
BMW F20 120i M Sportに、ペンズオイル・プラチナム・ユーロ 5W-40を入れてから約9か月。
走行距離は7,000kmを超えた。
今回使用したのは北米仕様の並行輸入品。
交換直後から少しずつ変化していくエンジンのフィーリングが印象的で、約2,400km走行時点でも、まだ良くなっているように感じていた。
それからさらに走行距離を重ねた今、あらためて振り返ってみたい。
交換直後に感じたのは、エンジンの回転が軽いこと。
ただ、軽いだけという印象もあった。
期待していた、オイルに包まれるような感触は、まだ十分ではなかった。
最初の200kmほどは回転数を抑えて走行。その後はMTモードも使いながら、少しずつ回転域を広げていった。
すると、走行距離を重ねるにつれて、少しずつ印象が変わってきた。
約350km。エンジンの感触が変わった
このあたりから、油膜に厚みが出てきたように感じた。
交換直後に感じた軽さはそのままに、オイルに包まれるような感触が加わってきた。
冷間時のざらつきも気にならなくなり、エンジンの回り方が落ち着いてきたように思えた。
そして、もうひとつ印象的だったのがZF8ATの動き。
シフトアップやロックアップしたときのつながりが、以前よりダイレクトになったように感じられた。
もちろん、エンジンオイルを交換したことでATの制御そのものが変化したと断定することはできない。
ただ、運転している自分には、エンジンだけでなくクルマ全体の動きが変わったように感じられた。
約1,000km走行時点では、エンジンが滑らかに回ることが印象に残った。
5,000rpm付近まで回しても軽やかで、回転の上昇に引っ掛かりを感じない。
一方で、約350kmのころに感じた油膜の厚みが消えたわけではないものの、全体として少し軽くなったようにも感じていた。
平日の短距離走行では、こうした好印象が薄れることもあった。
ところが、週末にまとまった距離を走ると、また感触が戻ってくる。
冷間始動直後と、エンジンが十分に温まった後でも印象が違う。
単純に走行距離だけでフィーリングが変化しているわけではなさそうだ。
こうした変化も、今回の使用で興味深かったところ。
約2,000km走行時点では、ようやくオイルが馴染み切ったのかな、と思っていた。
ところが、約2,400km走ったころには、さらにエンジンが整ってきたように感じられた。
クルマ全体が軽く感じられ、回転を上げても滑らか。
燃費についても、良くなってきたという印象があった。
このころには「そろそろピークかな」と思いつつも、「いや、まだ変化しているのかもしれない」と感じていた。
もちろん、オイルそのものが走行距離に応じて必ず良くなるという話ではない。
エンジンの温度や走行条件、運転の仕方など、いろいろな要素が重なっているはず。
それでも、交換直後の印象だけで評価するのではなく、距離を重ねながら観察することの面白さを感じた。
約3,500km以降。気持ちよさは続く
約3,500km走行時点では、エンジンブレーキが強く感じられた。
その後、約5,000kmを走っても、6,000rpm付近まで回したときの滑らかさは保たれているように感じた。
交換直後の軽さへの驚きや、350kmのころに感じた感動は、時間とともに落ち着いていった。
でも、エンジンが重くなったという印象は特にない。
初期の感動が薄れたことと、オイルの性能が落ちたと感じることは、別の話なのだと思う。
そして現在、約7,000km。
ペンズオイルに対する評価は、今も良好だ。
燃費については、これまでの使用では、似たような使い方で10km/Lを下回ることはなかった。
以前使用していたRoyal Purple HPS 5W-30では10km/Lを下回ることもあったので、今回のペンズオイルは燃費面でも好印象だった。
ただし、気温や交通状況、走行条件なども影響する。これをオイル単独の効果と考えるつもりはない。
オイル消費については、約5,600km時点で0.4qtを補充した。
今回の記録だけでは正確な消費量を算出できないため、ここでは補充した事実だけを記録しておく。
また、同じタイミングでプラグとイグニッションコイルも交換している。そのため、5,600km以降のフィーリングには点火系の影響も考えられ、すべてをオイルのおかげと考えることはできない。
逆に言えば、約3,500kmまでに感じていた滑らかさや燃費は、点火系を交換する前のものだ。
それでも、点火系を新しくした後の約1,400kmを含め、約7,000km走った今、特に大きな不満はない。
これが今回の総括になる。
当初は、5,000kmほど走ったところで国内正規品に切り替え、違いを確かめることも考えていた。
しかし、その国内仕様が手に入らなくなった。
背景にあるのは、カタールのPearl GTLプラントの被害に端を発する、GTLベースオイルの供給停止だ。詳しくは以前のブログに書いたので、ここでは触れない。
同じ商品名でも、将来にわたって同じ処方の製品を入手できるとは限らない。
ペンズオイルは一部のプラチナム製品について、供給事情に応じて非GTL処方を採用する可能性を公表している。ただし、今回使用したプラチナム・ユーロ 5W-40が変更対象だと確認できたわけではない。
だからこそ、今使っている製品のフィーリングを記録しておく意味があると思う。
ブログの写真は今日(10/25)時点のオイルレベル。5600Km時点の補充でレベル中央とMAXの間だったが、中央まで消費している。
今回は劣化を感じるまで使い続けるのではなく、あと約500km、1か月ほど走ったところで交換する予定だ。
まだ気持ちよく走れているうちに、ひとつの区切りをつけたい。
次に使うのは、シェル・ヒリックス・ウルトラ 5W-40。
こちらもGTL系の基油で知られるオイルだが、同じ5W-40でも処方は異なる。
実際にBMWへ入れたとき、どんなフィーリングになるのかは使ってみないとわからない。
ペンズオイルで感じた回転の軽さ、滑らかさ、そしてZF8ATとの一体感。
シェルではどう感じるだろうか。
オイルの違いを数字や規格だけで判断するのではなく、自分のクルマで使い、走り、感じたことを記録していく。
初期の感動がずっと続いたわけではないけれど、走行距離を重ねるなかでエンジンが整っていくように感じられ、その後も気持ちよさが維持されている。
次のシェルでも、そんな変化を観察してみたい。
今回のペンズオイルも、自分のBMWで得られたひとつの記録として、ここで一区切りにする。