターは、助手席のすぐ後ろ。
この丸いケースの中に入ってました。
ざっと見たところ、ごみを含んだ外気は、この丸いケースの外周部に入っていく。
そして、フィルターで濾過されたキレイな空気は、丸いケースの中央部からエンジン側に吸い込まれていく。
……みたいです。
3
よくある、このタイプの金具3ヶ所を外すだけ。
大きくて固いから、手袋はしたほうがいいと思うけど、作業そのものは簡単です。
それよりも、錆びが気になった。
こういう小さい部品も、新品を買って、錆止め(錆転換剤)を塗った上で、交換しておきたいところだけど。
こんな古いクルマの、こんな小さい部品、トヨタで買えるのかなぁ?
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できることなら、ステンレス製が欲しいです。
留める相手(ケース)はプラスチック製だから、ステンレス製の留め具を使っても電池にはならない。
(異種金属と触れ合うことによる錆びは発生しない)
……でしょ?
4
フタを外したら、エアフィルターそのものは手で手前に引っこ抜くだけ。
エアフィルターを引っこ抜いたら、中央部の奥に、エンジン側への吸い込み口がある。
そこに、エーテルをたっぷりたっぷり、10秒〜15秒ぐらいスプレーする。
そして、大急ぎで運転席側に走ってエンジンキーをひねり、グローで余熱。
ランプがついたら、エンジンスタート。
結果は……
YouTube動画に上げたとおり、ダメでした。
エーテルを吹き込むと、エンジンはかかる。
でも、エーテルを止めると、エンジンも止まる。
やっぱり、燃料が来てないみたいです。
さてさて、次はどうしよう?
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2台積み積載車
2023年9月30日(土)
・燃料フィルターを新品交換
・助手席のヒューズボックスを総チェック
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