
私がいなくなっても父のことはよろしくね。
亡き妻の遺言に従って義父には、毎年父の日や誕生日、クリスマスに何らかのプレゼント、そして月に1~2回は夕食を共にしているが、昨年、78歳になった義理の父に何処か行きたい所はないか聞いたら、「北海道で札幌ラーメンが食べたいなぁ」と、出不精の義父には珍しく希望を言ったので、北海道旅行を計画。
色々とスケジュール調整の末、先日の6月20日から3泊4日で北海道へ行ってきた。
ツアータイトルは、
「美しき北海道とっておき周遊 4日間」。
ことのついでに同年齢の実母、その付き添いに姉を入れた合計4人で行くことになったが、思い返してみると、10年前に実父と旅行に行ったのも78歳の時であった。
あの時も妻に「お父さんもいつどうなるかわからないから、体が動くうちに旅行に連れて行って親孝行しとき!」と、背中を押してくれたのだった。
実際、当時まだ元気だった父は、それからどんどん体が悪くなり、5年で亡くなったのだから亡き妻には感謝してもしきれない。
さて、旅行はスタート前から波乱含み。
そもそもこの北海道旅行は昨年12月に行く予定だったが、人数不足で催行されず中止になり、予定を組みなおしたものだが、今回は出発2日前に大地震が発生。
私たちの住む大阪は大混乱に陥った。
そして、月・火と徐々にライフラインやトラフィックの混乱が収束していく中で、ガスと共に復旧していない交通があった。
大阪モノレールである。
大阪在住の方ならご存知であろうが、大阪国際空港と北大阪を結ぶ交通網で、今回北大阪が震源地となったことや構造上の弱点もあったため、大阪モノレールだけは出発前日まで全線不通のままであった。
そして、私たちが北海道へと出発するのは大阪国際空港からなのであった。
私、義父、実母が住む所から大阪モノレールの駅までは近かったため伊丹(大阪国際空港)発着のコースにしたのだが裏目に出た。
幸い、出発当日、空港~万博記念公園間が復旧したので、雨の中(当日は雨!)阪急宝池駅から20分あまりの距離を老人を連れて歩かなくても良くなったが(実際はタクシーを考えていた)、それでも、モノレール1本で行けるところを、京阪~JR~阪急~モノレールと乗り換えを余儀なくされた。
しかも追い討ちで、JRが何らかの理由で止まったため、急遽地下鉄に変更せざるを得なくなり、さらにその地下鉄にはJRの振り替え客がなだれ込んできて、9時台だというのに朝の通勤ラッシュ並みの満員電車と化し、目を白黒させている老人二人を連れて何とか空港までたどり着くという不運さ。
何とかそれ以上のトラブルには巻き込まれず、12:05無事伊丹を出発し、13:55に新千歳空港に到着。バスに乗り換えて「阿寒湖温泉」を目指す一日目が始まった。
雨の中大阪国際空港を出発!空港内は4月に改装されていてビックリ!
コース設定は、ほぼ北海道を横断して戻ってくるもので、2日目が一番走行距離が長い!
最初の立ち寄りポイント「日勝峠」は濃霧で覆われて何も見えない…。
北海道の大スター、松山千春の故郷「足寄」の町並みと今はなき足寄駅を復元した建物。
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二日目は早朝OPTツアーの「阿寒湖一周とマリモ鑑賞の遊覧ツアー」に参加し、7:40に「阿寒湖温泉」を出発。「摩周湖」から北方領土が目と鼻の先にある「知床5湖」を経由し、最後に「層雲峡」を目指すという今コース中最もハードな行程をこなす。
阿寒湖の早朝6時出発の「阿寒湖一周とマリモ鑑賞の遊覧ツアー」へ。船内ではアイヌの方の歌と解説つきで、マリモ展示センターでは以外にでかいマリモを鑑賞!
湖の中にあるチュウルイ島でマリモを鑑賞。
まさに霧の摩周湖でした…。
雲に煙る知床連山はいかにも荘厳(写真は斜里岳)。
間近にまで山々の緑が迫り大迫力のパノラマに圧倒される「知床国立公園」
あまり花が咲いていなかったのでちょっと寂しい「小清水原生花園」
かの有名な網走刑務所。昼食(ほたてラーメン)をとっていると、門前まで行く時間がなかった…。
大雪山国立公園の絶景「層雲峡」にある「流星の滝」「銀河の滝」
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三日目、壮大な層雲峡を後にし、「旭山動物園」に開園から入場。1時間半という時間ではゆっくりと見ることができなかったが、老人二人もけっこう堪能していたようだ。
その後、まだラベンダーが咲ききっていない「ファーム富田」で休憩し、北海道らしい風景が広がる「美瑛の丘」を車窓から観光。さらに札幌市内へと向かい、時計台(工事中)やテレビ等など市内名所を車窓観光し、ホテル入りが19時過ぎだった1、2日目とは違い15:30にはホテルへ到着、自由時間となった。
けっこうアップダウンがあって行きはいいが、帰りは老人二人にはキツかったようだ。帰ってきてから、バス車中でお弁当をいただいた。
少し時期が早かった「ファーム富田」の寂しいラベンダー。
札幌市内での自由時間は、狸小路をブラつき、回転すしと「元祖ラーメン横丁」で「ひぐま屋」でみそラーメン(白みそ)を堪能。
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最終日、ホテルを出発し、小樽へ。私はに亡き妻と10年前の冬に来ているから知っているが、今の季節は雪の小樽運河よりショボかった…。11:30には新千歳空港に到着し、13:20発(実際は10分遅れ)の飛行機で出発、花巻経由で17:20に大阪国際空港に無事到着。
前に見たのは雪景色でまぁまぁ雰囲気あったような印象があるが、初夏の「小樽運河」はかなりショボい。
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出発まではすったもんだがありましたが、旅行自体は1、2日目が天候不順だったものの、大筋ではいい旅行だったと思うし、実母、義父ともにおおいに楽しんでくれたようだったのが何よりウレシイ。
親孝行にこれで終わりというものはないが、とりあえず「やっておけば良かった…」という心残りはなくなったと思う。
そして、
次に北海道へ来る時は、愛車か愛馬で来たい。
雄大な自然、果てしなく続く直線道路を見て、思いを新たにした。
Posted at 2018/06/26 17:18:23 | |
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