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キャリパーのＯＨ。
地味な作業なのだが、案外嫌いじゃない。

はめにくいブーツが『プルンッ！』と入ったときは少々快感だし、その後ピストンが、Ｏリングとラバーグリスのフリクションのみで、スゥ～と入っていく時のニンマリした顔を見られた日にゃ、小学生のとき女の先生を間違えて「お母さん」と呼んでしまった時よりも恥かしいだろう。。。？

しかし、もともと面倒くさがりなオレ

『調子の良い所はつつくな』　特に古い車は…

と言うのが基本なのだが、今回の作業はお客様よりの依頼でもあるし、走行距離も多いのでネ。ブレーキだけに何かあったら手遅れなので、予防の為に着手することに。

シングルピストンゆえ、アッと言う間に作業完了！とはいかなかった・・・

車両をリフトに掛けるのに少々動かしただけで、ブレーキに何か違和感あり。
嫌な予感がしたが案の定、片方のピストンが固着してたヨ。

エアーで圧かけてもなかなか抜けず、ありとあらゆる工具と知識を使ってやっと出てきたのが写真の物。

アララ、こりゃ大変だ！
本来こんなになってたら、キャリパーＡＳＳＹで交換なのだが、既に片側はＯＨして車両に取付けちゃったし、こんな所で不動車になってもらっても困る。

外側の洗浄もソコソコに、錆び落としに専念。
雪の降る中、パーツクリーナで手が凍る。。。

おかげで何とか再生に成功。見た目ほど重症ではなかったようだ。

ブレーキのエア抜きも終えてタッチも復活！

やれやれ、コレで帰れる。
後の作業はマフラーと・・・　なんだったっけ？