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2026年01月30日 イイね!

正解より納得。エンジンオイルの話④

第4回

ベースオイル神話の話

PAOかどうか、だけで語れない理由

エンジンオイルの話をしていると、
だいたいどこかで出てくる言葉がある。

「それ、PAOベース?」
「エステル入ってる?」

ベースオイルの種類は、たしかに重要だ。
耐熱性、酸化安定性、揮発性。
オイルの性格を決める“土台”なのは間違いない。

ただ、いつも少し引っかかる。

なぜそこまで“決定的な要素”として扱われるようになったのか。

ベースオイルは重要。でも、それがすべてではない

誤解のないように言っておくと、
私はベースオイルの違いを否定したいわけではない。

PAOにはPAOの良さがあるし、
エステルにも明確な役割がある。

問題なのは、
「ベースオイル=性能の正解」
という単純化だ。

実際のエンジンオイルは
 •ベースオイル
 •添加剤
 •想定温度域
 •規格という制約

これらの組み合わせで成り立っている。

ベースオイルは“主役”ではあるけれど、
単独で完結する存在ではない。


劇的に変わった、という事実

ここで、私自身の実体験をひとつ。

フォード フォーカスC-MAX に乗っていた頃、
純正オイルから初めてロイヤルパープル HPS に替えたときのことだ。

正直に言うと
かなり劇的に変わった。

エンジンの回り方
音の質
全体の滑らかさ。

「お、これは違うな」と
はっきり分かる変化があった。

だからこそ
その後およそ10年間
同じオイルを入れ続けた。

これは事実だ。


でもそれは“何が効いていた”のか

ただ、時間が経ってから振り返ると
ひとつの疑問が残る。

あの変化は、
 •PAOベースだったからなのか
 •添加剤設計によるものなのか
 •単に新油効果が大きかったのか

正直、断定はできない。

当時は
「PAOだからだろう」と
どこかで思っていた。

でも今はそう単純に言い切れない。


シナーレックという添加剤

もうひとつ、PAOだからではない要素

ロイヤルパープルは
シナーレック(Synerlec)という
添加剤技術を強く売りにしているブランドだ。

金属表面への作用や境界潤滑での保護を
前面に出していた以上、
あの体感を
「PAOベースだから」
とだけ説明するのは
どこかウソっぽくなってしまう。

ベースオイルだけで語るには
話がきれいにまとまりすぎる。


ベースオイル神話が生まれた理由

ベースオイルが語られやすいのは
「分かりやすい指標」だからだと思う。
•見える
•比較できる
•語りやすい

でも、実際の使用環境
街乗り、高速、季節変化
その中で効いてくるのは

“成立し続けるかどうか”

だったりする。


10年使っていま思うこと

10年使い続けたからこそ
言えることがある。

ベースオイルで選ぶのは、間違いじゃない。
でも、それだけで納得できるかは別だ。

あのとき感じた「良さ」は本物だった。
ただ、それを一つの要素だけで説明しようとするのは無理がある。


正解より納得。

この連載で書きたいのは
「どれが一番か」ではない。
 •なぜそれを選んだのか
 •なぜ自分は納得しているのか

そこを言葉にできるかどうか。

次回はベースオイルほど分かりやすくはない
規格や数値との付き合い方について
少し整理してみたい。
Posted at 2026/01/31 07:43:22 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年01月30日 イイね!

【スピンオフ①】正解より納得。エンジンオイルの話

エンジンオイル選びで迷子にならないために

「何から考えるか」の話

エンジンオイルの話になると、
多くの人が最初に見るのは粘度やブランドだと思う。

5W-30か、0W-20か
ACEAだ、APIだ、ベースオイルはPAOだエステルだ……。

情報はたくさんある。
でも、それだけ見ても「合っているかどうか」は実は分からない。

なぜ迷子になるのかというと、
考える順番が逆なのではないだろうか。


多くの人がやっている“逆順”

よくある考え方は、こんな順番だと思う。
 •粘度を決める
 •規格を確認する
 •走らせてみてフィーリングを見る

このやり方でも、大きく外すことは少ないし、
これが楽しかったりする。
でも「なんとなくしっくりこない」「理由は説明できない違和感」が残りやすい。

本来の順番はこうなる。
 •エンジンが何を要求しているか
 •その要求に合う油膜のレンジ
 •その結果としての粘度や規格

ここを飛ばすと、選択はどうしても感覚頼みになる。


エンジンは何を要求しているのか

エンジンがオイルに求めているものは、
車ごとに違う。
 •クリアランスの広さ・狭さ
 •回転数の使い方
 •熱の入り方
 •燃費重視か耐久重視か

最近のエンジンは「精度が高い」とよく言われる。
でもそれは、何でも許容できるという意味ではない。

表面処理やコーティング、制御技術を使いながら
成立する前提条件を狭めている設計とも言える。

だからこそ、
「このエンジンはどんな油膜を前提にしているのか」を考える必要がある。


規格は“答え”ではなく“範囲”

ACEAやAPI、ILSACといった規格は重要だ。
でも規格は答えではない。

規格が示しているのは、
「この範囲なら成立しますよ」という許容ゾーンだ。

その中で
 •どちら寄りの性格なのか
 •どこを狙って設計されているのか

ここまでは規格には書いていない。

だから同じ規格・同じ粘度でも、
フィーリングが違うのは不思議なことではない。


油膜の話に入る前に

ここまでの話は、
「油膜が厚い/薄いが良い」という話ではない。

どの厚さが要求されているのか
それを考えるための準備。

次からは第2回で触れた「回る」「静か」「スムーズ」といった感覚が、
どこから生まれているのかをもう少し踏み込んで見ていく。
Posted at 2026/01/30 20:53:41 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年01月29日 イイね!

正解より納得。エンジンオイルの話③

第3回

油膜は「正解」じゃなく「許容」でできている

第2回の最後で
「ベースオイル神話」という予告をした。

正直に言うと
この話題を書くかどうかは少し迷った。
なぜなら、その前にどうしても触れておきたい
前提があるからだ。

それは、エンジンが要求している油膜の話。


薄い? 厚い?

オイルの話が噛み合わない理由

エンジンオイルの話になると
よくこんな言い方を見かける。
 •粘度が低いと油膜が薄くて不安
 •粘度が高いと油膜が厚くてエンジンに優しい

どちらも一見するともっともらしい。
でも実際には、この二択で語れるほど
単純な話ではない。

なぜなら、エンジンはそのどちらでも
壊れないように設計されているからだ。

エンジンは「一点の正解」を求めていない

エンジン設計において重要なのは、
「この油膜厚が唯一の正解」という発想ではなく、

この範囲なら問題ない

という許容幅。
 •温度が高い時
 •低い時
 •高回転
 •低負荷

あらゆる条件を想定した上で
その中で成立する範囲が決められている。

オイルの規格や指定粘度は
その最低条件を示しているに過ぎない。


規格は「守るもの」選択はその先

ここで大事なのは
「規格は意味がない」という話ではないこと。

むしろ逆で
 •規格は必ず守る
 •その上で、どう選ぶか

という順番。

規格を外れた時点で、
この連載でしている話は成立しない。

ただし、
規格を満たしたオイル同士でも
フィーリングが違うのはなぜか。

その理由は油膜の作り方や保ち方が違うからだ。


フィーリングは「壊れる・壊れない」の話ではない

第2回で触れた
「回る」「静か」「スムーズ」といった感覚。

あれは、エンジンが正常に動いている
範囲の中で生まれる
フィーリングの違いだ。

油膜の中で起きている摩擦の出方や
減衰の仕方の違いが、
ドライバーの感覚として現れている。

つまり、
許容範囲の中での違い。


規格から外した選択について

実は、自分のキャプチャーでは、
あえて規格から少し外したオイルを
使う予定だ。

これは無茶をしているわけではなく、
「壊れる/壊れない」の話でもない。

エンジンが許容している範囲の中で、
どの方向を選ぶかという話だ。

その判断が正しいかどうかは、
誰かの正解ではなく
自分が納得できるかどうか。


正解より納得

エンジンオイル選びに
絶対的な正解はない。

あるのは、
 •規格という土台
 •許容という考え方
 •その上での選択

次回こそは「ベースオイル」の話をする。

PAOだから、エステルだから高性能。

そんな分かりやすい話が
本当に今もそのまま通用するのか。

少しだけ立ち止まって考えてみたい。
Posted at 2026/01/30 08:30:18 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年01月29日 イイね!

【別枠①】正解より納得。エンジンオイルの話

ACEA規格がないオイルを、どう考えるか


エンジンオイルを選ぶとき、
ACEA規格が書いてあると安心する人は多い。

一方で市販オイルを見ていると、
APIとILSACしか書いていないオイルも少なくない。

「ACEAがない=欧州車には向かない」
そう言い切ってしまっていいのか。

ここではACEA規格がないオイルをどう考えるか
という、少し地味だけど大事な話を軽く。


そもそもACEA規格とは

ACEA規格は欧州メーカーが
 •高速巡航
 •高負荷
 •長めの交換サイクル

こうした使われ方を前提に作った規格だ。

だからHTHSや耐久性、清浄性に
比較的厳しい要求が入っている。

一方で北米や日本向けのAPI / ILSACは、
燃費や触媒保護を重視する傾向が強い。

目的が違う規格だということを
まず押さえておきたい。


古い世代のエンジンではどうか

少し古い世代のエンジンは、
今どきのダウンサイジングターボほど
クリアランスが詰められていないことが多い。

その場合、最新の低粘度・低HTHS前提の
オイルが必ずしもベストとは限らない。

ここで重要なのは規格の有無ではなく、
油膜が成立するかどうか。


表記だけでは見分けがつかない理由

APIやILSACの表記だけでは
オイルの性格は正直わかりにくい。
 • ベースオイルの種類
 •添加剤の設計
 •高温時の粘度保持

これらはラベルを見ただけでは判断できない。

だから
「ACEAがないからダメ」
「APIしかないから危険」
という判断は、少し雑になる。


どうやって考えればいいか

前提として最低限、指定粘度とAPI/ILSACは満たしていること。

その上で
 •使用環境(街乗り中心か)
 •回す回さない
 •交換サイクル

これを考える。

そして油膜が安定しそうな方向に振る
という発想を持つ。

ACEA規格はそのための一つの指標であって、
絶対条件ではない。


誤解してほしくないこと

これは
「規格を軽視していい」
という話ではない。

むしろ逆で、
規格の意味を理解した上でどう使うか
という話だ。

規格を知らずに外すのと
理解した上で外すのでは
まったく意味が違う。


まとめ
 •ACEAは目的に特化した規格
 •表記がなくても即NGではない
 •最終的に見るべきは油膜

この考え方を知っておくと、
オイル選びの自由度は少し広がる。

本編ではこの「油膜」という考え方を軸に
キャプチャーのオイル選びを整理していく。
Posted at 2026/01/29 22:32:39 | コメント(0) | トラックバック(0)
2026年01月27日 イイね!

正解より納得。エンジンオイルの話②

正解より納得。エンジンオイルの話②第2回
ベースオイルという前提

第1回では
エンジンオイルに「正解」を求めすぎると
かえって迷子になる。という話を書いた。

今回はもう少しだけ踏み込んで、
その前提になっている話に触れてみたい。



エンジンオイルを調べていると
必ず出てくる言葉がある。

PAO、エステル、VHVI…
いわゆる「ベースオイル」の話だ。

正直に言うと
私自身も長いこと
「PAOベース=高性能」
という前提をほとんど疑っていなかった。

実際、C-MAXでもBMWでも
ロイヤルパープルHPSを使ってきたし、
フィーリングに不満を感じたことは一度もなかった。

だからこそ
少し気になって調べ直してみた時、
ちょっとした違和感を覚えた。

ロイヤルパープルHPSは
一般にPAOベースだと思われがちだけれど、
実際にはVHVIを主体にエステルを組み合わせた設計である可能性が高い。
という情報がいくつも出てきた。

えぇ?

ただ、不思議なことに
それを知った瞬間に
「じゃあこのオイルはダメだ」
とはまったく思わなかった。

これまで感じてきた
エンジンの回り方や
温まった後の滑らかさが
急に変わるわけでもない。

ここで言うフィーリングとは、
単に「気持ちいい・悪い」という話ではない。
なぜそう感じたのかを
あとから振り返ってみるための
その入口の話でもある。

結局、私が体感していたものは
ベースオイル“だけ”の話ではなかった
ということなのだと思う。

少し立ち止まって考えてみる。


一般的な使い方

街乗りや高速道路が中心の条件で
ベースオイルの「序列」を
どこまで気にする必要があるのだろうか。

もちろん
設計思想や耐久性、
極端な高温・高負荷の話になれば
意味を持つ場面もある。

ただ、日常的な使い方においては
オイル全体の設計や
交換サイクルの方が
よほど影響が大きいようにも感じている。

少なくとも私は
ベースオイルの正体がおそらく
PAOではないと知った後も
フィーリングや走りが
変わることはなかった。

それはつまり
私が見ているポイントは
ベースオイルの種類そのものではなく
もっと別のところにあった
ということなのかもしれない。

次はこの「ベースオイル神話」について
もう少しだけ整理してみようと思う。



※規格や用語については
今後別でまとめようと思います。
少し脱線する話しも別枠で書こうかな。
Posted at 2026/01/28 10:23:42 | コメント(0) | トラックバック(0)

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てか、予定より遅れるなら連絡くらい…
持ち込み許してくれるところだから許容するしかないけど😮‍💨」
何シテル?   01/24 18:01
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